リットル
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注)大文字「М」は「メガ」を表す接頭語のため使用しないこと[41]

上記の表示のうち、「リットル」、「ミリリットル」は計量単位の名称である。単位記号のうち、「L」、「ml」、「mL」の3つが、計量法が標準として定めている記法であるが、「?」、「m?」の2つはそうではない。
倍量・分量単位

リットルは非SI単位であるが、国際単位系の規定でも計量法の規定でもSI接頭語を付加することができる。
分量単位
ミリリットル

日本の日常生活では1000分の1リットルであるミリリットル (mL) がよく使われ、これは、立方センチメートル (cm3) に等しい。この二者は混用されることもあるが、製品の種別や場合によっては片方のみがもっぱら使われる。液状の医薬品化粧品、調理のレシピではミリリットルが用いられ、内燃機関の容積を細かく記述する際は立方センチメートルが用いられる(大まかに記述する際はリットルを用いる)。

なお、立方センチメートル (cm3) のことを cc(立方センチメートルフランス語: centimetre cubeの略)とも表記することがあるが、SIでは使用を認めておらず、いくつかの理由から、使わないほうがよい。詳細は「立方センチメートル#cc」を参照
デシリットル豆類の販売にデシリットルが用いられている。

日本では、10分の1リットルであるデシリットル (dL) は、実生活ではあまり使われていない[注釈 4]。しかし小学校2年生の算数の教科書で教えられている[42]。これは水筒(0.8 L程度)やペットボトル(0.5 L程度)の体積を示して体積(「かさ」としている。)の単位を教えるのであるが、小学校2年生の段階では、小数点を習っていないため[注釈 5][43]、0.8 L、0.5 L とは教えず、8 dL、5 dL として教えるためである。

この単位は、主として豆や穀類を小売りする際に用いられている(2005年9月現在)。計量法の施行により、従来使われてきた尺貫法ベースの計量単位が商取引に使えなくなったため、1(約 1.8039 デシリットル)に比較的近い2デシリットルを販売の基準としている(写真参照)。また、血糖値の単位として mg/dL(ミリグラム毎デシリットル)が用いられる。
センチリットル

ヨーロッパでは100分の1リットル (10 cm3) であるセンチリットル (cL) が、飲料の容量などによく使われる。「EUにおける食品ラベルに関する表示規則(理事会指令76/211/EEC)」において、液体の容量表示は、「cL」と規定されている(ただしワイン類については附則でmL表示が認められている)[44]
その他の分量単位

生化学塗装印刷など微量の液体を扱う分野では、マイクロリットル (μL)、ナノリットル (nL)、ピコリットル (pL)、フェムトリットル (fL)、アトリットル (aL) も使われる。立方ミリメートル (mm3)、立方マイクロメートル (μm3) 等は、単位の間が9桁も開いていて使いづらいからである。これより小さなSI接頭語を付けた単位も一応は考えられるが、実際に用いられた例はない。
倍量単位

倍量単位としてはリットルの1000倍であるキロリットル (kL) がよく使われ、1立方メートル (m3) に等しい。これより大きなSI接頭語をつけることも許されているが、実用上メガリットル (ML) 以上はほとんど使われない。また10倍および100倍を表すSI接頭語であるデカおよびヘクトを付けた、デカリットル (daL) およびヘクトリットル (hL) といった単位も一応は考えられ、後述のようにこれらを表す漢字(和製漢字国字)も作られたが、これらも現実的には用いられていない。

倍量名称記号SI単位分量名称記号SI単位
100 LリットルL103 cm3(1 dm3) 
101 LデカリットルdaL104 cm3(101 dm3)10?1 LデシリットルdL102 cm3
102 LヘクトリットルhL105 cm3(102 dm3)10?2 LセンチリットルcL101 cm3
103 LキロリットルkL1 m310?3 LミリリットルmL1 cm3
106 LメガリットルML103 m3(1 dam3)10?6 LマイクロリットルμL1 mm3
109 LギガリットルGL106 m3(1 hm3)10?9 LナノリットルnL106 μm3
1012 LテラリットルTL1 km310?12 LピコリットルpL103 μm3
1015 LペタリットルPL103 km310?15 LフェムトリットルfL1 μm3
1018 LエクサリットルEL106 km310?18 LアトリットルaL106 nm3
1021 LゼタリットルZL1 Mm310?21 LゼプトリットルzL103 nm3
1024 LヨタリットルYL103 Mm310?24 LヨクトリットルyL1 nm3
1027 LロナリットルRL106 Mm310-27 LロントリットルrL106 pm3
1030 LクエタリットルQL1 Gm310-30 LクエクトリットルqL103 pm3

漢字

漢字圏では「立脱耳」や「立突」という漢字が当てられ、日本では「立」と略すようになった。それを使って下記のような国字が作られた。現在ではこれらの表記は計量法上は全く認められていない。

竏 - キロリットル (kL)

竡 - ヘクトリットル (hL)

竍 - デカリットル (daL)

竕 - デシリットル (dL)

竰 - センチリットル (cL)

竓 - ミリリットル (mL)

[注釈 6] - マイクロリットル (μL)

ちなみに、「立米」は「りゅうべい」と読み、立方メートルのことである。

中華人民共和国では、尺斤法が偶然にもほぼ1リットルだったため、尺斤法をメートル法で再定義する際、升を1リットルと定義し、リットルを表すにも升を使うようになった。
符号位置

記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
ℓU+21131-3-63ℓ
ℓリットル
㎕U+3395-㎕
㎕マイクロリットル
㎖U+3396-㎖
㎖ミリリットル[注釈 7]
㎗U+3397-㎗
㎗デシリットル
㎘U+3398-㎘
㎘キロリットル
㍑U+33511-13-40㍑
㍑全角リットル


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