リモコン
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このため、輸入された家電品が日本製の別の機器に付属するリモコンの信号で誤動作するものがあることが知られている[8]
具体例

たとえばソニーのテレビに使われている「Sony Control-S」プロトコルは7ビット方式になっていて、次のようなバイナリコード(2進数)が割り当てられている[9]

ボタン 1 = 000 0000

ボタン 2 = 000 0001

ボタン 3 = 000 0010

ボタン 4 = 000 0011

チャンネル Up = 001 0001

チャンネル Down = 001 0001

電源 On = 001 0101

電源 Off = 010 1111

音量 Up = 001 0010

音量 Down = 001 0011[9]

たとえば「音量 Up」のボタンを押した場合、「0010010」だけでなく、次のような4つの情報が送受信される[9]

開始命令

「音量 Up」に相当する「0010010」

操作対象の装置のアドレス(これを使って、テレビ受像機側は自分に向けた指令かそうでないかを識別する)

終了命令

リモコン搭載機器のジャンルデータ放送のコンテンツ選択時や双方向番組の視聴者投票などで用いる、4色のボタン
AV機器

最近のテレビレコーダーなどのAV機器はリモコンの使用が前提になっているが、これは遠隔操作の利便性のみならず、多機能化により本体での操作が困難になっている事が大きい。一般的に片手に持って操作しやすい大きさで板状の形をした筐体に、多くのボタンがついている。乾電池を必要とするのが普通である。

iPodや一部の携帯電話などの携帯音楽プレーヤーでもリモコンが使えるが、これは有線式が多い(無線式の場合はBluetoothを用いることが多いが、採用例は少ない)。リモコンによっては液晶画面が備えられており、再生中の曲名などが確認できるものもある。
カメラカメラ

カメラにおいては、撮影時の手ぶれや画角のズレを防ぐために、シャッターを遠隔操作することが古くから行われてきた。このための機械的な装置はオート・レリーズと呼ばれる。モータードライブオートフォーカスが搭載されているカメラでは、電気的なスイッチやケーブルを採用したレリーズスイッチが多い。これらの装置では、バルブ撮影に便利なようにレリーズロック機能を搭載するものが多い。近年、ワイヤレスでシャッターの操作が可能な装置が一部のコンパクトカメラやAF一眼レフカメラに付属もしくはオプションで設定され、特にデジタルカメラにおいては、ワイヤレスでシャッター以外の操作も可能な装置が付属するものも多いが、このような装置はリモコンと呼ばれることが多い。これらのリモコンでは即時レリーズの他セルフタイマー(概ね2秒が多い)で撮影可能なものもある。
エアコン

エアコンは部屋の天井付近に設置されることが多く、本体を直接操作することが困難なため、リモコンを備えるものが多い。冷暖房等の運転種別や温度設定も見やすいようにリモコン側に表示される。リモコンに温度センサーを備えて、利用者近辺の温度を感知するものもある。
照明器具

通常、照明器具のリモコンといえば無線リモコンを指す。機種によっては壁スイッチより細かい「豆球」や「明るさ」や壁スイッチの点消灯スイッチが「点灯」と「消灯」が別々のど細かい操作ができる[10]

壁スイッチも実態は有線式リモコンで、メーカー等では「遠隔操作機器」等の名称で製造販売されていることもあるが、家庭ではリモコンとは呼ばれない。通常のリモコンと違い動かすことができず、「部屋」を1つのシステムと考えれば、遠隔操作ではなく本体操作とも考えられる。
ゲーム機

ゲーム機の操作は携帯ゲーム機業務用ゲーム機では本体に直接ついているスイッチで行うが、据え置き型の家庭用ゲーム機ではリモコン方式である(有線、無線、Bluetoothなど)。リモコン方式で指令を送る装置をゲームコントローラという。

無線のコントローラーは、ワイヤレスコントローラーと呼ばれることが多い。ソニーのPS3PS4PS5、任天堂のWii、MSのXbox 360などではワイヤレス・コントローラーが標準となっている。[注釈 1]
パソコン

一部のテレビパソコンMacなど。
水まわり

風呂の給湯器(湯沸かし器)やトイレなどでもリモコン機能を搭載しているものがある。

リモコン給湯器は、自宅の外にいる時、帰宅する前に指令を出すことで風呂に湯が張られた状態にして帰宅したらすぐに入浴する、などということができるものがある。ウォシュレットのリモコン制御盤

ウォシュレット等、温水便座のスイッチを手元で操作を可能にした物や、温度や設定を表示する。便座の前に壁にかけて使えるようになっている。
自動車関連

ドアロック -
自動車のドアロックの施解錠を遠隔操作で行う仕組みはキーレスエントリーと呼ばれる。そのリモコンは、キーと一体化していたり、キーホルダー型になっている場合が多い。また、学習リモコン等の汎用リモコンでの操作や誤作動を防止、やや遠距離からの施錠に対応するために、赤外線ではなく電波を用いたり、信号にIDを含める等の対策が取られていることが多い。作動時にハザードランプやルームランプが点滅する車が多い。トヨタ車では、作動時に受信部から電子が鳴る、また、アメリカなどでは、作動時に車のクラクションや「ポッ、ポッ」といった独自のホーンが鳴る。

自動車用セキュリティ装置

エンジンスターター

車庫 - 近年の電動式のガレージ扉の普及に伴い、開閉をリモート・コントロールできるものが増えている。開閉程度の簡単な操作のみを、自動車の車内から操作することが多いため、ガレージ扉のリモコンはボタン数の少ない小型のものが多い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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