リンゼイ・ケンプ
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1970年代始めごろ、リンゼイ・ケンプはダンスやマイムの教師として人気があり[4]デヴィッド・ボウイ[5][6]ケイト・ブッシュがケンプのクラスに参加していた[5]。ケンプは欧米の文化人としてはかなり早い時期から日本文化に興味を抱いており、自身のダンススクールで積極的に歌舞伎を研究した[7]。ケンプ自身は、衣笠貞之助1926年無声映画狂つた一頁』に強い影響受けたとインタビューで語っている[7]。また、日本の音楽プロデューサー、作詞家、演出家である大輪茂男の著作『童話集 夜出る魚達の船』の表紙のアートワークを提供している。

1970年代の活動としては、デヴィッド・ボウイが「ジギー・スターダスト」名義で行った一連の公演( Ziggy Stardust concerts として知られる)のたとえば、1972年8月のロンドン、レインボウ・シアター公演などに出演した。また、ミック・ロック(英語版)が監督したボウイのシングル "John, I'm Only Dancing" のプロモーションビデオにも Jack Birkett とともに登場する。1979年にケンプはイングランドからスペインに移住し、その後、遅くとも2002年にはイタリアローマトーディに移り住んだ[4]

ケンプは映画においては性格的な脇役を演じることが多かった。たとえば、ケイト・ブッシュの短編映画 The Line, the Cross & the Curve (1994)や[2]デレク・ジャーマンの『セバスチャン』(1976)ではダンサー[8]、『ジュビリー』(1977)ではキャバレー出演者の役を演じた[8]トッド・ヘインズの『ヴェルヴェット・ゴールドマイン』(1998)ではパントマイムの淑女を[2]アンソニー・シェーファー監督『ウィッカーマン』(1973)では宿屋の主人を演じた[2][8]

出演した舞台演劇としては、 Pierrot In Turquoise, Flowers, Salome,[4] Mr Punch's Pantomime,[3] A Midsummer Night’s Dream,[3] Duende,[3] Nijinskij,[3] Alice,[3] Cenerentola (Cinderella),[3] Sogno di Nijinscky or Nijinscky il matto (1983) (translation: Nijinscky's dream or Nijinscky the mad), Facade, The Big Parade, Alice, Onnagata(女形), Cinderella, Variete, Dream Dances, などがある。また、バレエとしては、 Rambert, Parades Gone By (1975) と Cruel Garden (1977)がある。

1991年のドキュメンタリー映画 Travelling Light は、リンゼイ・ケンプのドキュメンタリー・ポートレイトである[9]

2018年8月25日イタリアリボルノにてこの世を去った[10]


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