ランボー/怒りの脱出
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G洋画劇場1995年5月28日
日曜洋画劇場
ノーカット放送


テレビ朝日版がDVD・BD収録。

2020年2月14日発売の 「ランボー/怒りの脱出 4Kレストア版 Blu-ray」「ランボー/怒りの脱出 4K Ultra HD Blu-ray (Ultra HD Blu-ray +Blu-ray 2枚組)」には4種類全ての日本語吹替が収録。

スタッフ

監督 -
ジョージ・P・コスマトス

製作 - バズ・フェイシャンズ

製作総指揮 - マリオ・カサールアンドリュー・G・ヴァイナ

キャラクター原案 - ディヴィッド・マレル

脚色 - シルヴェスター・スタローンジェームズ・キャメロン

撮影 - ジャック・カーディフ

編集 - マーク・ゴールドブラットマーク・ヘルフリッチ

音楽 - ジェリー・ゴールドスミス

提供 - カロルコ・ピクチャーズ

地上波放送履歴

回数テレビ局番組名放送日吹替版
初回
日本テレビ金曜ロードショー1987年10月9日日本テレビ版
2回目1989年4月14日
3回目TBS水曜ロードショー1990年4月11日TBS版
4回目日本テレビ金曜ロードショー1991年10月18日日本テレビ版
5回目フジテレビゴールデン洋画劇場1993年4月24日フジテレビ版
6回目テレビ朝日日曜洋画劇場1995年5月28日テレビ朝日版
7回目フジテレビゴールデン洋画劇場1997年1月11日フジテレビ版
8回目1998年8月22日
9回目ゴールデンシアター2002年1月26日
10回目テレビ東京午後のロードショー2004年11月30日テレビ朝日版
11回目木曜洋画劇場2007年11月29日
12回目午後のロードショー2012年8月23日[4]
13回目2014年11月13日[5]
14回目2017年1月27日[6]
15回目2020年5月22日[7]

解説

前作は「ベトナム戦争による帰還兵のトラウマと市民からの迫害」を描いた作品だったが、本作ではアクションに重点が置かれた。英語題名にランボーが使われたのは本作からである。

本作にはM60AK47トカレフRPG-7などベトナム戦争で使われていた銃火器が多数登場する(ミリタリーマニアとして知られる脚本のジェームズ・キャメロンによるもの)。なお、80年代後半には「ランボー者」「地獄のバトルコマンドー」などの、上半身裸に片手でM60を持つというスタイルのB級コマンドアクション映画が量産された。

日本でのタイトルは、前作が『ランボー』で次作が『ランボー3』であるが、本作は『ランボー2』にはなっていない。公開当時のポスター等宣伝で使用されていたタイトル表記は『ランボー スーパーシリーズ第2弾 怒りの脱出』である。これは、前作『ランボー』は非英語圏の配給会社が名づけたオリジナルタイトルであり、アメリカ本国の原題は『First Blood』だったのだが、その本国が続編である本作に『RAMBO』とつけたため、次作(第3作)が『RAMBO 2』になる可能性も否定できなかったからである。だが次作は本国の方が配慮する形で『RAMBO III』になった。これによりアメリカ本国での3作品のタイトルは『First Blood』『RAMBO:First Blood Part II』『RAMBO III』となり、『RAMBO II』というタイトルの作品は存在しない。但し、ニコラス・ケイジ主演の『ロード・オブ・ウォー』に「ランボー1か2か3か」というセリフがあるように、本国でも通称は『ランボー1、2、3』である[8]
脚本

前作の公開後、多くのベトナム帰還兵からスタローンのもとにファンレターが届いた。その中に、「是非、捕虜を題材にした続編を作ってほしい」というものがあり、スタローンはこの手紙をもとに脚本を執筆した。この脚本の共同執筆者には若き日のジェームズ・キャメロンが含まれる。当初はベトナム戦争で捕虜となった戦友をランボーが救出に行くというストーリーだった。キャメロン参加の脚本では、ランボーがアメリカ側からも命を狙われ、追われ孤立するという展開が描かれている。コー・バオとのラブロマンスも含め、全体的なプロットが『ターミネーター』に似通っている。しかしキャメロンによれば「コスマトス監督とスタローンは強いアメリカを体現する作品にしたかったようだ」とのことであり、方向性の違いから第2稿以降にはタッチしていない。

キャメロンが共同脚本を執筆したのは1983年だったが、翌1984年チャック・ノリスの『地獄のヒーロー』が公開、ベトナム戦時行方不明者MIAを奪還するというプロットが酷似しており、本作の公開がさらに翌年の1985年だったにもかかわらず、『地獄のヒーロー』は本作の脚本の盗作であるとの批判まで起きた。しかし実際には、キャメロン脚本執筆の同年に『ランボー』の監督だったテッド・コッチェフによるジーン・ハックマン主演『地獄の7人』が同じ趣旨で制作されている。こうしたMIA奪還物の元祖であるJ.C.ポロック著の小説『ミッションMIA』はさらに前年1982年の刊行である。主人公が水中に潜み、いきなり水面に飛び出し反撃するくだりは『ランボー/怒りの脱出』『地獄のヒーロー』双方にある。絶命しそうになった登場人物が、胸に吊るした手りゅう弾のピンを抜いて、眼下の敵にダイブし自爆するシーンは『地獄のヒーロー』『地獄の7人』双方にある[9]。本作における、前述のベトナム帰還兵からスタローンへの手紙が創作のきっかけになったとの主張は、事実はどうあれこうしたアイディア盗用合戦とは無関係であると宣言する側面もあった。スタローンとノリスは後年『エクスペンダブルズ2』で共演している。

前作の原作『一人だけの軍隊(First Blood)』の著者ディヴィッド・マレルが本作の小説版を執筆しているが、ノベライズであり原作ではない。冒頭に「私の著書『一人だけの軍隊』で、ランボーは死んだ。映画では、彼は生き残った。本書は映画の方の続編である」との断り書きがある。マレルは次作『ランボー3/怒りのアフガン』のノベライズも担当し、冒頭に同じ断り書きを入れている。

ノベライズ版は連絡員コーが落命してしまう経緯が完成した映画とは異なる、ランボーが弓術を会得するなどナバホ族にルーツを持つ背景の描写、救出した米軍捕虜たちとの会話が描かれるなど脚本の決定稿以前のプロットをうかがえる内容になっている。
脚注^ a b “Rambo: First Blood Part II (1985)”. Box Office Mojo. 2010年1月4日閲覧。
^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)440頁
^ 1位は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、3位は同じくスタローン主演の『ロッキー4/炎の友情』。
^ 午後のロードショー「ランボー 怒りの脱出」 ランボー1・2・3、一挙放送!!(外部リンク)
^ 午後ロード「ランボー 怒りの脱出」11月の(木)はランボー!大ヒットシリーズ第2弾(外部リンク)
^ 午後ロード「ランボー 怒りの脱出」2日連続!!“ランボー”(外部リンク)
^ 午後エンタ 午後ロード「ランボー/怒りの脱出」2週連続ランボー!(外部リンク)
^ シリーズ第1作のタイトルが『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』だったインディ・ジョーンズ シリーズも、正式なタイトルと通称との差異に同じ現象がある。


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