アメリカ本国での原題は Rambo だが、多くの国では主人公ランボーのフルネームである John Rambo のタイトルで公開された。これは、第1作『ランボー』のアメリカ原題が原作に沿った First Blood だったのに対し、アメリカ以外の国では Rambo のタイトルで公開されたことによる。 シリーズ全作品に登場したサミュエル・トラウトマン大佐役のリチャード・クレンナが2003年にすい臓癌で死去したため、この作品では過去の作品の登場場面を編集した回想シーンが使われている。 本作にミャンマー人役として出演した役者たちの一部には、弾圧されているカレン族や、出演したという理由のみで親族が逮捕された役者もいる。またパ・ティー・ティント少佐を演じたマウン・マウン・キン
配役・ロケ地
このほか、撮影地もミャンマーとの国境からそれほど離れていないタイ北部であり、ミャンマーから脱出したカレン族も多く住む。しかしミャンマー政府は、この映画にミャンマー人が出演した場合、たとえ10年間タイで暮らしている者であっても、ミャンマーに残された家族を投獄すると脅迫したという。それにも屈せず出演したミャンマー人キャストに、スタローンは多大な感謝の意を示している。 本作品の舞台としてミャンマーが選ばれたのは、「現実に、残忍な暴力や虐殺が起こっている地域を舞台にしたい」というスタローン本人の強い希望による。日本や米国ではイラクの方が報道は多い[7]が、世界の中で実際に人権が踏みにじられながら、それが注目されていないか忘れ去られていることへの警告として、スタローンの持つ本質的なメッセージ性が顕れていると言える。 また、作中ではランボーをはじめとしたキャストのほとんどはミャンマーのことを「Burma(バーマ)」と呼んでいる。この呼び方は軍事政権以前の国名ビルマのことであり、日本でも多くのメディアが「ミャンマー(旧ビルマ)」との表記を行っているように、2012年現在のミャンマー軍事政権に反感を抱いている者は「バーマ」と呼ぶ傾向がある。 また、作中カレン族にはキリスト教徒が多いとされているが、他のビルマ族やシャン族などと比べて多いというだけで、平地に住むカレン族の85%は仏教徒である(残りはキリスト教徒)。ただし山岳居住のカレン族にはキリスト教徒が多く、中には無宗教もいる。ちなみに、スタローン自身も敬虔なキリスト教徒である。 作中の爆破シーンの撮影中のことであるが、スタローンは困難な撮影の中、怪我もなく無事に終わったと一息ついて立とうと思ったが、ちょうどそのときスタローンの眼の前に竹があり、そこに頭を打って、気絶してしまったという。スタローンはインタビューで 「アフガニスタンやロシア、ミャンマーの兵士にも殺されなかったランボーは、竹に頭をぶつけて死んだんだ」 とジョーク交じりにコメントしていた[8]。 シリーズ全作品の音楽を担当したジェリー・ゴールドスミスも2004年に同じく癌で死去したため、本作品以降のシリーズ作品はブライアン・タイラーが担当した。 本作品は、「暴力や流血映像、性的暴行、卑猥な表現」があるとされ、アメリカではMPAAからR指定(17歳未満、幾つかの州では18歳未満の場合は、保護者の付き添いが必須)を受けた。なお、日本ではよく誤解されているが、ランボーシリーズは全てがR指定を受けている。 スタローンはインタビューの中で、「ランボーシリーズ中で最も残忍な映像になったのは、‘現実’を描いたから」だと述べており、「極力(ランボーの)ヒーロー性を排除し、現実の悲惨さを訴えたかったから」だと述べている[9]。
舞台
事故
音楽
各国のレイティング
アメリカ:R(17歳未満保護者同伴必須)
日本:R-15
イギリス:18
ドイツ:18(一部シーンをカット)
台湾:限制級(18歳未満禁止)
韓国:18
カナダ(州によって指定が異なる。ケベック州のみ16歳以上推奨)
18A(18歳未満保護者同伴必須、ただし14歳未満は鑑賞禁止)
14A(14歳未満保護者同伴必須)
16+(16歳以上推奨)
フランス:-12(12歳以上推奨、ただし12歳未満は劇場での鑑賞禁止)
デンマーク:15
フィンランド:K-18
オーストラリア:R(18歳未満禁止)
ニュージーランド:R18
スウェーデン18
シンガポール:M18(一部シーンをカット)
アイルランド:18
ブラジル:18
フィリピン:R-13
ポルトガル:M/16(16歳未満保護者同伴必須)
ノルウェー:18
イタリア:T(全年齢対象)
マレーシア:18SG(18歳未満禁止)
インド:UA(12歳未満保護者同伴推奨)
アルゼンチン:16(16歳以上推奨)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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