ラビナス_(1999年の映画)
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ライク2等兵…ニール・マクドノー(中博史)

マーサ…シェイラ・トゥージー(磯辺万沙子)

ジョージ…ジョゼフ・ランニングフォックス

リンドゥス…ビル・ブロックトラップ

ジョーンズ…ミエジ・スング

ジャヌス…デウィッド・ハイマン

マクレディ…ティム・ヴァン・レリム

メキシコ軍の司令官…フェルナンド・ベセリル、ガブリエル・ベルティエ、ペドロ・アルタミラーノ

制作

当初はミルチョ・マンチェフスキが監督したが、撮影から3週間後に彼がこの作品の監督を降板した。製作の1週間前、ミルチョ・マンチェフスキは新しい絵コンテを提出したと言われ、それには追加で2週間の撮影が必要だった。フォックス2000ピクチャーズは、マンチェフスキがプロデューサーとの製作会議を拒否したという不満を持っていたものの、最終的に1週間の延長に同意した。一方でマンチェフスキは、当時のフォックス2000ピクチャーズの社長であるローラ・ジスキンが、マンチェフスキの意向に反したキャスティングを行ったと訴えている。監督はジスキンが引き連れたラジャ・ゴズネルに交代となるが、最終的にカーライルの提案によりアントニア・バードへ変更となった。10日間の交渉の後、バードはプラハに到着し、制作の指揮を執ることになった。彼女もまた、撮影が行われることになった状況を批判し、割り当てられたスタジオのスペースは「ひどい」もので、撮影のスケジュールは「操作的」だと述べている[2]

バードは、マンチェフスキが問題のある制作のせいで非難されるべきではないと発言した[6]

撮影初日は、マンチェフスキーと製作陣が製作予算や撮影スケジュールについてまだ交渉中だったため、撮影が遅れてしまった。マンチェフスキは、撮影が始まるとジスキンは毎日のようにメモを送りつけ、衣装の汚れの多さやクローズアップの多さに文句を言ってきたという[2]

舞台はカリフォルニアのシエラネバダ山脈だが、経費の関係によりメキシコ、チェコ、スロバキアのロケ地を決めるまでには、カナダでロケハンしていた。結局、ロケーションはメキシコのドゥランゴ(アメリカ・メキシコ戦争の戦闘シーン)、チェコ共和国とスロバキアのタトラ山脈(シエラネバダ山脈のシーン)で敢行された[7]。物語は雪深い場所という設定だったが、クランクイン当初スロバキアは晴れで雪も少なかった。だが2、3週間後に急に雪が降ったので脚本に手直しを加え、場面がつながるように撮り直した[4]。監督は緑の画面と白い画面がバランスよく撮れて満足だったという。スペンサー砦の囲いは、倒れた木を逆さまにして、その先を尖らせたものを利用して作られた。

ガイ・ピアースは菜食主義者だが、肉を食べるシーンはガイが実際に豚肉を口に含んだ。また、シチューを食べるシーンでは、彼は酔っていた。

ジェフリー・ジョーンズが演じる大佐の死亡シーンで、MPAAからNC-17指定を受けたため、一部カットしてR指定となった。
興行収入

1999年3月19日に米国で1,040の映画館で公開されたこの作品は、開演週末に1,040,727ドルを稼ぎ出した。

最終的な収入は2,062,405ドルとなり、1200万ドルの予算よりはるかに少ない額だった[8]
評価

「ラビナス」は多数の批評家から否定的な意見を受け取ったが、その後カルト映画として人気を得ている。

Rotten Tomatoesでは、46件の批評家のレビューに基づいて45%の評価であったが、観客の評価は79%と高いものになっている[9]

ロジャー・イーバートは、4つ星のうち3の評価を与え「ストーリーが形のないゴアになっているが、映画製作の質感を味わうことができる。」と評した[10]

また、ホワイト・シティー・シネマのマイケル・スミスの好きな90年代の作品21位にランクインした[11]
音楽

音楽はマイケル・ナイマンデーモン・アルバーンが担当。デーモンはこれ以前にもアントニア・バード監督の『フェイス』で仕事を共にしている(音楽ではなく、俳優として出演)。

本作のスコアは、ループ・楽器・楽曲構成の奇妙さ・独創的な使用により話題を呼んだ[12]
サウンドトラック

『Ravenous: Original Motion Picture Soundtrack』
マイケル・ナイマンデーモン・アルバーンサウンドトラック
リリース1999年3月9日(アメリカ)
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1999年3月9日リリース。日本では「ラビナス ?オリジナル・サウンドトラック」の題で同年6月9日に発売された。

トラックリスト#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ヘイル・コロンビア
Hail Columbia」  2:42
2.「ボイドの門出
Boyd's Journey」  3:02
3.「ようこそフォート・スペンサーへ
Welcome to Fort Spencer」  1:41
4.「ノイジズ・オフ
Noises Off」  1:54
5.「よそ者
Stranger at the Window」  1:48
6.「コルクォン
Colquhoun's Story」  4:43
7.「ウィンディゴの神話
Weendigo Myth」  1:23
8.「洞窟への道のり
Trek to the Cave」  4:24
9.「誘惑
He Was Licking Me」  1:41
10.「恐怖の洞窟
The Cave」  8:01
11.「逃走
Run!」  2:10
12.「復讐
Let's Go Kill that Bastard」  3:51
13.「狂気の穴
The Pit」  4:37
14.「戻ってきたアイヴス
Ives Returns」  0:49
15.「カニバル・ファンタシー
Cannibal Fantasy」  2:13
16.「地獄へのゲーム
A Game of Two Shoulders」  2:25
17.「チェックメイト-行きづまり
Checkmate」  2:17


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