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15人制のラグビー競技については「ラグビーユニオン」を、13人制のラグビー競技については「ラグビーリーグ」をご覧ください。
ラグビーユニオン/クルセイダーズとブランビーズとの間のスクラム。ラグビーリーグ/ニュージーランドの選手がオーストラリアの選手にタックルしている。
ラグビーフットボール(英: Rugby football)は、イングランド中部のラグビーにあるラグビー校を発祥地とする2つのフットボールコード(code、法典)、ラグビーリーグ(13人制)とラグビーユニオン(15人制)を指す。日本でのラグビーは通常ラグビーユニオンである。
フィールド上の各サイドの人数やルールが異なる様々な派生競技が存在する。ラグビーユニオンでは通常の15人制に加え10人制(テンズ)と7人制(セブンズ)、ラグビーリーグでは通常の13人制に加え9人制(ナインズ)と7人制(セブンズ)の人気があり、各地で大会が開かれている。7人制ラグビーユニオンは夏季オリンピック、コモンウェルスゲームズ、アジア競技大会の正式種目である。
ラグビーリーグのルールに基づき、タックルを安全なタグやタッチに置き換えたタグラグビーやタッチラグビー、タッチラグビーを競技化したタッチも広くプレーされている。
概要
ラグビーフットボールは2つのチームに分かれて行われ、楕円形(回転楕円体)のボールを奪い合って相手陣のインゴールまで運ぶ、あるいはH型のゴール上部に蹴り入れて得点を競うスポーツである。
イングランド発祥の競技ということもあって、ヨーロッパ(イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ、フランス、イタリア。この内イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズはホームユニオンと称される)ばかりでなく、オセアニア(オーストラリア、ニュージーランド、サモア、フィジー、トンガ)および南アフリカ、アルゼンチンで人気の競技である。とりわけ英連邦諸国内ではサッカーやクリケットと並ぶ人気スポーツである。アメリカンフットボールは楕円形のボールを使う、タックルにより相手の前進を止めるなどラグビーフットボールと共通する特徴をもっていることから、古い時代に共通の起源をもつと考えられているものの、まったく別の競技である。
なお、ボールが楕円形であるなど他の球技に比べると珍しい特徴があるが、なぜこのような形になったかに関しては諸説があり、はっきりしていない[1]。 由来地名にあたる「ラグビー」を意味する "Rugby(ラグビー)" との区別は、表記言語的には大文字の使用・不使用で明示されるが[2]、一般には特に区別されない。また、球技「ラグビー」は英語で "rugger(ラガー) ともいい、この語は「ラグビーをする人」をも意味する[3]。ただ、「ラグビーをする人」を意味する英語としては "rugby player" のほうが一般的である。また、英語 "rugger" に由来する外来語としての日本語「ラガー」は、ほとんど後者の意味に限って通用し、後者の同義語「ラガーマン(英: rugger man[注 1])」のほうが多く用いられる[4]。 現代日本語では、ほとんどすべての場合「ラグビー」というが、1925年(大正14年)ごろ以降[注 2]、戦前(第二次世界大戦前)には「ラ式蹴球(ラしきしゅうきゅう)」[5]が正式名称であったという[6]。また、戦局が悪化して敵性語が禁止され始めた1943年(昭和18年)3月から終戦まで使われた「闘球(とうきゅう)」がある[7]。なお、慶應義塾大学のラグビー部は例外的に現在も昔ながらの「蹴球部」(慶應義塾體育會蹴球部)を名乗っている[7]。今でこそ「蹴球」は[8]サッカーの別名という認識が定着しているが、当クラブが創立された1899年(明治32年)頃にはフットボール全般が「蹴球」で、ソッカー部(今でいうサッカー部)より数年早く創部されたラグビー部がその名を占有した(cf. 慶應義塾体育会ソッカー部)。「ラ式(※ラグビー式)」ことラグビー[8]、「ア式(※アソシエーション式)」ことソッカー(サッカー)[8][9]、「米式(べいしき)」ことアメリカンフットボール[8][10]などといった呼び分けは後付けである。
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