リバプール
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このほかマンチェスターバーミンガムなど、各地へ向かう列車がある。近郊線はマージーレイル(英語版)が運行しており、チェスターや空港行きなどがある。
バス

高速バスはロンドンまで4時間。他地域へのバスもある。
フェリー

ダブリンベルファストマン島行きの便がある。
空港

ジョン・レノンの名前を冠したリバプール・ジョン・レノン空港が市内にあるが、比較的近郊にあるマンチェスター空港の方が路線が多く便利である。
教育

リヴァプールにはリヴァプール大学、リヴァプール・ホープ大学(英語版)、リヴァプール・ジョン・ムーア大学などの教育機関があり、多くの学生が学んでいる。また、芸術政策にも力を入れており、アルバート・ドック(英語版)の一部を利用しているテート・リバプールと、マージーサイド海事博物館(英語版)、リヴァプール・ワールド・ミュージアム(英語版)、ブルーコート・チェンバーズ(英語版)など、多くの博物館美術館がある。このうち、マージーサイド海事博物館はヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイントの一つにもなっている。
文化

2008年の欧州文化首都の一つに選ばれた。多くのミュージシャンを輩出し、リバプールサウンドの言葉も生まれた。食文化としてはスカウスが有名であり、リヴァプールの人や言葉のこともスカウスと呼ぶ。
観光「リヴァプールの三美神」と称されるロイヤルライバー・ビルディング(Royal Liver Building)、キュナード・ビルディング(Cunard Building)及びポートオブリヴァプール・ビルディング(Port of Liverpool Building)。いずれもピアヘッド(Pier Head)に位置する。保険会社のビルであるロイヤルライバー・ビルディングの屋上には、街のシンボルで同社のシンボルでもあるライバーバード(Liver bird)の像が見える。リヴァプール大聖堂

港湾部には、海商都市リヴァプールの名でユネスコ世界遺産に登録されていたが、再開発が進んでいることを理由に2021年に行われた「第44回世界遺産委員会」で登録が抹消された(詳細は抹消された世界遺産#海商都市リヴァプール参照)。ピアヘッド(Pier Head)と呼ばれる港湾部隣接地区の商業ビル群「リヴァプールの三美神」、赤レンガの大規模倉庫群、アルバート・ドック(英語版)などが見どころである。

リヴァプール大聖堂イングランド国教会の大聖堂である。設計はジャイルズ・ギルバート・スコット。1904年に建築が始められ、1978年に完成した[3]。外観は赤砂岩造りで、ヴォールトの上の屋根材にはコンクリートが使われている。全長188m、高さ101mもあり、イングランド国教会の総本山カンタベリー大聖堂を上回る大建築である。

リヴァプールメトロポリタン大聖堂(英語版)は、1960年代に建てられたローマ・カトリック教会のリヴァプール大司教区の大聖堂である。フレデリック・ギバードによるモダニズム式のデザイン。フロア全体は円形であり、中央の司教の座を聴衆が取り囲むことになる。ジョン・パイパー(英語版)とパトリック・レンチェンズ(英語版)の色彩豊なステンドグラスが有名である。
ビートルズ

「ビートルズの出身地」として世界的に知られ、現在も世界中のビートルズファンが訪れ、ビートルズゆかりの場所や建物を訪ねる。ビートルズ・ストーリーは、港湾部にあるビートルズに関するミニ博物館。かつての世界遺産「海商都市リヴァプール」の一角に位置し、その流れで見ることができる。年間およそ30万人の観光客が訪れる。2009年、ボブ・ディランが乗車したことが話題になった。「マジカル・ミステリー・ツアー」(Magical Mystery Tour)という名のバス・ツアーがあり、これを利用すると、リバプールにあるビートルズゆかりの地の多くを2時間ほどで一気に巡ることができる。ビートルズがデビュー前に演奏していた地下の酒場(ホール)「キャヴァーン・クラブ」は、一度は閉店になったが、場所を通り向かいに移して当時の設計・雰囲気で再開し、現在も夜になるとさまざまなバンドの演奏が聴ける酒場で、1階の階段入口前は多くの観光客が立ち寄り写真を撮るスポットとなっている。

ビートルズのメンバーが青年時代を過ごした家がナショナル・トラストによって保存されている[4]。ジョン・レノンが5歳から二十数年過ごした家(結果として、彼の生涯で最も長く過ごした家)、通称「メンディップス」(Mendips)も、レノンの死後も、ナショナル・トラストに管理される形で保存されており、門の前は観光客の写真スポットとなっている。そしてレノンのこの家から徒歩数分の距離には「ストロベリー・フィールド」という名の孤児院の跡地が残っているが、これは楽曲「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」(Strawberry Fields Forever)のモチーフになった場所である(レノンはここを「大人になることから逃れられる場所」として思い描いていたとする評論家もいる)。ビートルズのデビュー前にポール・マッカートニーが数年生活した家「フォースリン・ロード20」(20 Forthlin Road)も、ナショナル・トラストによって保存されている。

ペニー・レイン(Penny Lane)という、かつて銀行で、今は薬局になっている場所もある。同名の楽曲のモチーフを与えた場所で、労働者の息子のマッカートニーがある日、バス停でバスを待っていたところ、そこに街で唯一の自動車所有者であるペニー・レイン銀行の男が自動車で通りかかって、家に自動車が無いマッカートニーはそれをやっかみ、自動車を所有する銀行家のことを「おかしいね」とあざ笑うかのような歌詞、当時のその界隈特有の経済状況を知る地元民以外にはさっぱり意味が通じない、とてもローカルな歌詞が生まれることになった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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