リプリー_暴かれた贋作
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ロンドンに住むトム・リプリーは希代の天才詐欺師。

ある日、友人である新進気鋭の画家ダーワットが恋人のシンシアにプロポーズを断られ、運転する車ごと木にぶつかり自殺する。現場を目撃したのはリプリー、シンシア、画商のジェフ、そしてダーワットのライバルでシンシアを愛する売れない画家のバーナードの4人。ジェフによると、ダーワットは確かに注目されている画家だが、今この段階で死なれては絵が売れないという。リプリーの提案で4人はダーワットの死を隠すことにする。

そんなある日、かねてよりダーワットに注目していたアメリカ人バイヤー、マーチソンがやってくる。既に全ての作品が売却済だと告げるジェフに、「次の作品を買う」と強引に小切手を手渡すマーチソン。困ったジェフがリプリーらに相談すると、リプリーは「ダーワットの未完の作品がいくつかあるので、それをバーナードが完成させ、ダーワットの作品として売れば良い」と提案する。反発するバーナードを、シンシアをエサに巧みにそそのかすリプリー。一方、リプリーはふとしたことから知り合ったフランス人留学生エロイーズがフランスの大富豪の1人娘であると知る。

万事がうまく行ったかに見えたが、マーチソンは購入した絵がダーワットの作品でないことを見抜く。ダーワットに会わせろというマーチソンにリプリーはダーワットになりすましてマーチソンと会う。
キャスト

トム・リプリー:
バリー・ペッパー - 詐欺師。

ジェフ: アラン・カミング - 画商。

エロイーズ: ジャシンダ・バレット - フランスからの留学生。

シンシア: クレア・フォーラニ

バーナード: イアン・ハート - 売れない画家。

ダーワット: ダグラス・ヘンシュオール - 新進気鋭の画家。

アントワーヌ: フランソワ・マルトゥレ(英語版) - エロイーズの父。

ウェブスター警部: トム・ウィルキンソン

マーチソン: ウィレム・デフォー - アメリカ人バイヤー

作品の評価

バラエティ誌のロバート・ケーラーは「パトリシア・ハイスミスの最も有名な悪人を嫌味ったらしい方向に押しやろうと努力しているが、『リプリー 暴かれた贋作』はあまりにそわそわしていてはっきりとしないため持続的なトーンに落ち着くことができず、ヒステリックな風刺と洗練されたユーロ・スリラーの間の無人地帯に陥っている。」と評するとともに、過去の映画で描かれたリプリーと比較して、主演のバリー・ペッパーでは「悪魔のように複雑で殺人的な詐欺師を演じきることはできない」と断じている[4]
関連項目

太陽がいっぱい (映画)

アメリカの友人

リプリー (映画)

リプリーズ・ゲーム

原作

パトリシア・ハイスミス『贋作』 上田公子訳、河出文庫、1993年、改版2016年

脚注
注釈^ 映画『太陽がいっぱい』『リプリー』の原作小説の続編であり、主人公トム・リプリーのその後を描いた『トム・リプリー』シリーズの第2弾。

出典^ “RIPLEY UNDER GROUND” (英語). AFI FEST. 2021年5月28日閲覧。
^ McClintock, Pamela (2005年9月20日). “Cash biopic to open AFI Fest” (英語). Variety. https://variety.com/2005/film/news/cash-biopic-to-open-afi-fest-1117929395/ 2021年5月28日閲覧。 
^ “リプリー 暴かれた贋作 [DVD]”. amazon.co.jp. 2021年5月28日閲覧。
^ Koehler, Robert (2005年11月13日). “Ripley Under Ground” (英語). Variety. https://variety.com/2005/film/markets-festivals/ripley-under-ground-1200520340/ 2021年5月28日閲覧。 

外部リンク

リプリー 暴かれた贋作
- allcinema

リプリー 暴かれた贋作 - KINENOTE


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