エア川
沿いに位置する都市。近隣の都市としては、約15キロメートル西にブラッドフォード、35キロメートル北東にヨーク、60キロメートル南西にマンチェスター、50キロメートル南にシェフィールドが位置している。中世中期においては農業が中心であったが、百年戦争が行われた14世紀ころよりフランドルから毛織物の技術が持ち込まれた。テューダー朝の時代には、羊毛、毛織物の生産で栄えたほか、交通路の結節点として流通拠点としての役割も果たした。
ヨークシャーの紋章として、白いバラが使われているが、これはヨーク家の紋章に由来するものであり、リーズ市内のいたるところで見る事が出来る。かつてこの白薔薇を家紋とする、ヨーク家と、赤薔薇のランカスター家が争った際には、この両家の家紋から「薔薇戦争」と名付けられた。ヨークシャーは白薔薇であるが、マンチェスターを中心とするランカシャー地方の紋章は赤薔薇で、今でも仲が良くないのはこうした歴史的背景によるものである。実際、サッカークラブのリーズ・ユナイテッドとマンチェスター・ユナイテッドの試合は「ローズ・ダービー」と呼ばれるほどで、ペニン山で分けられたリーズ対マンチェスターは、イングランド内でも対抗意識の激しい2都市である。リーズ・リヴァプール運河
産業革命の進展にともなって交通網の整備はさらに進み、1816年にはリーズ・リヴァプール運河、1848年には鉄道が開通した。
近年リーズは「北の首都」とも最近は呼ばれ、金融経済の中核をなす都市として目覚しい発展を遂げている。19世紀来の羊毛産業が不振になると産業転換を図り、現在はIT、金融等の経済都市として成長を遂げている。経済紙の調査によると、リーズはヨーロッパの都市で最も成長率の高い都市として認められ、観光面でもヨーロッパで注目度の高い都市として賞を受賞した。
経済ヴィクトリアクォーターのショッピングアーケード
かつては毛織物、綿織物産業で発展していたが、現在は機械・印刷・化学・電子工学など様々な部門で工業の発展がみられる。銀行・保険会社も集中しており金融都市としての性格も有する。
ショッピングもリーズの経済に大きく貢献している。リーズ市内中心部にあるカークゲート・マーケット、はヨーロッパで屈指の規模を誇る屋内マーケットである。1884年には、マイケル・マークスがここにペニーバザールという名の小さな店を開き、後に世界的な有名チェーン店となるマークス&スペンサーの礎を築いた。カークゲーイト・マーケットすぐそばヴィクトリアクォーターのガラス屋根のショッピングアーケードは、19世紀の見事な建築物でファッションも際立っている。 リーズ・ブラッドフォード空港 (Leeds Bradford Airport) は、リーズの中心部から約11km離れたエイドンにある国際空港。BA、KLM, Jet2.com、イージージェット、ライアンエアー、トーマス・クック航空、TUIエアウェイズが拠点空港として利用をしている。 また、マンチェスター空港に到着後、リーズまで移動する方法もある。リーズ駅?マンチェスター空港駅間は電車で1時20分ぐらいで、この方法も航空券の値段と考慮して選択すると良い。
交通
空港
鉄道リーズ駅
鉄道においてもリーズは、主要結節点となっている。シティの主要駅は、リーズ駅
である。リーズ駅はイギリスの主要鉄道幹線の1つであるイースト・コースト本線のリーズ分岐線の北の終着駅である。鉄道路線が北はカーライル, 東はヨーク、南はウェイクフィールドやドンカスターを経てロンドン、西はマンチェスターやリヴァプールへ続いている。
ロンドンのキングス・クロス駅から2時間15分。
スコットランド・エディンバラからも3時間程度。
地方路線ではハロゲイト,ブラッドフォード, キースリーとスキプトンの駅があり、リーズの都心、西部、北部など近隣の町を繋いでいる。イギリス各地から鉄道を利用することも可能である。 クラシック音楽面では、世界有名リーズ国際ピアノ・コンクールが1963年より原則3年ごとに開催されている。 リーズ音楽大学周辺エリアには、ウェストヨークシャー・プレイハウスとリーズ・グランドシアター&オペラハウス (Grand Theatre
文化
ポピュラー音楽では、毎年8月の最後の週末に3日間、リーズ・フェスティバルが行われる。最も大きいライブ会場は、13,500人の収容力があるファースト・ダイレクト・アリーナ (First Direct Arena) である。