ルパン三世_(架空の人物)
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原作第46話では、過去に東西京北大学[注 33] へ入学していたという経歴があるが、卒業か中退かは描かれていない。大学では電子医学部に籍を置き、サークル「義賊部」を設立、処女非処女を見分ける識別薬を研究した[ep 8]。服装は角帽に学生服のバンカラ派であった。他の学生の裏口入学を暴くなど正義感の強い一面もあるが[注 34]、無許可で教室をディスコにして退学になりかけるなど、型破りな性格が騒動の原因になることもあった。この話では銭形が同じ大学の3年先輩で不二子が同じ学部という設定である。アニメ版では学歴に関する言及はない。

ドラマCDでは自身を「今必死で不良中年やってる」「将来は不良老年になりたい」と語っている[7]

アニメ版では宮崎駿の作風で人助けをすることが多くなったが[8]、原作者のモンキー・パンチは、「ルパン三世は義賊ではない」としており、ルパンが義賊と呼ばれて露骨に嫌がるエピソードを描いている。山田康雄も「ルパンは正義の味方ではない、義賊ではないところが魅力」と語り、栗田貫一も「ルパンと次元は泥棒と人殺し(ガンマン)。いい人同士でコンビを組んでいる訳ではない」「悪者同士がたまたま人を助けて、いい人扱いされているだけ」と語っている[9][注 35]
女性との関わり

女性には「女好き」という性格故に、滅法甘く弱い。しかし時にはその性格が心を閉ざしていた女性の心を氷解させる魅力にもなる。『TV第4シリーズ』第10話では、不二子とレベッカがルパンを巡って勝負をするのだが、最終的に、双方共に傷つけないために、あえて二人からふられてしまうこともある。

普段は不二子に夢中であり、彼女にだまされて盗みを働くことが非常に多い。ただし場合によっては不二子の願いでも拒絶することがあり、特に善人から物を盗む行為は不二子が色仕掛けで迫ってきたとしても断固として拒否している。上記の通り、宝を盗んだものの不二子に隙を突かれて横取りされてしまう、あるいは宝石や金品が目当てで不二子がゲストキャラクターと手を組みルパン一味を敵に回すこともしばしばである。そのため次元や五ェ門が不二子を悪く言うことも多いが、ルパン本人は「不二子はそんな女じゃない」と彼女に対する態度が変わる機会は少ない。しかし、基本的には不二子に冷遇な態度の方が多い[注 36]。また「不二子を信用するなんて、どじな野郎だ」「女と金はな、この手に抱くまで信じちゃいけねえ」などと不二子との関係をわきまえているつもりのようだが[注 37]、実際には不二子やその他の美女に騙されるケースが非常に多い[注 38] 。それでも、不二子に冷たい態度をとることの方が圧倒的に多く[注 39]、次元や五ェ門の救出を優勢する場合が多い。

上にも挙げた通り決して「女に甘い」と断定できない部分もある。実際に自身を逮捕しに現われた女警察官や、殺しにきた女殺し屋からの攻撃や策謀からことごとく回避したり、不二子を出し抜くこともあるため、実際の不二子を含む女に対する警戒心はむしろ「強い」と見ることもできる。実際に、『TV第2シリーズ』第112話「五右ヱ門危機一髪」では、不二子に変装して自身の命を狙おうとした女殺し屋ローズの攻撃をあっさりと避けて正体をすぐ見破ったうえ、彼女の髪飾りに発信機を仕掛けたことでアジトの場所を突き止めている。また、『TV第4シリーズ』第22話では、ヒロインがウソ泣きをしていることを見抜き、「俺は女の涙には弱いが、嘘泣きじゃあ効果はゼロだ」と言っている。他にもTVスペシャル『天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』でオリジナルメタルを聞き出して毒殺しようとするソフィーの企みに気付き、超吸収スポンジを口の中に入れて自白した振りをしたり、『燃えよ斬鉄剣』では桔梗の不審な動きに誰よりも早く気付き、彼女が全ての元凶なのも見抜いた。

女性は滅多なことでは殺さない主義ではあるが、成り行きで殺してしまった例も存在する。

『TV第2シリーズ』第49話「可愛い女には毒がある」では、愛しながらも自分をだました挙句に、自分が手に入れたお宝を独り占めしようとした女性ザクリーヌを、不本意ながらも殺害した。ルパンは、「自首するか、二度と人前に姿を見せないか、どちらかを選べ」と選択の余地を与えたが、ザクリーヌは不意を突いてルパンを射殺しようとしたため、やむなく自ら手を下して殺害。ルパンは、やり切れない思いを感じながらその場を後にした。

同じく『TV第2シリーズ』の第62話「ルパンを呼ぶ悪魔の鐘の音」では、洗脳で従順な兵士を作り上げる実験のために、村人、次元、五右ェ門を洗脳したシスターのラビーナを事実上殺害した[注 40]

TVスペシャル『天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』では、ルパンをだまし討ちにしようとした黒幕のスパイダー・エミリーを射殺している。仲間であったソフィーを射殺し、部下として気にかけていた銭形の信頼を踏み躙るなどしたため、彼女に対し憎悪にも似た感情を抱いていたが、ルパンは「俺の気が変わらないうちに消えろ」と一度は情けをかける。しかし、エミリーはその情けまでも踏み躙ってルパンを撃とうとしたため、やむなく射殺した。殺害自体はルパンにとって本意ではなかったため、「言っただろ、気が変わらないうちに消えろって…」とやり切れない表情を浮かべながら呟いていた。

不二子以外に可憐な女性が登場すると、不二子のことは全くと言って良いほど眼中にない状態になる。そのためか、劇場版『カリオストロの城』で不二子がヒロインのクラリスに対し、一時は「恋人だったこともあった」と話しながらも、彼女に「生まれながらの女たらしだから気を付けて」ということを話している。その不二子には「無教養」と馬鹿にされがちだが、逆にルパンたちが不二子を出し抜いていることも多い。

相手の女性から愛されるケースはあまり多くないが、劇場版『カリオストロの城』のクラリスや『くたばれ!ノストラダムス』のジュリア、TVスペシャル『セブンデイズ・ラプソディ』のミシェルや『血の刻印』の麻紀など、年下の少女からは憧れや好意を持たれることが多い[注 41]。またTVスペシャル『1$マネーウォーズ』のシンシアや『天使の策略 ?夢のカケラは殺しの香り?』のポイズン・ソフィーのように逆に自分の命を狙おうとした悪役から本当に惚れられてしまったり、特別な感情を持たれることも多い。

『TV第4シリーズ』では、レベッカ・ロッセリーニの宝に近づくために第1話で挙式を行うが、レベッカはルパンの意図を察しつつ敢えて求婚に応じ、ルパンがお宝奪取を実行した際は出し抜こうとした。その一件以後は離婚調停中となるが、終盤で実はレベッカが婚姻届を提出していなかったため、法的にはそもそも婚姻が成立していなかったことが明らかになる。最終的には、レベッカにミセスルパンの名をあげる代わりに婚姻届けを破棄した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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