リヒテンシュタイン
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第二次世界大戦中にはスイスはリヒテンシュタインを同一の経済圏内に置くことで保護したが、リヒテンシュタインのみが攻撃された場合には防衛しないという立場を明確にしていた[21]スイス軍は国民保護の観点からリヒテンシュタインと協力を行うことはしばしばあり、リヒテンシュタイン国内の防災訓練にスイス軍が参加することもある[21]

また、100名ほどの国家警察は隣接する諸国の軍(スイス軍およびオーストリア軍)と密接な関係を持っている。
地理リヒテンシュタインの地理ランドサット衛星写真詳細は「リヒテンシュタインの地理」を参照

国境を接する全ての国が内陸国の「二重内陸国」(海に出るために少なくとも2つの国境を越えなければならない国のこと)である。面積は南北に25キロメートル、東西に6キロメートルと狭い。日本の小豆島とほぼ同じである。世界で6番目に小さい国。ドイツのシュヴェービッシュ・アルプスの延長線上に連なり、国土は山がち(最高地点2599m)だが南風が卓越し比較的温暖である。分水嶺は比較的全土的に分散されており、西はライン川に沿ってスイスザンクト・ガレン州グラウビュンデン州)、東はオーストリアフォアアールベルク州)と接している。
地質詳細は「リヒテンシュタインの地質(英語版)」を参照

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地方行政区分詳細は「リヒテンシュタインの地方行政区画」を参照

全部で11の基礎自治体(Gemeinde、ゲマインデ)に分かれる。これらは旧ファドゥーツ伯爵領のオーバーラント(Oberland、高地)と旧シェレンベルク男爵領のウンターラント(Unterland、低地)に分けることができ、現在でも国政選挙の選挙区としてこの区分が残っている。
オーバーラント

シャーン

トリーゼン

トリーゼンベルク

バルザース

ファドゥーツ

プランケン

ウンターラント

エッシェン

ガンプリン

シェレンベルク

マウレン

ルッゲル

経済首都中心部詳細は「リヒテンシュタインの経済(ドイツ語版、フランス語版、英語版)」を参照

主要な産業は精密機械牧畜医療。ほかに観光国際金融切手発行もよく知られている。スイスとの関税同盟があり、郵便や電話の制度はスイスと共通となっている。

タックス・ヘイブンとしても知られ、税金免除を目的とした外国企業のペーパーカンパニーも集中しており、人口よりも法人企業数が多いと言われる。これら法人税が税収の40%に及び、この結果、一般の国民には直接税所得税相続税贈与税)がない。

近年はEUとの課税に関する条約に調印し、EU市民の預金については利子課税がなされることになった。ただし、これらの税は、個々の預金者の情報を相手国に通知することなしに一括してリヒテンシュタインから各国に支払われるため、銀行の守秘義務そのものは維持されている(同様の銀行守秘義務を維持している国は、欧州ではスイスモナコサンマリノがある)。「リヒテンシュタイン国立銀行(英語版)」および「リヒテンシュタインの銀行の一覧(英語版)」も参照

OECDが指名する「非協力的タックス・ヘイブン・リスト」(租税回避地)に掲載されている7カ国の1つであった[注釈 1]が、2009年5月の時点で他の二ヶ国(アンドラモナコ)と共にリストから削除されている[22]

この国に拠点を持つ会社としては、薄膜コーティング装置の製造および、コーティングの受託加工のエリコンバルザース社、電動工具・鋲打機・墨出し機などのヒルティ社、プロ用オーディオコネクターのノイトリック社(ドイツ語版)、歯科材料のイボクラー社(ドイツ語版)などが有名。労働者の約半数はスイス、オーストリアから毎日越境している。「リヒテンシュタインの企業の一覧(英語版)」も参照
エネルギー詳細は「リヒテンシュタインのエネルギー(英語版)」を参照

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観光ファドゥーツ中心部にあるリヒテンシュタインセンター。観光案内の他、パスポートに入国証明のスタンプを押してくれる。

リヒテンシュタインの観光資源は史跡が中心となっている。

ファドゥーツ城 - 現在でもリヒテンシュタイン侯官邸であるため一般公開はされていない。

シャーラング城

ハインシャッツェ城

交通鉄道・駅の地図詳細は「リヒテンシュタインの交通」を参照

国内の主要な交通は路線バスであり、各所を結ぶ路線が頻繁に運転されている。黄色い車体のリヒテンシュタインバスをよく目にすることができる。主なバス停は郵便局の前であることが多い。バスはライン川対岸のスイスの鉄道駅(ザルガンスやブックス)のほか、オーストリアのフェルトキルヒ駅への路線もある。また、ユーロで運賃を支払うこともできる。

国内を鉄道が走っており、駅が3駅ある(主要駅はシャーン・ファドゥーツ駅)。2013年まではオーストリアとの国境付近にシャーンヴァルド(英語版)駅があったが現在運用されていない。運行をしているのはオーストリア国鉄である。オーストリアとスイスを結ぶ国際急行列車も通るが、リヒテンシュタイン国内の駅は全て通過する。「リヒテンシュタインの鉄道(フランス語版、英語版)」も参照

空港は存在しない。もっとも近い主要国際空港はスイスのチューリッヒ空港である。
科学技術

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「リヒテンシュタイン研究所(英語版)」も参照
国民詳細は「リヒテンシュタインの人口統計(フランス語版、英語版)」を参照
民族・人種

住民はドイツ系が大半で、ゲルマン系ドイツ・アレマン人が86%、その他イタリア人トルコ人などが14%である。
言語詳細は「リヒテンシュタインの言語(フランス語版)」を参照

公用語は標準ドイツ語だが、現地住民は上部ドイツ語に属するアレマン語系最高地アレマン語(ドイツ語版)の一方言を使用し、その他にトリーゼンベルクではヴァリス語が使用される[23]
婚姻

婚姻の際は、夫婦別姓、同姓、複合姓から選択できる[24]
宗教詳細は「リヒテンシュタインの宗教(英語版、フランス語版)」を参照

宗教はローマ・カトリックが79.9%、プロテスタントルター派カルヴァン派)が8.5%、その他にイスラムなどが5.4%存在する(2010年時点)。
教育詳細は「リヒテンシュタインの教育(ドイツ語版、英語版)」を参照


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