また一部では指定のランドセルを使わせている小学校もあり、国立・私立では比較的多い(男女共通の黒や茶色の鞄に校章を箔押しもしくは型押ししたものや、ランドセルとリュックサックの中間的な形の合成繊維製のランサックなどがある。後者の代表的なものに、京都府などで使われている「ランリック(ランリュック)」や、北海道小樽市で使われている「ナップランド」などがある)。また1970年代にいったんランドセルを廃止した自治体(兵庫県西宮市、埼玉県富士見市など)が復活させた例もある。
また、大手私鉄系の百貨店では各社のイメージカラーを用いたり、フラッグシップ車両をモチーフとしたランドセルを発売している(阪急百貨店での阪急マルーン色、近鉄百貨店での「しまかぜ」「ひのとり」をモチーフにしたものなど)。 上記のように、ランドセルは子供の身体や家計に負担になっている面もある。このためメーカーは素材の変更などで軽量化を進めつつ、6年間使い続けられる耐久性も必要と理解を求めている[8]。 指定通学かばんを、ランドセルに限定しない地方自治体や学校もある[8]。東京都足立区の教育委員会はランドセルではない軽いかばんも可とする通知を2023年1月に出したほか、山口県防府市や岡山県備前市はリュックサックを無償配布した[8]。リュックサック型への変更のほか、キャリーカートなどの利用という対策もある[18][7]。 島根県出雲市の一部地域でも、ランドセルを廃止したり、自治体が新入生全員に配布したり、寄贈された中古品を補修して譲渡する例もある[5][19]。 1982年に戸川純は、自らのライブステージに紺色のプリーツの吊りスカートに赤いランドセルという姿で現われ一世を風靡した。その後1997年ごろに、タレントの篠原ともえが、ランドセルをファッションとして採り入れた。 インテリアとして、過去に使っていたランドセルを子どもの頃の思い出として残しておきたいとの需要から「ミニランドセル」として小型に再加工するビジネスも存在する。 2014年3月頃、アメリカ合衆国(米国)の女優ズーイー・デシャネルが赤いランドセルを背負った写真が出回り、若い人たちの間でもランドセルを身に着けることがブームとなりつつある[20]。 近年では、上記の米国女優によるブーム拡散に加え、日本のアニメ作品などを通じてランドセルの存在を知った外国人が、日本旅行時に土産として購入し持ち帰る例が増えており、空港の免税店など、外国人向けの商店で売られていることもある[21]。 欧米の学校でも似たようなものが使われている国もある。ただし、ドイツの通学かばん(Schulranzen
軽量化やランドセル以外への切り替え
ファッションとしての広がりランドセルを背負った大人の女性
ランドセル製造会社
セイバン (天使のはね、日本トップシェアメーカー)
協和日本ホールディングス(ふわりぃ)
ハシモト(フィットちゃん)
生田
池田屋(ぴかちゃん)
一澤信三郎帆布
大隈カバン店(うさぎのマーク)
カバンのフジタ(ぴょんちゃん)
カワノバッグ
神田屋鞄製作所(カルちゃん)
三栄鞄(らんどせる屋さん)
土屋鞄
中村鞄製作所
村瀬鞄行
羅羅屋(ララちゃん)
ランドセルに似た海外の通学かばん
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 明治時代には、ほぼ今の形になった。