ラティウム
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これはラティウムの黄金時代の支配者だったサートゥルヌスの神話に由来し、サートゥルヌスがこの地でユーピテルから隠れた (latuisset)[2] からだという[3]
歴史紀元前5世紀のラティウムの諸民族(ラテン語表記)

後にラティウムとなった地域には青銅器時代初期から農耕民が定住しており、古代ギリシア人もミケーネ時代初期からその地を知っていた[4]。そのころはインド・ヨーロッパ語族とそうでない人々が混在して住んでいた。その地名はラテン語の "latus"(広い)からの派生という説が有力で「平らな土地」であることを表しているとされているが(対照的に、サビニ人は高地に住んでいた)、ラテン語より古い非インド・ヨーロッパ語族の言語が語源という可能性もある。エトルリア(現在のトスカーナ州)を故郷とするエトルリア人は、紀元前8世紀ごろからラティウムに文化的にも政治的にも強い影響を及ぼした。しかし、当時は古代ギリシアと同様に小さな自律的都市国家単位で運営されていたため、エトルリア人がラティウムを政治的に支配することはなかった。実際この地域はギリシャ本土の都市国家から地理的にも近く、文化的に大きな影響を受けていた。古くからイタリアの人々と交易していたフェニキア人はシチリアの大部分も支配しており、ラティウムの発展にも影響を与えたと考えられている。

ラティウムでのエトルリア人以外の最古の定住地としては、半ば神話となっている都市アルバ・ロンガがある。アルバ・ロンガは現在のローマの南東に位置していた。ティトゥス・リウィウスや他の古代の権威によれば、エトルリア人の拡大を防ぐことを目的に都市国家群がラテン同盟を結んだのがその地だという。

都市国家ローマは政治的にも軍事的にもこの地域を支配するようになり、紀元前7世紀中ごろにはアルバ・ロンガを打ち破ったとされている。
脚注・出典^ Cary, M.; Scullard, H. H. (1975). A History of Rome: Down to the Reign of Constantine (3rd ed.). New York: St. Martin's Press. p. 31. ISBN 0312383959 
^アエネーイス」, VIII.32.
^ Bevan 1875, pp. 530?531
^ Emilio Peruzzi, Mycenaeans in early Latium, (Incunabula Graeca 75), Edizioni dell'Ateneo & Bizzarri, Roma, 1980

参考文献

Bevan, William Latham; Smith, William (1875), The student's manual of ancient geography, London: J. Murray 

ストラボン、『地理誌』第5巻 3章

Athanasius Kircher - Latium - 1669 - Amsterdam 1671

G. R. Volpi - Vetus Latium Profanum et Sacrum - Rome 1742

T. J. Cornell - The beginnings of Rome: Italy and Rome from the Bronze Age to the Punic Wars - London 1995

C. H. Smith - Early Rome and Latium. Economy and Society, c. 1000 - 500 BC, "Oxford Classical Monographs" - Oxford 1996

外部リンク

Toponymy of Latium

Behncke, Boros (1996-2003). “ ⇒Colli Albani or Alban Hills volcanic complex, Latium, Italy”. Italy's Volcanoes: The Cradle of Volcanology. 2010年1月28日閲覧。










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