本作は、シェーン・ブラックのような典型的なアクション映画の脚本をパロディ化することを目指して、ザック・ペンとアダム・レフ
によるオリジナル脚本として企画されたが、皮肉なことにスタジオがブラックにこの脚本を書き直させたとペンは述懐している[12]。元々の脚本の内容は最終的な作品とは大きく異なり、ネット上で広く読むことができる。ハリウッドのアクション映画のパロディであることに変わりはないが、ほとんど映画の世界を舞台に、主人公が見せる無益な暴力の連鎖と、それが周囲の人々に与える影響に大きく焦点を当てた作品となっていた。脚本の大幅な変更により、ペンとレフは最終的に本作のストーリーにクレジットされたが、脚本にはクレジットされなかった。他にもキャリー・フィッシャー、ラリー・ファーガソン、ウィリアム・ゴールドマンなど、複数の脚本家がクレジットされないまま脚本を担当した[13][14]ペンとレフは、魔法のゴールデンチケットのアイデアを含め、最終的な映画のさまざまな部分を嫌った。彼らの草案では、ダニーがどうやって映画の世界に飛ばされたかを説明しないことになっていた[15]。 本作は批評家たちから様々な評価を受けた。Rotten Tomatoesでは、51のレビューに基づく支持率は39%、平均評価は5.1/10である。同サイトの批評家コンセンサスは、「ラスト・アクション・ヒーローは、大予算のアクション・パロディに必要なほとんどの要素を備えているが、その散漫なトーンと不均一な構成は、混乱と混沌をもたらすだけである。」と書かれている[16]。Metacriticでは、19人の批評家による加重平均スコアが100点満点中44点であり、「まちまちの評価または平均評価」を示している[17]。
作品の評価
映画批評家によるレビュー