ラオス
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憲法の前文で「人民民主主義」を謳い、第3条では「ラオス人民革命党を主軸とする政治制度」と規定されているなど[33]マルクス・レーニン主義を掲げるラオス人民革命党による社会主義国型の一党制が敷かれている。政府の政策決定は、党書記長を中心とする9人で構成される党の政治局と、49人で構成される党の中央委員会において決定される。特に重要な政策に関しては、さらに大臣の会議で審議される。
元首詳細は「ラオス人民民主共和国主席」を参照トーンルン・シースリット国家主席

国家主席元首とする社会主義共和制国家であり、国家主席は国民議会で選出され、任期は5年。職務の補佐・代行のために国家副主席がいる。
行政詳細は「ラオス人民民主共和国首相」を参照

行政府の長は首相である。国家主席に指名され、国民議会で承認を受ける。任期は5年。副首相が3人。各省大臣、省と同格の機関の長により構成される。首相は、副大臣、県副知事、中央直轄市副市長、郡長を任免する権限を持つ。2006年7月、首相と政府を補佐し、閣議を準備し、政府に資料を提供する機関として、政府書記局が設けられた。
立法詳細は「国民議会 (ラオス)」を参照

立法府一院制国民議会。132議席で、民選、任期5年。休会期間中には国民議会常務委員会が国政監視などの権限を代行する。議席数は、1992年選挙では85、1997年選挙では99、2002年選挙では109と増やされてきた。

2018年12月6日、日本の国際協力機構(JICA)の法整備支援を受けて起案された民法が成立し、2020年に施行した[34]
司法詳細は「ラオスの法律(英語版)」を参照

ラオスは宗主国であったフランスから民事法制度を継承している。司法権は最高人民法院長官に委ねられている。

最高人民法院長官は常務委員会の勧告に基づき、国会によって選出されることとなっている。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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国際関係詳細は「ラオスの国際関係(英語版)」を参照
日本との関係詳細は「日本とラオスの関係」を参照
中国との関係詳細は「中国とラオスの関係」を参照
フランスとの関係詳細は「フランスとラオスの関係(フランス語版)」を参照
国家安全保障詳細は「ラオス人民軍」を参照

国防の中心はラオス人民軍が担う。ほかには民兵組織がある。2006年の国防予算は1,330万ドル。徴兵制で陸軍25,600人、空軍3,500人から成る。車輌・航空機などの装備は旧ソ連製のものを多く保有している[35]。歴史的にベトナム人民軍と関係が深いが、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}近年は[いつ?]中国人民解放軍との交流が活発化してきている。
地理ラオスの地図ラオスの詳細拡大地図ラオスの地形図詳細は「ラオスの地理(フランス語版、英語版)」を参照

ラオスは、海と接しない内陸国である。国土の多くが山岳で占められており、隣国に比べて比較的森林資源が多く残っていた地域であるが[注 1][36]、急激な森林破壊が問題となっている。国土面積の61%は二次林(2006年)[注 2][36]。そして、この森林地帯でも多くの人々が生活している。原生林は、国土面積の6%である[36]

ビア山標高2817メートル)が最高峰である。
メコン川ルアンプラバーンを流れるメコン川(プーシーの丘より)

メコン川周辺には小さく平地が広がっている。メコン川はラオスを貫いて流れており、ミャンマーと、またタイとの国境をなしている。タイとの国境線の3分の2はメコン川である。また、国境として隔てるだけでなく、人や物が行き来する河川舟運にも利用されている。1866年にフランスは、雲南サイゴンを結ぶ通商路としてメコン川を利用しようと探検隊を派遣した。探検隊は中国まで到達はしたが、カンボジアとラオスとの国境にあるコーンパペンの滝が越えがたかったので、通商路としての可能性は否定された。それでも今日(2000年代)、ヴィエンチャンと雲南・景洪(中国とラオスの国境にある)との間で物産を満載した船が行き来し、大切な交通路となっている[37]

メコン川の乾季雨季の水位の差は、ヴィエンチャンで10メートルを超えることもある。乾季の終わりの4月ごろには最低の水位になり、小さな支流では水がほとんどなくなってしまい、メコン川本流でも驚くほど水位が下がってしまう。しかし、5月の雨季とともに水量が増し、8 - 9月には自然堤防を越えるほどの水量になり、低地を水で覆うほどになる[38]

メコン川は栄養塩類が少ないが、雨季に洪水となる後背地氾濫原の底土からの栄養塩類を受けられる。そのため藻類プランクトンなどが多く発生し、草食性・プランクトン食性の魚類藻場になっている。このようなことから川には魚が多く、周囲の人たちの漁場になっている[39]
環境詳細は「ラオスの環境(フランス語版)」を参照

ラオスは森林破壊による環境の悪化が懸念されている国の一つに数え上げられる。「ラオスにおける森林破壊(フランス語版)」も参照

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気候ラオスのケッペン気候区分図詳細は「ラオスの気候(フランス語版)」を参照

ラオスは熱帯地域の一つであり、モンスーン(季節風)の影響により、同国には明瞭な雨季乾季がある[40]。気候は基本としてサバナ気候である[41]

暑季は2月下旬ごろから5月。4月から5月の平均気温は30近くあり、最高気温が40度を超える日もある。

雨季は6月から10月。年間総雨量のほとんどは雨季に集中する。ただし1日中雨が降り続く日は少なく、短時間に大雨が降ることが多い。


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