ラーメン
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

このようなご当地ラーメンが時に大きな市場や経済効果を作り出してきた一方で[54]、「ご当地ラーメン」には、単にラーメン店の店舗数が人口や市街地の規模に比して多いだけで、その地域の固有といえる特段の共通の特徴がなかったり、マスコミに特集されるほどの質(味に加えて接客サービスなど)が伴わない地域も存在している。ブームに便乗しようとする者も多い。

ライターの速水健朗によれば、このご当地ラーメンブームは三浦展のいう「ファスト風土化」(主に1970年代辺りからモータリゼーションとともに日本の風景が均一化していったとする議論)と密接に結び付いていると述べている[55]
ご当地ラーメン

この節は検証可能参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方
出典検索?: "ラーメン" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2023年3月)
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、各都道府県のラーメンに関連するカテゴリがあります。

特定の地域で食べられているそれぞれ何らかの独自性があるラーメンをご当地ラーメンという。しかし、必ずしも、周辺地域の店が同じような味とは限らない。その地域の名を冠して呼称されることが多い。 索引:北海道 l 東北関東・東京東海・北陸近畿中国・四国九州・沖縄

2023年2月7日に総務省が発表した家計調査によると、2022年の1世帯(2人以上)あたりのラーメン外食費は、山形市が1万3196円で、都道府県庁所在地・政令指定都市の中で最多だった。2020年まで8年連続首位だった。2位の新潟市は1万2573円、3位は仙台市だった[56]
北海道

北海道各地におけるラーメンについては、多種にわたるため下記の別項に掲載する。「北海道のラーメン」を参照

索引に戻る
東北

都道府県名称市町村画像解説
青森県
津軽ラーメン(濃厚煮干し系)弘前市ドロドロの濃厚煮干し系とさっぱりした王道系がある(県農林水産部による)。
味噌カレー牛乳ラーメン青森市味噌ラーメンにカレーパウダーと牛乳を入れた物。
八戸らーめん八戸市親鶏ガラと長ネギニンニクなどの地元食材をふんだんに使い、煮干でだしを取る。
いかすみらぁめんむつ市大畑地区
画像をアップロード大畑町漁業協同組合と製麺所、地元商工関係者等によって開発された。麺にいか墨を練り込み、スープは澄んだほたて出汁のあっさり塩味。
秋田県
十文字ラーメン横手市十文字町
(旧・十文字町煮干や鰹節などを出汁に使用した醤油ベースのあっさりとした和風スープ、かんすいを全く用いず独特の食感をもつ細い縮れ麺が特徴。
江戸系ラーメン秋田市
画像をアップロード醤油ベースのスープに節のないメンマと辛い薬味が特徴。

店名に「?江戸」という名前で秋田市内にのれん分け店が複数存在。
比内地鶏ラーメン大館市ほか全県比内地鶏(天然記念物比内鶏のF1種)ベースのラーメンで、鶏肉がトッピングされることが多い。あっさりした風味。
岩手県
大船渡さんまらーめん大船渡市大船渡で水揚げされたサンマを使用しているのが特徴で、店舗ごとにサンマをだしに使用したものや、まるごと一本乗せているものもある。
磯ラーメン三陸沿岸魚介出汁と、海藻と魚介の具が特徴。発祥は三陸だが現在北海道から宮城まで供されている。
宮城県
気仙沼らぁめん気仙沼市
画像をアップロードサンマの香油を使うラーメン(塩か醤油)、または塩味のふかひれラーメンが認定条件。
山形県
酒田ラーメン酒田市豚骨がら・煮干昆布出汁に使用し、具はチャーシューメンマネギが基本。生地が極薄のワンタンが入ったものもある。透き通った醤油味のスープが特徴。
とりもつラーメン新庄市山形新幹線の新庄延伸以降、特産品として売り出している。新庄市内の居酒屋でメニューとしてモツ煮込みを出していたところ、一部の常連客がラーメンと鶏のモツ煮込みを同時に注文して食べるようになり、その食い合わせの妙に気付く者が現れたのがきっかけ。
鳥中華天童市スープは蕎麦だしを応用した和風。鶏肉、天かす、海苔などが乗る。胡椒を効かせてあるのが特徴。
冷やしラーメン山形市山形市本町のラーメン店「栄屋本店」の初代店主が、夏に冷たいラーメンを食べたいという常連客の要望で開発を始め、試行錯誤の末、1年かけて1952年に完成させた。盆地に位置し、夏の暑さが厳しく、温かいラーメンの需要が落ちるため、冷たい蕎麦からの発想で、ラーメンも冷たくなったのではないかと、ラーメン評論家の大崎裕史は推測している。山形ラーメンは醤油味が圧倒的に多く、山形(内陸部)の冷やしラーメンも同様に醤油味がほとんどである。
辛味噌ラーメン南陽市味噌ラーメンに辛味噌がトッピングされていることが特徴。考案した店である龍上海の登録商標。創業当時、それほど繁盛しているとは言えず、スープが売れ残ることもたびたびあり、店主が自宅へ持ち帰って味噌を入れて味噌汁にして家族で飲んでいたが、その味噌汁に息子が麺を入れ、これを美味いと父に勧めたことから開発が始まり、試行錯誤の末に、赤湯特産の唐辛子、山形の赤味噌などをニンニクや香辛料などとブレンドした辛味噌をスープに混ぜずにトッピングするスタイルが1960年に完成した。
米沢ラーメン米沢市1920年代、米沢に居住していた中国人が始めた中華そば屋台が原形とされる[57]。後に、東京の精養軒で修行したコックが「手揉み」による縮れ麺を発案するなどの改良を加え、現在の特徴が形成された。米沢市内だけで100軒を超えるラーメン店があるが、ほとんどの店舗で「ラーメン」ではなく「中華そば」と呼んでいる。
馬肉ラーメン長井市長井市周辺でのみ食べられているラーメンで、チャーシューに馬肉を使っている[58][59][60]。長井市では古くから馬肉の食文化が根付いており、長井市に住む年配者が市外でラーメンを食べてチャーシューが馬肉ではなくて驚いたという話もある[61]
福島県


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:180 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef