最初の国産のリズムボックスは1963年に京王技術研究所(現コルグ)から発売されたドンカマチックである。演奏者のガイドとして便利だったため、高価であるにもかかわらず一時期は大変多くのレコーディングスタジオに備品として導入されていた。
その後各社から続々と製品が発売され、PCM音源などの普及に伴ってより実在する楽器に似た音が出せるようになったことや、プログラミング部分の進化で多くの音色や演奏パターンの切り替えが可能になったこと、さらに低価格化などにより、デモ録音
やスケッチなどの用途でもプロ・アマチュアを問わず広く用いられるようになった。また、電子楽器特有の音色を逆手に取って、本番用の楽器としてテクノなどのジャンルで使われるようにもなった。
それ以降、DJが曲をスムーズにつなぐために使用したりするなどの使い方もされるようになる。近年は、打楽器的な音だけでなくはっきりした音程を持てる(旋律を演奏できる)音源やサンプラーも搭載している機種が増えており、制御部の高機能化もあって、音源内蔵シーケンサーとの区別が曖昧になってきている。 大きく分けると、音源部分と、それらが音を出したり止めたりするのを制御する部分に分かれる。 音源はアナログ音源やサンプリング音源など製品によってさまざまである。 制御する部分の設定方法もさまざまで、どの拍でどの音をどのように出すかをひとつひとつ設定していく方法(ステップレコーディング)や、あらかじめ音に対して割り当ててあるボタンを押すタイミングを記録していく方法(リアルタイムレコーディング)、あらかじめ決められたリズムパターンを選択するだけの方法などがある。また、MIDIや機種ごとの専用ケーブルで他の機器と情報をやり取りして互いに制御できるようになっている製品も多い。
構造
脚注[脚注の使い方]^ a b 独立行政法人工業所有権情報・研修館の特許電子図書館(IPDL)での調査による。
^ ⇒不使用取消審判における「商標の使用」(前編)?近年の審決,判決を通して? (PDF) 『パテント』 Vol.65 No.7
^ 商標法
関連項目
ドラムマシン
ドンカマチック
ミュージックシーケンサー
メトロノーム
サンプラー
PCM音源
テクノ
コルグ
ローランド
MIDI