ラオス
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車輌・航空機などの装備は旧ソ連製のものを多く保有している[35]。歴史的にベトナム人民軍と関係が深いが、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}近年は[いつ?]中国人民解放軍との交流が活発化してきている。
地理ラオスの地図ラオスの詳細拡大地図ラオスの地形図詳細は「ラオスの地理(フランス語版、英語版)」を参照

ラオスは、海と接しない内陸国である。国土の多くが山岳で占められており、隣国に比べて比較的森林資源が多く残っていた地域であるが[注 1][36]、急激な森林破壊が問題となっている。国土面積の61%は二次林(2006年)[注 2][36]。そして、この森林地帯でも多くの人々が生活している。原生林は、国土面積の6%である[36]

ビア山標高2817メートル)が最高峰である。
メコン川ルアンプラバーンを流れるメコン川(プーシーの丘より)

メコン川周辺には小さく平地が広がっている。メコン川はラオスを貫いて流れており、ミャンマーと、またタイとの国境をなしている。タイとの国境線の3分の2はメコン川である。また、国境として隔てるだけでなく、人や物が行き来する河川舟運にも利用されている。1866年にフランスは、雲南サイゴンを結ぶ通商路としてメコン川を利用しようと探検隊を派遣した。探検隊は中国まで到達はしたが、カンボジアとラオスとの国境にあるコーンパペンの滝が越えがたかったので、通商路としての可能性は否定された。それでも今日(2000年代)、ヴィエンチャンと雲南・景洪(中国とラオスの国境にある)との間で物産を満載した船が行き来し、大切な交通路となっている[37]

メコン川の乾季雨季の水位の差は、ヴィエンチャンで10メートルを超えることもある。乾季の終わりの4月ごろには最低の水位になり、小さな支流では水がほとんどなくなってしまい、メコン川本流でも驚くほど水位が下がってしまう。しかし、5月の雨季とともに水量が増し、8 - 9月には自然堤防を越えるほどの水量になり、低地を水で覆うほどになる[38]

メコン川は栄養塩類が少ないが、雨季に洪水となる後背地氾濫原の底土からの栄養塩類を受けられる。そのため藻類プランクトンなどが多く発生し、草食性・プランクトン食性の魚類藻場になっている。このようなことから川には魚が多く、周囲の人たちの漁場になっている[39]
環境詳細は「ラオスの環境(フランス語版)」を参照

ラオスは森林破壊による環境の悪化が懸念されている国の一つに数え上げられる。「ラオスにおける森林破壊(フランス語版)」も参照

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気候ラオスのケッペン気候区分図詳細は「ラオスの気候(フランス語版)」を参照

ラオスは熱帯地域の一つであり、モンスーン(季節風)の影響により、同国には明瞭な雨季乾季がある[40]。気候は基本としてサバナ気候である[41]

暑季は2月下旬ごろから5月。4月から5月の平均気温は30近くあり、最高気温が40度を超える日もある。

雨季は6月から10月。年間総雨量のほとんどは雨季に集中する。ただし1日中雨が降り続く日は少なく、短時間に大雨が降ることが多い。

乾季は11月から2月下旬。北東の季節風が吹き、降雨はほとんどない。12月から1月ごろには気温が下がって冬になる。

地方行政区分ラオスの行政区分詳細は「ラオスの地方行政区画」を参照

地方に議会を設置しないで、県知事は国家主席が、郡長は首相が、それぞれを任命するという中央集権的地方行政制度をとっている。

首都ヴィエンチャンを含む、広域ヴィエンチャン行政区であるヴィエンチャン都(ナコーンルアン・ヴィエンチャン/Prefecture)と17県(クウェーン/Province)から構成される。以前はサイソムブーン特別区(ケートピセート・サイソムブーン)が治安上の理由から首相府の直轄下に設けられていたが、2006年に廃止された。その後、サイソムブーン特別区は県に昇格して復活した。

ヴィエンチャン都と県の下には100前後の村(バーン)から成る郡(ムアン)がある。ムアンにはラーオ語で「郡」のほかに「街」という意味もあり、日本の市町村に相当するものだと考えられる。ヴィエンチャン都を除き、全ての県には県庁所在地となる郡があり、そこが県都とされている。

県都とされる郡の名称は「ポンサーリー郡」や「ルアンナムター郡」のように県の名前と合致する場合、「サイ郡」や「サマッキーサイ郡」のように県の名前とは全く異なる場合があるが、ラオス人の多くは他県のことであれば県の名称=県都(チャンパーサック県など一部例外はあるものの)であり、一般人で県都の名称を全て正確に覚えている人は少ない。
北部
ウドムサイ県 - (サイ郡

サイニャブーリー県 - (サイニャブーリー郡(英語版))

シエンクワーン県 - (ポーンサワン郡) - (軍事基地:ロンチェン

フアパン県 - (サムヌア郡

ボーケーオ県 - (フアイサーイ郡

ポンサーリー県 - (ポンサーリー郡(英語版))

ルアンナムター県 - (ルアンナムター郡

ルアンパバーン県 - (ルアンパバーン郡

中部
ヴィエンチャン県 - (ヴィエンカム郡(ベトナム語版))(ヴィエンチャン県はヴィエンカム県に改称する決定がラオス国民議会で決議された)

ヴィエンチャン都 - (首都:ヴィエンチャン

カムムアン県 - (ターケーク郡

サワンナケート県 - (サワンナケート, 旧称:カンタブーリー郡) ラオス第二の街

サイソムブーン県(元特別区)

ボーリカムサイ県 - (パークサン郡(英語版))

南部
アッタプー県 - (アッタプー郡(英語版))(ホーチミン・ルート

サーラワン県 - (サーラワン(英語版))

セーコーン県 - (ラマーム郡(英語版))

チャンパーサック県 - (パークセー郡) ラオス第二の街(ボーラウェン高原シーパンドン

主要都市詳細は「ラオスの都市の一覧」を参照

ラオスの首都はヴィエンチャンで、主要都市にルアンパバーンサワンナケートパークセー(パクセー)などがある。
交通詳細は「ラオスの交通」を参照
道路

都市部以外の地域においては、幹線道路の多くが舗装されていない。
鉄道詳細は「ラオスの鉄道」を参照「中国ラオス鉄道」も参照


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