フランスでは、ラグビーは広くプレーされており、スペインとフランスとの間の境界領域に沿ったバスク、オクシタニア、カタルーニャ地域に強い伝統がある。また、19世紀に英語話者の入植者によってラグビーが伝えられた南アフリカでは、ラグビーは非常に人気がある。イギリス人入植者はラグビーをオーストラリアおよびニュージランドに伝えた。ラグビーはフィジー、サモア、トンガなどポリネシアの国々に広まって人気を博している。ラグビーユニオンはアメリカ州やアジアの一部でも同様に成長し続けている。 季語としての「ラグビー」は、冬の季語(三冬の季語)である[6][19]。分類は人事/行事/生活[注 4]。また、「ラグビー」を親季語とする子季語に「ラガー」がある[19]。ただしここでいう「ラガー」は日本語の用法に限った語意と考えるべきで、したがって「ラグビーをする人」を指す[6]と捉えておくのがよい(※対して英語での第1義は球技『ラグビー』の別名である)。 水牛歳時記によれば、ラグビーが俳句に詠まれるようになったのは昭和時代になってからとのこと[6]。特に、山口誓子が昭和初期にラグビーの句を連作したことがきっかけになって定着したといわれている[6]。
季語
例句 - ラグビーの 肉搏(う)つひびき 吾が聞きぬ 山口誓子
例句 - ラグビーの 野辺も稲城も 狐色 山口誓子
例句 - ラグビーや 青雲一抹あれば足る 中村草田男 [2]
例句 - ラグビーや 敵の汗に触れて組む 日野草城 『昨日の花』
例句 - 枯草に ラグビーの血の乾かざる 日野草城 『昨日の花』
例句 - ラガーらの そのかち歌のみぢかけれ 横山白虹
例句 - ラガーらの 雄しべのごとく円となる 加藤三七子
例句 - ラグビーや 緑の大地あるかぎり 長谷川櫂 『初雁』
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 出版社の異なる複数の日本語辞書に「ラガーマン(英語表記)rugger man」などと記載されており、和製英語ではないようであるが、少なくとも "rugger man" は英語話者に広く通用する英語ではない。
^ 小学館『精選版 日本国語大辞典』の1925年刊行の大増補改版に付属する「新らしい言葉の字引」が、少なくとも同社における初出である[5]。
^ 日本の資料ではしばしば「エリス少年がサッカーの試合中にボールを持って走り出した」という記述が見受けられる。一例として、2020年東京オリンピックの公式ホームページ
^ 分類名は歳時記によってまちまちであるが、「人事」も「行事」も「生活」も、要するに「人が生きるうえで行う事柄」全般を指す。
出典^ “ラグビーボールはなぜ楕円球なのか