ランペドゥーザ島
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自然環境ウミガメ

石灰質の土地であり、植生地中海の特色を持つ、つまり不毛である。海岸地形は断崖と自然保護区になっているビーチのほか、海蝕洞が特徴的である。

島の南東部タバッカーラ入り江周辺の海は雨が少なく、海綿が多く生息し栄養分が少ないため透明度が高い。その上、崖から海に石灰分が多く粒の大きい砂が落ちて堆積し遠浅の海底となっている。波が穏やかな日に太陽が高く上ると、透明な海水と海底に映った船影との相対的な錯視により海面上の船が宙に浮いているように見え「空飛ぶ船」として世界で有数の絶景だといわれている[8]

自然保護区 (it:Riserva naturale orientata Isola di Lampedusa) に指定されている。

マンタや小型の鯨類(ハナゴンドウイルカ類など)がよく見られるほか、南岸沖のコニーリ島(イタリア語版)(兎島)は、地中海全域で絶滅危惧となっているアカウミガメが産卵に訪れる場所としてはイタリア国内で最後の場所であり、専用の保護団体も存在する[9]。また、ランペドゥーザ島近海は、大西洋で唯一妊娠中のメスと新生児のホオジロザメが目撃されている場所でもある[10]。2015年には、ランペドゥーザ島は地中海のナガスクジラの越冬地であることが判明し、岸から数百mの海域で採餌する姿もよく見られる。[11] また、本来地中海には珍しいと思われていたザトウクジラが島の周囲で確認されてきている[12]

リノーザ島にならび、ランペドゥーザ島は1950年代まではチチュウカイモンクアザラシの生息地でもあった[13]
交通・アクセス
空港

ランペドゥーザ空港
(英語版)

人物
ゆかりの人物

ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ - 貴族、作家。パルマ公爵、ランペドゥーサ公。

ドメニコ・モドゥーニョ - 歌手、俳優、政治家。当地にて死去。

脚注^ a b“教皇、今月8日、南イタリア・ランペドゥーサ島へ、移民のための祈りを目的に” (日本語). バチカン放送局. (2013年7月1日). ⇒http://ja.radiovaticana.va/news/2013/07/01/%E6%95%99%E7%9A%87%E3%80%81%E4%BB%8A%E6%9C%88%EF%BC%98%E6%97%A5%E3%80%81%E5%8D%97%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B5%E5%B3%B6%E3%81%B8%E3%80%81%E7%A7%BB%E6%B0%91%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A%E3%82%92%E7%9B%AE%E7%9A%84%E3%81%AB/gia-706572 2013年7月21日閲覧。 
^ a b c 『コンサイス外国地名事典 改訂版』(三省堂、1985年)p.1111では「ランペドゥーサ島」で立項。
^ a b c Zerafa, Thomas (2011年7月17日). “When the British planned to make Lampedusa part of the Maltese Islands”. Times of Malta. オリジナルの2017年9月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170921141731/https://www.timesofmalta.com/articles/view/20110717/life-features/When-the-British-planned-to-make-Lampedusa-part-of-the-Maltese-Islands.375992 
^ a b “法王、「難民への無関心」を批判 移民漂着の伊ランペドゥーザ島訪問”. AFP (2013年7月9日). 2020年7月8日閲覧。
^ “Hundreds more migrants reach Italy from Africa”. Reuters. (2011年5月14日). https://af.reuters.com/article/libyaNews/idAFLDE74D02Z20110514 [リンク切れ]
^ “ ⇒Italy calls for European help on refugees as scores drown in Lampedusa shipwreck”. Daily Telegraph (2013年10月3日). 2020年7月14日閲覧。
^“ローマ法王:イタリア最南端の島訪問 移民らの「玄関口」”. 毎日新聞. (2013年7月9日). ⇒http://mainichi.jp/select/news/20130709k0000m030051000c.html 2013年7月21日閲覧。 [リンク切れ]
^ “イタリア『ランぺドゥーザ島』が絶景ビーチ!あまりの透明度に船が浮いて見える”. Wondertrip. 2018年8月10日閲覧。
^Lampedusa Turtle Rescue
^Monsters in the Med: Huge great whites found in 'safe seas' of European holiday hotspots
^REVEALED NORTH-SOUTH FIN WHALES ROUTE ACROSS THE MEDITERRANEAN, FROM STRAIT OF SICILY TO PELAGOS SANCTUARY
^ Are humpback whales electing the Mediterranean Sea as new residence?
^A brief survey of Linosa island

関連項目

イタリアの地理

ザルジス - チュニジアにある都市で、ランペドゥーザ島への密航拠点となっている。

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ランペドゥーザ島に関連するメディアおよびカテゴリがあります。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『ランペドゥーザ島』 - コトバンク

日本大百科全書(ニッポニカ)『ランペドゥーザ島』 - コトバンク

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