不二子以外に可憐な女性が登場すると、不二子のことは全くと言って良いほど眼中にない状態になる。そのためか、劇場版『カリオストロの城』で不二子がヒロインのクラリスに対し、一時は「恋人だったこともあった」と話しながらも、彼女に「生まれながらの女たらしだから気を付けて」ということを話している。その不二子には「無教養」と馬鹿にされがちだが、逆にルパンたちが不二子を出し抜いていることも多い。
相手の女性から愛されるケースはあまり多くないが、劇場版『カリオストロの城』のクラリスや『くたばれ!ノストラダムス』のジュリア、TVスペシャル『セブンデイズ・ラプソディ』のミシェルや『血の刻印』の麻紀など、年下の少女からは憧れや好意を持たれることが多い[注 41]。またTVスペシャル『1$マネーウォーズ』のシンシアや『天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』のポイズン・ソフィーのように逆に自分の命を狙おうとした悪役から本当に惚れられてしまったり、特別な感情を持たれることも多い。
『TV第4シリーズ』では、レベッカ・ロッセリーニの宝に近づくために第1話で挙式を行うが、レベッカはルパンの意図を察しつつ敢えて求婚に応じ、ルパンがお宝奪取を実行した際は出し抜こうとした。その一件以後は離婚調停中となるが、終盤で実はレベッカが婚姻届を提出していなかったため、法的にはそもそも婚姻が成立していなかったことが明らかになる。最終的には、レベッカにミセスルパンの名をあげる代わりに婚姻届けを破棄した。 全ての男性に対してではないにせよ特に悪党に対して冷淡な態度を取ることがあり、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、犯人を死なせないことを信条とする江戸川コナンが騒動の黒幕を助けようとした際、彼の身を案じ、「諦めろ。あれがあいつの運命だ」と止めている。しかし『イタリアン・ゲーム』では、宝を見つけてくれた借りを返すためとはいえ、黒幕の男を救っている。幼い少年に関しては『バイバイ・リバティー・危機一発!』ではマイケルと一緒にスリーメイソンの策略による世界的危機状況を救ったり、『くたばれ!ノストラダムス』ではセルジオにノストラダムス財団から逃走の際沈没させてしまった代わりの船を送ったり、『海に消えた秘宝』ではザーイに捕らわれていたテオを救出した後共にリアナを取り戻そうとしたりと、良好な関係が多く、知り合いにも男が多い為、必ずしも男に冷たいわけではない。
男性との関わり
プロフィール
身長:179 cm、体重:63 kg
現在の公式サイトの設定ではこのように記されており、現在のアニメではこのデータが大体の目安としての基準になるようにデザインされている。また、OVA『GREEN vs RED』にて、このデータが警察のパソコンの画面に表示される場面がある。『PartIII』においては、ルパンがコンピューターに、自身の身長・体重を聞かれた際、167cm、52kgと返答している。この身長と体重は当時の山田康雄のプロフィールから取られている[10]。
年齢:不詳
次元とほぼ同年齢とみられるが、作品によって年齢設定は異なっている。銭形のことを「とっつぁん」と呼ぶことから、彼よりは年下の可能性もあるが、主要人物全員が比較的若く、20代のイメージで設定されたシリーズもある。『TV第2シリーズ』では、『TV第1シリーズ』の頃の5年後という理由で、30代前後の設定である。劇場版『カリオストロの城』では、キャラクターの年齢設定が『TV第2シリーズ』よりさらに高くなっている。『PartIII』は「ルパンをおじさんにはしたくなかった」というスタッフのコンセプトで、キャラクターが若返って始まったシリーズである。TVスペシャルでは子供から「おじさん」と呼ばれてもあまり否定しなくなっており、自分を「おじさん」と称することもある[注 42]。原作では、正確な生年月日は本人も「知らない」と言っている。なお、初代アルセーヌは1874年生まれであり、かつ窃盗犯として現役だったのは1900年から1910年にかけてである。TVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』では、20年以上前の結婚前のサクラ女王と出会っているので、当時20歳代としても現在は40歳代になる。『TV第4シリーズ』では20代後半?30代前半と再度若返って設定されている。
国籍:不明、出自は日仏混血
ルパン自身は「俺は自分のことを日本人であると思ったことはない」という趣旨の台詞があるが、アニメでは、銭形がルパンのことを日本人であると話している描写が複数ある。また、ルパン自ら「日仏友好の生き証人」と語る時もあり、日仏混血を示されることが多い[注 43]。『TV第1シリーズ』第13話「タイムマシンに気をつけろ!」[ep 9] では、ルパン一世の段階で日仏系[注 44]となっているが、これは魔毛狂介を嵌める罠の一環としてルパンが語った虚偽である。『TV第1シリーズ』後半の演出に携わった宮崎駿が、「ルパンは(『TV第1シリーズ』前半は)フランスの没落貴族のイメージだったのを、常にうまい話が転がっていないか探しているイタリア貧民にした」と語ったことから、それを斟酌した一部のライターによって、『TV第1シリーズ』終了以降「ルパンにはイタリア人の血も混じっている」と書かれることもしばしばある。なおルブランの初代ルパンは作中日本の柔道技を披露しており日本と少なからず関係があった模様。以上の設定は『TV第2シリーズ』以降においても継続されており、モナコグランプリや「ドロリンピック」に出場した際、アナウンサーに「日本からはミスター・ルパンが初参加」と呼ばれている。第118話「南十字星がダイヤに見えた」では、ルパン自身が「日仏混血ルパン三世」と言っている。10代の頃はフランスにいた模様で、第123話「泥棒はパリで」では、ルパン自身が若い頃にパリのブローニュで暮らしていたことを明かしている。『PartIII』第13話にて銭形から「このパリの田舎者め!」と言われた事もある。『ルパン三世H』第1巻では、敵であるモルガーナに、「猿顔のフランス人」と呼ばれている。TVスペシャル『ロシアより愛をこめて』で、土木作業をしているときに「最近の日本人はこういった仕事をしない」という発言をし、それを聞いた次元から「お前は日本人の鑑だ」と言われるシーンもある。