ラジオ
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1965年

4月3日 - 前年にNHK-FM放送によるステレオ放送が全都道府県で聴けるようになったことを機に、NHKラジオ第1・第2放送はこの日に放送された『夜のステレオ』の最終回を最後に、NHKでの中波2波によるステレオ放送を終了する。

10月24日 - 文化放送・ニッポン放送の共同で行っていた中波2波によるステレオ放送が、この日の「これがステレオだ」の放送をもって終了する。[50]


FMステレオ放送

日本では1963年6月25日から当時のFM東海によってこの方式による試験放送が開始される。

日本においてステレオ放送が開始された当初は、電電公社のステレオ中継回線が整備されていなかったため、ステレオでの生放送は東京近辺のごく限られた地域でしか聴取できなかった。ステレオ収録された番組を放送する場合、NHKでは各拠点局札幌仙台東京金沢名古屋大阪広島松山福岡)にパッケージテープを送り、各地方局ではテープを流している拠点局の電波を再生する「放送波中継」方式がとられていた。また、FM東京をはじめとする民放でもパッケージテープを再生する方式がとられた。

その後、1978年10月1日からFM放送用のPCMステレオ回線が整備され、パッケージテープの送付が廃止される。1980年代には全国のNHK及び民放FM局に、PCMステレオ回線設備が導入され、全国でステレオ音声での生放送が聴取できるようになっている。
沿革

1960年8月 - FM東海が、アメリカ・クロスビー研究所が開発したFM-FM方式によるステレオ実験放送を開始(1961年にAM-FM方式が標準ステレオ方式になるまで実施)。

1963年

5月17?19日 - NHK東京FM放送局が、この期間中に行われるNHK放送技術研究所の技研公開にて、米のFCCが1961年に規格決定した、AM-FM方式(現在のステレオ方式)によるステレオ試験放送を、毎日2時間半に渡って行う(翌月の6月12日にも、当時の皇太子明仁が同研究所を参観した際に、同じくステレオ試験放送を2時間半に渡って行った[51])。

6月25日 - FM東海が、AM-FM方式によるステレオ実験放送を開始。

12月16日 - NHK東京FM放送局が、AM-FM方式によるステレオ放送を開始。


1964年 - NHK-FMが全国に放送局を相次いで開局させ(この時に同時にステレオ放送を開始した局も多い)、遂にFMステレオ放送が全都道府県で聴けるようになる。

1969年3月1日 - 全国のNHK-FMの本放送開始。

1977年12月 - 全国のNHK-FMのローカル放送ステレオ化工事完了。NHK-FMのローカル番組が全局でステレオで放送できるようになる。これに伴い、NHK沖縄のFM放送でもローカル番組のみステレオで聴けるようになる(全国放送はモノラル放送のまま)。

1978年10月1日 - NHKのFM放送用PCMステレオ回線が東京-名古屋-大阪間で開通し、運用を開始する。

1979年12月24日 - 全国のNHK-FMの基幹局全てにFM放送用PCMステレオ回線が開通し、運用を開始する。これに伴い、ステレオ放送開始当初から行っていた各基幹局へのパッケージテープの送付が廃止される。

1980年 - FM民放4局間(FM東京 - FM愛知 - FM大阪 - FM福岡)にFM放送用PCMステレオ回線が開通、運用開始。

1984年 - NHK沖縄にFM放送用PCMステレオ回線が開通し、同県及び鹿児島県の奄美大島地域がようやく全国放送のFM番組がステレオでの放送が可能になった。

1985年頃[いつ?] - 全てのNHK放送局に、FM放送用PCMステレオ回線が導入される。

2010年頃[いつ?] - 全てのNHK放送局でこれまで使用していたFM放送用PCMステレオ回線から、AM(ラジオ第1・第2)・FMラジオ共用の光デジタル回線に切換。

AMステレオ放送詳細は「AMステレオ放送」を参照

日本では1990年代から一部で導入されたが、普及しなかった。
インターネットを利用した展開詳細は「radiko」、「NHKネットラジオ らじる★らじる」、「SimulRadio」、および「インターネットラジオ」を参照

インターネット回線を利用して放送や配信を行う。ネット回線の強力さから、日本でも2010年代より有力な聴取手段となっている。
ラジオメディアの特性
テレビとの違い

室外アンテナが主流のテレビと異なり、受信機に備え付けのアンテナを使った室内での受信が普通なので、受信環境がチャンネル選択に影響を及ぼす。放送区域内だからといって必ずしも全ての局が安定して受信できる訳ではない。そのため、そういった環境下では、チューニングしやすい局がよく聴かれる傾向にある。特に、室内で受信する場合、建物(鉄筋コンクリート等)によって電波が遮られたり電気製品などのノイズを受けたりすることも多く、電波状態の良好な局が好まれる。受信環境は別売りの外部アンテナを使用したり、FMの場合はVHFアンテナを使用し改善できる場合もある(電界強度の弱い地域ではVHFアンテナを使用しても改善できない場合がある。この場合はFM帯域に対応した外部アンテナが必要となる)。ただし、VHFアンテナはアナログテレビ放送の終了にともない、2010年に大手メーカー各社が相次いで生産打ち切りを発表した。

仕事や作業をしながらでも番組を楽しむことができるため、職場やカーラジオなどで聴取されることも多い。首都圏では10:00 - 11:00にテレビの視聴率よりもラジオの聴取率が高くなる。地域・放送内容・機器などの影響により、長時間にわたり1つの局を聴取する傾向のリスナーもいる。番組ごとのスタッフ数は、テレビと比較して少ない[52]

放送局の選局は、ダイヤルを回してチューニング(いわゆる同調)する伝統的なタイプが安価なものを中心に多数採用されているが、テレビ同様プリセット式で局をボタンで一発選局(いわゆる電子チューナー)できる受信機もある。

短波による国際放送の場合、同じ内容の放送を同時に複数の周波数で放送し、聴取者が最も受信状態の良好な電波を選んで受信できるようにしているのが一般的である。

音声と画像を記録するテレビ番組は予約可能で録画機器が独立/内蔵レコーダー・パソコン・ワンセグ対応機器などとなっているが、音声のみ記録のラジオ番組を予約録音できる商品はラジカセ・CD/MDラジカセコンポICレコーダーHDDレコーダー・パソコン対応機器などの種類がある。また、ラジオ機器とタイマー・録音可能な機器などの機材を組み合わせて予約録音を行うことも可能であり、録音機器としてカセットデッキMDデッキ以外にもテープ部分が機械式のラジカセ・ビデオデッキ・DVDレコーダー・HDDレコーダー・パソコン(適切なソフトが必要)が活用できる場合もある。

世界的にテレビがデジタル放送を開始しているのに対して、衛星放送を除きラジオのデジタル化は普及していない。過去に何度か地上波によるデジタルラジオの試験局が開設されているが、多くは実用化に至らないまま放送を終了し、モバイル回線の台頭により必要性も薄れてしまっている。
災害耐性

送信システムは比較的簡単な構造で、仮に地震などで放送局が破壊されても、肩に担げる程度の大きさの小型送信機から放送することも可能。これを活かし、大規模災害の発生時には臨時災害放送局が開設されることがあり、東日本大震災以降、この開局が盛んとなっている。一部のラジオ放送局ではこの特長を利用し、自分以外の局員が全員操作できない状態になっても、1人いれば、全てを遠隔操作して放送が続けられるようになっている。
ラジオをテーマにした作品

映画

オレンジロード急行(1978年)

グッドモーニング, ベトナム(en:Good Morning, Vietnam)(1987年)

ラジオ・デイズ(1987年)

波の数だけ抱きしめて(1991年)

ラヂオの時間(1997年)後述の演劇の映画化

F(エフ)(1998年)鷺沢萠『F 落第生』を元にした映画 民放ラジオ95社企画制作

FM89.3MHz(2007年)

引き出しの中のラブレター(2009年)

パイレーツ・ロック(en:The Boat That Rocked)(2009年)

きみの声をとどけたい(2017年)


演劇 - ラヂオの時間(1993年初演)

テレビドラマ

ラジオびんびん物語(1987年)

1242kHz こちらニッポン放送(2005年)

つばさ(2009年)

特集ドラマ「ラジオ」(2013年)

おかえりモネ(2021年)


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