ラグビーリーグ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

2008年10月現在で、4万人を超える選手がRFLによって登録されている[44]

フランスでは1934年にようやくラグビーリーグが初めてプレーされ、1930年代に(ユニオン側の)フランスラグビー協会の状態が愛想を尽かされたため人気が上昇した[45]。しかしながら、1940年6月に連合国がドイツによって破られた後、南部のヴィシー政権はラグビーリーグの機関とクラブに属する資産を差し押さえ、戦前にフランスを統治していた左翼人民戦線政府とのつながりからラグビーリーグを禁止した[45]。ラグビーリーグは1944年8月のパリ解放とヴィシー政権の崩壊後に禁止を解かれたが、1990年代までフランス当局によって無視されていた[45]。これにもかかわらず、フランス代表は1954年と1968年のワールドカップの決勝に進出し、1954年大会を主催した[46][47]。1996年、フランスのチームパリ・サンジェルマンは新たに設立されたヨーロッパスーパーリーグの11チームの1つとなったが、クラブは利益を上げられず、観客動員も少なく1997年に解散した[48]。2006年、スーパーリーグは南ラングドック=ルシヨン地域圏ペルピニャンのチームであるカタラン・ドラゴンの参加を承認した[49]。カタラン・ドラゴンは続いて2007年チャレンジカップファイナルに進出し、2008年スーパーリーグXIIIのプレーオフに進出した。スーパーリーグにおける「ドラゴン」の成功によってフランスのラグビーリーグの復興が始まり、シャンピオナ・ドゥ・フランス・エリート・アン(フランスエリート1選手権)のほとんどのチームの本拠とする南部において熱狂が芽生えた。

21世紀初頭にはその他の国々がラグビーリーグを再開し、ラグビーリーグ欧州連盟はドイツスウェーデンノルウェーハンガリーといった新たな地域にラグビーリーグを広めようと努力している[50][51][52]
国内大会

完全にプロ化された2つの主要なリーグとしてはオーストララシアナショナルラグビーリーグ(NRL)と欧州のスーパーリーグがあり、セミプロリーグとしてフランスのエリート1選手権とエリート2選手権がある。NRLやスーパーリーグの下部に存在する国内セミプロリーグ、特に州あるいはカウンティレベルのリーグには、オーストラリアではクイーンズランド・カップ(パプアニューギニアからの1チームを含む)とニューサウスウェールズ・カップがある。イギリスでは、スーパーリーグの下部にチャンピオンシップとリーグ1がある。フィジーラグビーリーグ全国競技会もセミプロチームを運営している[53]。その他の国々ではラグビーリーグはアマチュアレベルでプレーされている。
観客動員記録
国際大会

試合日付結果会場開催都市観衆
2013
ワールドカップ決勝2013年11月30日オーストラリア 34-2 ニュージーランドオールド・トラッフォードマンチェスター74,468
1992 ワールドカップ決勝1992年10月24日オーストラリア 10-6 グレートブリテンウェンブリー・スタジアムロンドン73,631
1932 Ashesシリーズ第1試合1932年6月6日イングランド 8-6 オーストラリアシドニー・クリケット・グラウンドシドニー70,204
1962 Ashesシリーズ第1試合1962年6月9日グレートブリテン 31-12 オーストラリアシドニー・クリケット・グラウンドシドニー70,174
1958 Ashesシリーズ第1試合1958年6月14日オーストラリア 25-8 グレートブリテンシドニー・クリケット・グラウンドシドニー68,777

国内大会

試合日付結果会場開催都市観衆
1999 NRLグランドファイナル1999年9月26日メルボルン
20-18 セントジョージ・イラワラ・ドラゴンズスタジアム・オーストラリアシドニー107,999
1999 NRLシーズン ラウンド11999年3月6日パラマタ・イールズ 20-10 セントジョージ・イラワラ・ドラゴンズスタジアム・オーストラリアシドニー104,583
1954 チャレンジカップファイナル再試合1954年5月5日ウォリントン 8-4 ハリファックスオッドサル・スタジアムブラッドフォード102,569[表注 1]
1985 チャレンジカップファイナル1985年5月4日ウィガン 28-24 ハルウェンブリー・スタジアムロンドン99,801
1966 チャレンジカップファイナル1966年5月21日セント・ヘレンズ 21-2 ウィガンウェンブリー・スタジアムロンドン98,536
^ 公式観客動員数。非公式の推計では15万人を数え、ブラッドフォード警察は12万人を確認している。

特徴とラグビーユニオンとの違い詳細は「ラグビーリーグとラグビーユニオンの比較」を参照

ラックモールといった密集状態を排除するなど、常にゲームを流動的にさせる点に重きが置かれている。

オフェンス側のプレーヤーに対するタックルが成立するとプレーを中断。タックルを受けたプレーヤーは、ボールを足下に置き、足で後方へ転がすことによって始まる(「プレイ・ザ・ボール」)。

オフェンス側のプレーヤーに対するタックルが6回成立すると攻守交代となる。6回目が成立した地点で攻撃権が相手に移るが(相手のプレイ・ザ・ボールで再開)、自陣のゴールラインに近いほど不利になるため、5回目が成立すると敵陣方向へボールを大きく蹴りこんで攻撃権を相手に渡したり、ドロップゴールを狙ったりする。

一般的にスクラムやキックの頻度が少ない。またスクラムは押し合いが無く形だけで、ほとんどボール投入側がボールをとる。

ノックオンスローフォワードといった軽い反則だけでなく、ボールがタッチラインを越えた時もスクラムで試合が再開される。ラグビーユニオンと違ってラインアウトはない。

トライの得点は4点。トライ後のコンバージョンキックでの得点が2点。ペナルティゴールで得る得点が2点、ドロップゴールの得点が1点となる。

プレイヤーの背番号の順序がユニオンと逆(ユニオン:フォワード→バックスの順、リーグ:バックス→フォワードの順)である。だが、最近では、ポジションと背番号は必ずしも一致しない場合も出てきている。

脚注[脚注の使い方]^ “" Rugby League Pitch Dimensions & Markings””. 2019年8月16日閲覧。
^ jsrugby (2014年4月24日). “2014 スーパーラグビー 今週の注目カード”. 2014 スーパーラグビー 今週の注目カード - J SPORTS 世界ラグビーNAVI - スポーツナビ+. 2017年6月8日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2019年9月24日閲覧。
^ a b Tony Collins, Rugby League in Twentieth Century Britain (2006), p.3


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:167 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef