ルイジアナ州
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フロリダ郡部(州東部の北側地域)の松林低地も深刻な危険にさらされており、その原因は森林火災の予防と都市のスプロール現象が大きい[22]。ルイジアナ州の生物多様性を保護するための適切に組織化された仕組みはまだ無い。そのような仕組みができるとすれば、フロリダ州が計画しているような緑の回廊で結ばれた生物多様性の中核地域を保護する仕組みで構成されることになる[34]

いずれにしても州内には、その程度は異なるものの人間の介入を防いでいる多くの地域がある[35]アメリカ合衆国国立公園局や国有林局の管轄する場所や地域に加えて、ルイジアナ州は州立公園、州立歴史史跡、1つの州立保存地域、1つの州有林、多くの野生生物管理地域を運営している。自然管理委員会も自然地域を所有し管理している[36]。州内最大級の自然地域はキサッチー国有林である。面積は60万エーカー (2,400 km2) あり、その半分以上が重要な森林地帯で、多くの希少な植物や動物が生息しており[22]、中にはルイジアナパインヘビやホオジロシマアカゲラが含まれる。ポンチャートレイン湖周辺のラクウショウ沼地保護地も大規模で重要な自然地域であり、南部湿地にはシラサギ、アリゲーター、チョウザメなどが生息している。州内に保護地域の体系を作ろうとすれば、少なくとも12の中核地域が必要とされる。これらは、南西部平原から東部のパール川氾濫原、北部のミシシッピ川沖積沼地にまで及ぶことになる[22]

ルイジアナ州自然景観河川体系では州内48の川、水流およびバイユーを保護している。これはルイジアナ州野生生物魚類保護省が管轄している。
国立公園局

アメリカ合衆国国立公園局が管理、保護し、あるいは別の形で認知している歴史、および景観地域は以下の通りである。

ケーン川国立歴史遺産地域、ナケテシュ市近く

ケーン川クレオール国立歴史公園、ナケテシュ市近く

ジャン・ラフィット国立歴史公園および保存地、ニューオーリンズに本部があり、セントバーナード郡、バラタリア(クラウンポイント)、およびアケイディアナラファイエット)に支所がある。

ポヴァティポイント国立保護区、エップス

セイリーン・バイユー、州北部のウィン郡近く、国立野生景観河川に指定

国有林局

キサッチー国有林:州内唯一の国有林で、州中部と北部に60万エーカー (2,400 km2) の領域があり、低森林地(Flatwoods
)とダイオウマツの林がある

州立公園とレクリエーション地域詳細は「w:List of Louisiana state parks」および「w:List of Louisiana state historic sites」を参照

ルイジアナ州は22の州立公園、17の州立歴史史跡、および1つの州立保存地域を運営している。
人口動態人口密度図

人口推移
年人口%±
181076,556?
1820153,407100.4%
1830215,73940.6%
1840352,41163.4%
1850517,76246.9%
1860708,00236.7%
1870726,9152.7%
1880939,94629.3%
18901,118,58819.0%
19001,381,62523.5%
19101,656,38819.9%
19201,798,5098.6%
19302,101,59316.9%
19402,363,51612.5%
19502,683,51613.5%
19603,257,02221.4%
19703,641,30611.8%
19804,205,90015.5%
19904,219,9730.3%
20004,468,9765.9%
20104,533,3721.4%
20204,657,7572.7%
Source: 1910-2010[37]
フランスの文化的遺産をうかがわせる二か国語による歓迎看板

2020年国勢調査時点のルイジアナ州の人口は4,657,757人であり、2010年国勢調査より2.74%増加していた[38]。人口密度は41.2人/km2である。2000年以降、大型のハリケーンに何度も襲われたために、他州に比べて人口が伸び悩む傾向にある。

ルイジアナ州の人口重心はニューローズの町がある、ポイントクーピー郡となっている[39]

2000年国勢調査によれば、5歳以上の州民のうち90.8%は家庭で英語のみを話し(英語を話す者は99%)、フランス語またはケイジャン・フランス語を話す者の比率は4.7%、スペイン語を話す者の比率は2.5%となっていた[40]。その他にベトナム語0.6%、ドイツ語0.2%が話されている。州法では特定状況で英語とフランス語を使うことを認めているが、州憲法に公用語の規程は無い[41]。州政府の「事実上管理言語」は英語とフランス語である。

州の南部で一部の住民が話すフランス語はケイジャン (Cajun) フレンチと呼ばれ、カナダ東部の沿海州で話されるフランス語アカディア方言に由来するものである。その理由は1755年七年戦争フレンチ・インディアン戦争)中、アカディアのフランス系住民が英国に対する忠誠を拒んで強制追放され、多くのアカディア方言話者がフランス領ルイジアナに移住してきたためである。アカディア方言はフランス南部のアンジュー・ポワティエ方言に由来し、古い言い回しも残っているため、標準フランス語とは相当な違いがある。その他にルイジアナ・クレオール・フランス語もある。英語にも2つの方言がある。ケイジャン英語はフランス語の影響を受けた英語方言である。ヤットとも呼ばれ、ニューヨーク市訛り、特にブルックリンのそれに似ている。どちらの地域もアイルランド系とイタリア系移民の影響を受けている。ただし、ヤットはフランス語やスペイン語の影響も受けている。

1812年にルイジアナがアメリカ合衆国の州となった当時は、フランス語話者が多数派を占めていた。ルイジアナ州の最初の憲法の原文は、フランス語で書かれた(英語に翻訳され、英仏両語がともに正文とされた)。しかし、19世紀後半には、英語話者の方が多数派かつ政治的に優位となった。近年、ルイジアナ州におけるフランス語話者は減少気味だが、1960年代以来フランス語とフランス文化を保存する努力がなされ、学校でも教えられている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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