リボー・デコニュ
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^ a b c L本:TEAMS編版では Il de Ore (v. 1290)だが、Mills編版では Jl de Ore と記載する。TEAMS編版欄外中に "Isle of Gold" と意訳。校訂版は Ile d'or (v. 1318)。
^ a b c L本は TEAMS編本 "calleth la Dame Amoure" (v. 1462); 校訂版 "that hi?te la dame d'amour" (v. 1490)。校訂版では小文字のままの普通名詞なので、あえて意訳するならば「愛の婦人」あたりであろうが、異本にはは大文字(固有名詞)になっている読みも混ざっているので(dame la d. damore C; la dame Amoure L; Madam de Armoroure P; Diamour Denamower A)、TEAMS編本の解説(v. 1462注、"Dame Amoure/Diamour")と固有名称「アモール婦人」とする。
^ a b 「ラ・コー ト・マル・タイユ」のカナ表記は、マロリー作品のウィンチェスター写本に関する清水阿やの論文で確認できるが[97]、中島論文ではフランス語原作の『散文トリスタン』をLa Cotte Mal Taileeとするが、カナ表記は「マル・タイユ」ではなくおそらく「マルタイェ」とすべきである。なぜなら『散文トリスタン』の編本ではじっさいにはVallet a la Cote Mautailliee[98]またはMaltailliee[99]と結合綴りになっていることが確認済みだからである[99]。邦文(花田論文)にもマルタイェ(Maltaille)は確認できるが、作品は『散文ランスロ』なので借用になる[100](細かい点だが、写本では Mataliz 等の綴りが編本の活字で校訂されている[101]。)
^ Kaluza編ドイツ語解説校訂版やこれに依存するスコフィールドの要約の表記をもちいれば、統一が容易でるのだが、 § あらすじでは都合上、オンラインで英語解説が公開されるTEAMS編本(L本版)を用いているので、その通りにすると固有名詞はその箇所ごとに綴りがぶれてまとまらない。日本語も未訳なので、カナ表記は仮表記にならざるを得ないが、多くの場合「リボー・デコニュ」の例にならって現代フランス語式発音をもちいることとする。
^ a b 和訳については、厨川の古い解説では「名無しの坊や」[16]とあるが、それだと Li beaus ("the fair") すなわち「かの美しき?」の部分が欠落してしまう。「名無しの美しき坊や」では収まりがわるいので、「名無しの美[童]」 という暫定訳を充てた。意図的にフランス語作品の「名無しの美丈夫」とは表現を変えている。
^ a b Eleneは、カルーザ編校訂版の綴り"maide was cleped Elene"(v. 121)であり、カルーザの解説、スコフィールドの分析、ウェストン訳、ひいては近年でもTEAMS編本の解説でも統一表記として用いられている。ただ、、これは初出は"The may hight Ellene" (v. 118)であるが、Mills編L本版では削除上書きがあるとして初出を"Ellyne"と読み替えている(TEAMS編本118行脚注)。もっとも L本では他にも"Ellyne, Elyne"の表記箇所は多い。他の稿本をみると異綴りの種類が多いが、Hellen Pも見られる。「エレイン」というのは「ヘレン/ヘレナ」という女性名の変形なのである。
^ a b 。L本では"Theodeley"という名だが、校訂版では"Teodelain"。仮カナ表記:セオデレイ[英語発音](Theodeley);テオドラン[フランス式発音](Teodelain)。L本では"Theodeley was his name", v. 142; Kaluza ed. (1890)(校訂版)では "Teodelain was his name", v. 145 とあり、多くの評論では後者のスペルが用いられる。フランス語版では"Tidogolain[s]"(BI, v. 260)という名。
^ a b ウェストン女史の再話では「危険の谷」の上の「冒険の城」だが、これは異読みに拠る(castell au C; vale C)。また「危険の橋」(bridge P)の読みもあるが、フランス語の「点/拠点」 "point" と「橋」"pont"はなるほど言葉が近い。スコフィールドの比較要約では"III. The Adventure at the Ford Gue Perilleus(危険の渡瀬の冒険)"の節をもうけているが、これはフランス版の地名が Gue Perilleus であることに拠る。
^ a b L本 Syr William Delaraunche, v. 288; 校訂版はウィリアム・サレブローンシュ卿(仮カナ表記) William Salebraunche, vv. 289, 367 。異読みは (var. Celebronche, Selebraunche C; Celabronche, Celabronche N; de la ravnche, Sellabraunche L; de la brawunche, de la braunche I; de la Braunche , do la braunche P; Dolebraunche, Dolebraunce A). フランス版は Willaume de Salebrant が登場するが、これは実際の敵ブリオブリーエリス(仮表記) Blioblieris/Blioblieris のわき役として、のちにけしかけられてくる3人の仲間(3人の報復者)のひとりにすぎない[17]
^ a b ウェストン訳では盾も鎧もピッチのように黒く、そこには黄金に輝く三人の悪魔[の紋]があしらわれている His shield and armour were black as pitch; there on he bare three devils in shining goldとしているが、「悪魔」は仮訳で、原文には「マメット Mammettes」とあり、予言者マホメットをもじった異教の偶像のことである、と解説される [18][19]。しかし校訂版(C本を含む)では、ここに"trappure(馬具)"もその「漆黒」か「悪魔紋」のこしらえであるとされ、P本でも "paytrill(poitrel、馬の胸甲)"や"crouper(尻甲)の記載がある[20][21]
^ a b TEAMS編 L本 "That hight Syr Lanwarde" (v. 1549), "That hight Sir Lancharde" (v. 1642) と通常は初出のみの「?と呼ばれる」形式が二回ある。後者には欄外注に"called Sir Lambert"とあるので、"Lambert"を正表記とすることがうかがえる。L本内にも"Lambert" (v. 1749)はみつかる; 校訂版 "clepet sir Lambard"(v. 1577), "Tat hi?te sir Lambard" (v. 1670)だが、NA本の異読み "Lambert"は、わかりずらくも本文の前ページ(Kaluza ed. (1890), p. 87)に脚注された異本詩節132の中にみえる。
^ Salisbury & Weldon edd. (2013) v. 20. "And gladly wold do outerage"が、L本では"do"に取り消し線がつき、上に"not"と訂正されているが、編者らはこれを元の文に差し戻している。
^ 女官(en:lady-in-waiting)であるとは作中に名言されないが、Salisbury & Weldon edd. (2013)のv. 143脚注ではフランス版のの Helie をlady-in-waiting(女官)とするので、エレインのも該当するとみなす。原典では端的な肩書を出し渋るが、"伯爵令嬢でも王妃でもなけれど、それと同格ほどにみえる見め麗しき"(vv. 121?123)などと形容されている。その衣装は"豪華な布に白毛皮の縁取り"(vv. 124?126)とあり、その脚注によればアーミン(シロテン)を指すかもしれない、とあり、これはかなり高貴でないと身にまとうことはゆるされない。
^ 小人は、ここでは木藍インディゴ)染を着ているが、フランス版では緋色の記事にリス毛皮(vair)をあしらったものを着ていると指摘される[26][27]。遊興の諸芸に秀でるとあり、いくつもの楽器を奏でられる:シトール(Sotill、citole)、プサルタリー、ハープ、フィドル、クルース(英語版)、vv. 145?147
^ v. 254 と脚注。L本のみ "cheferon" で、他の写本は皆"griffin"の異綴り。
^ このような細かい描写は他の言語版にはなく、しかもso seit te frensche taleとフランス語の原本に言及した箇所(全部で3箇所ある)と、スコフィールドは注記する[28]
^ vv. 366?368 および 368ff脚注。文中はファルシオン型の剣の応酬とされているが、「名無し」もウィリアムから盾に突きを(launche)を受ける、とL本にある。この攻撃で盾の一片(cantel)が欠けたとC本やウェストン訳にはあり、また"四分の一が地に落ちたA quarter fille to ground"とN本にみえる。
^ "“Mercy,” she con hym crye,/ For she had spoken hym vylonye;" vv. 459?460。
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