ライフ_(漫画)
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西舘高校1年2組所属。歩からは「ミキ」と呼ばれている。長身痩躯のモデル体型に腰まで届くロングヘアが魅力的な美人。目立つ存在だが、当初は誰とも馴染まずクラスでも孤立しており、愛海たちからいじめを受けていた。年齢を偽って夜間にアルバイトをするなど、校則をあまり守っていない一方、成績はトップクラスを誇る努力家[2]。アルバイトの目的も病気がちな父親の治療費[注 6]を稼ぐためである。また、当初は喫煙している描写があった(歩と友人関係になってからは、一度も吸わなくなった)。食べることが好きでよく食べる。酒癖が悪い。容姿が大人びており、クールで冷たい印象を与えるが、中身は明るい年相応の少女。幼い頃に両親が離婚し、田舎に住む花火師の祖父の元で育った。夏休みに歩を田舎に連れて行き、祖父達に紹介する。祖父の下で働く好い仲の幼馴染がいる[注 7]。将来の夢は母親と父親と3人でまた一緒に暮らすこと。歩が愛海のいじめに耐えかねて学校を逃げ出した際、偶然にも彼女と会い味方になると言って励ます。その後はクラス内でただ一人歩の味方となり、後に歩がいじめられるのを止めた薗田と共に歩を支える友人となった。後に愛海の父・富美男が愛海の嘘に利用されて歩や自分を退学させようと学校に乗り込んで来た騒動の際、歩を責めるクラスメイト達に対し「歩は嘘をつかない」と発言する。また、平岡が左遷させられた際には、偶然自身がアルバイトをしている水商売の店にやってきた富美男が「平岡を飛ばして(異動して)やった」と話しているところを目撃し、歩と共に制裁を加えた。その後の中間テストの際に愛海の脅迫による戸田の陰謀によってカンニング疑惑をかけられ退学の危機に遭うが、戸田が墓穴を掘ったことにより免れた。翌日、愛海が学校から逃げ出した際は彼女の後を追おうとする歩の身を懸念し、必死で引き止めるが失敗。その後、薗田と共に歩を捜し、歩と愛海の和解後に佐古宅に辿り着き、負傷した歩を発見。その後は入院中の歩に付き添っていたが、父親の主治医から父親の手術の為[注 8]に歩と離れなければならないことを知らされ、歩の退院日にそのことを告白した。その後はしばらくの間姿を見せなかったが、愛海が警察に告訴された数日後に薗田と共に未来の家を訪れた歩と再会し、3人で楽しい時間を過ごした。翌日1人で町を去ろうとしたが、後を追って来た歩と駅で会い、以前彼女に贈ったリストバンドを返され、歩と固い友情を誓い抱擁を交わすと、涙を流して別れを惜しみながら、列車に乗って引越先の町に向かった。
佐古 克己(さこ かつみ)
愛海の彼氏であったが、後に破局する。西舘高校1年4組所属。表向きは品行方正で爽やかな学年首席の優等生。同級生や教師からも非常に評判が良く、さらに眉目秀麗で[注 9]女子からの人気も高い(歩も最初のうちは好印象を抱いていた)。普段こそ完璧な優等生を演じているが、実は裏で自分に好意を抱いてくれた女子を緊縛し、その苦しむ様子を写真に収めて性的快感を得るサディストである[注 10]。その反面、自身も家では父親に虐待されており、アキラたちから一方的に暴行を浴びるなど、腕力に関しては非力な描写が多く、すぐに屈服する気弱で臆病者である。当初こそ愛海の恋人であったが、実際は父親に強制されて付き合わされていただけで、本心では彼女を激しく嫌悪していた。物語序盤で愛海に別れを告げたが、のちに父にそのことに加えて愛海以外の女性(歩)に手を出していたことを知られて暴力を振るわれ、愛海に謝罪して再び付き合うことになる。その直前、愛海を振ったことを知った歩が家を訪れた際に緊縛写真を貼っていたアルバムを彼女に見られたため、本性を露にすると歩を緊縛し監禁、携帯電話のカメラで撮った緊縛写真を使って彼女を脅迫する。その後も家庭教師として歩の家に入りこみ、歩の母親にも取り入って「おまえの言うことを信じるやつはいない」と歩を脅し、愛海とは別に歩を精神的に追い詰めていった。中盤、愛海の差し金でアキラたちからカツアゲ及び暴行を受け、さらに失禁したところを写真に取られて脅され、かつて自分が歩に行ったことと同じような境遇に陥ったが、アキラたちが逮捕されたことで難を逃れる。事件後、徐々に愛海への疑いの眼差しが向けられるようになり、自分にまで悪影響が及ぶことを恐れ、歩の担任である戸田の信用を得るため、彼女と関係を持つようになる。しかし、そのことが愛海に知られてしまい、彼女との冷めきった関係に終止符が打たれた[注 11]。愛海の悪事が学校中に知れ渡った翌日の土下座騒ぎの際、突発的に非常ベルを押してしまい、愛海が学校から逃げ出すきっかけを作る。その後、帰宅際に自室で歩と愛海に遭遇し、緊縛写真を突きつけられたことで上記の本音を吐露し[注 12]、絶望した愛海に包丁で背を切り付けられ重傷を負う。歩と愛海の和解後、駆け着けた薗田の通報により歩とは別の病院に運ばれ、入院することとなる。入院中、病室で父親に緊縛写真のことや愛海を守らなかったことなどを責められ、自身の負傷をまるで心配する様子のない父親に対し、ついに怒りが爆発。自らの本心をぶちまけて反撃に出た。その後もしばらく情緒不安定な日々を送っていたが、最終回でクラスメイトからの寄せ書きによる励ましで自らの行いを反省する兆しが見られた。
歩の友人
薗田 優樹(そのだ ゆうき)
歩の同級生。西舘高校1年2組所属。黒縁眼鏡を着用している。中学時代、同級生のアキラにいじめられたことから
不登校になり、1年留年した。他のクラスメイト達より1歳年上である。非常に怖がりだが、いざとなったら勇気を振り絞り、歩達に活路を与える。のちに歩の味方となり、廃墟事件の際も歩と未来が監禁された廃墟に駆け着け、2人を危機から救い出した。夏休みに歩を誘い、美術館でデートした。絵画が好きで将来の進路に学芸員になることを考えている。将来のことをまだ考えていないと言う歩に「きっと椎葉さんにしかできないことがある」と励ます。愛海が学校を逃げ出した後は、未来と共に愛海の後を追った歩を捜していたが、佐古宅で負傷した歩と愛海、佐古を見付け、救急車を呼んで3人を病院へ搬送。歩らの入院中も学校に通っており、エミの告白を歩に伝えた。また歩が愛海を警察に告訴した数日後、歩に未来と離れなければならないことを知らされ、歩とともに未来の家を訪れ3人で楽しい時間を過ごした。
薗田の友人(仮称)
薗田の友人であり、歩のクラスメイトである2人の男子。ドラマ版では石井知典と遠藤晃一の2人に相当する。名前などは詳しく挙げられていないが、当初から愛海グループによるいじめに否定的であり、クラスでは歩の味方である。歩、未来、薗田と行動をともにすることが多く、廃墟事件の真相を知る数少ない人物である。カンニング偽装が行われた際には偽装を見破ったり、クラスメイトにテストの放棄を促したりと活躍したが、土下座要求騒動が起こった際はさすがに唖然としていた。
エイコ
歩のクラスメイトの女子。横でツインテールにした短めの髪型が特徴。ドラマ版では門倉雪乃に相当する。いじめに否定的で、歩が愛海グループによるいじめを受けていたことに気付いていたが、自身もいじめられることを恐れ、歩を助けられなかったことに心を痛めていた[注 13]。廣瀬の自殺未遂の際に他のクラスメイト達と共に愛海によるいじめの実態を平岡に報告し、その際、戸田は信用できないとも話している。後に未来のカンニング偽装が行われた際に教壇に詰め寄り「先生もイジメの加害者です!」と言って戸田を糾弾した事がクラス内の空気を一変させ、歩と未来を救うきっかけとなった。カンニング偽装の騒動後、いじめを報告した他のクラスメイトと共に歩と仲睦まじい関係になる。「エイコ」という名前は単行本16巻の登場人物紹介で明かされている。
愛海の取り巻き

最初は団結して歩を積極的にいじめていたが、廣瀬が廃墟事件の真相を知ってからは次第に崩壊していく。
深沢 エミ(ふかさわ エミ)
歩のクラスメイトの女子。長身で、黒髪のポニーテールと大きな
クロスのピアスが特徴。眼鏡を着用している描写がある。詳しくは#新グループ参照。
チカ
歩のクラスメイトの女子。エミと同じく長身で、ウェーブのかかったロングの金髪とたらこ唇が特徴。詳しくは#新グループ参照。
廣瀬 和華(ひろせ のどか)
歩のクラスメイトの女子。通称「ヒロ」(ドラマ版では和華から倫子に変更された)。明るい色のツインテールが特徴だが、後の事情により髪を切りショートヘアにした。佐古が愛海の別宅に歩が入っていく所を目撃したことから「歩が克己を奪おうとしている」と誤解してそれを愛海に知らせ、歩がいじめられる原因を作る。その後は愛海と共に歩を積極的にいじめていたが、廃墟事件後に愛海の本性と事件の真相を偶然知ってしまい、彼女に不信感を抱きグループを抜けようとした。しかし、そのために愛海から裏切り者と見なされて新たないじめのターゲットにされてしまう。やがて愛海を恐れるあまり精神的に追い詰められていき、後に学年主任がいじめ隠蔽のために夏休み返上で夏期講習を行うと宣言した際に「夏休みになっても愛海のいじめから逃れられない」ことを知ってパニックを起こし、投身自殺を図るが足を骨折しただけで一命を取り留め、見舞いに来た歩と未来に「いじめられて初めて歩の苦しみがわかった」と告白し、歩に今までいじめてきたことを謝罪した。しかし、愛海の脅迫により夏休み明けに「自分が歩いじめの主犯」という嘘の告白をさせられ、謹慎処分を受けることになってしまう。その後は自責の念からしばらく引き篭もっていたが、佐古宅で起きた騒動を受けたエミの発言から、夏休み明けの告白が嘘だったことが教師らに知らされ、謹慎を解かれる。最終回で復学した際、いじめに立ち向かうことができなかったことをずっと後悔していたと告白し、その直後に学校に戻ってきた歩と、後悔と謝罪の涙を流しながら再会した。
岩本 咲(いわもと さき)
歩のクラスメイトの女子。通称「イワちゃん」(ドラマ版では信川美紗に相当する)。ボブカットが特徴。廣瀬と同様、当初は愛海と共に積極的に歩をいじめていたが、愛海が仲間であった廣瀬をいじめ始めた事から愛海に恐怖心を抱く。後に廣瀬の自殺未遂を知った際に彼女が自殺を図った事に責任を感じると同時に、廣瀬を追い詰めたにも関わらず平然と通学する愛海の姿を見て愛海についていけなくなる。更に自身もいじめに加担した事で人生が崩壊する事を恐れ、これ以上愛海と関わりたくないとチカとエミに打ち明けた。その後、夏休みの愛海グループでの旅行を拒否したが、その際エミとの通話で「今あいつの顔だけは見たくない」、「マナと旅行なんて死んでも嫌」と発言した所を愛海に聞かれてしまい、最後はいじめられる事を恐れてか、新学期前に逃げるように九州の学校へと転校した。転校したことはエミには知らせていたようだが、チカはエミから聞くまでそのことを知らなかった。その後は愛海たちの回想シーンでしか登場しなかった為、転校後どうなったかは不明。
新グループ

カンニング偽装で愛海から離れたチカとエミのグループ。ドラマに登場する新グループとは異なり愛海をいじめている訳では無いが、徹底的に無視している。しかし、このグループも歩に演技で謝るか謝らないかで内戦を起こし、崩壊した。その後、愛海が佐古宅で自殺を図った事件を知り、自責の念に駆られた。
深沢 エミ(ふかさわ エミ)
歩のクラスメイトの女子。通称「エミ」(ドラマ版では岩本みどりに相当する。)最初は愛海とともに歩をいじめていたが、愛海が廣瀬をいじめ始めたことをきっかけで、愛海に恐怖心を抱くようになるが、それでも彼女について行き続けた。戸田のカンニング偽装の一件でチカが愛海から離れた後、今後どうするか迷っている最中に愛海とチカたち新グループ双方から誘われ、迷いながらも孤立を避けるため新グループを選び、とうとう愛海から離れた。チカが歩に演技で謝ろうとした際、「自分のやったことなのに、今さら謝ることはできない、先に廣瀬に謝るべき」と主張し謝らなかった。また、本心では愛海を慕っていたらしく、学校中の生徒が愛海に土下座を要求した騒ぎの際は複雑な様子を見せていた。土下座騒動の翌日に愛海が自殺を図ったことを知り、「自分達がいじめを止めなかったせいでこうなったのではないか」と自責の念に駆られ、職員室を訪れて愛海や自らのグループがいじめを行っていたことや愛海を無視したことを告白。富美男や教員に号泣しながら謝罪し、自らに厳しい処分を求めた。最終回で教師の発言からその後、何かしらの処分を受けたと思われる。
チカ
歩のクラスメイトの女子(ドラマ版では宇田里絵に相当する。)廣瀬や咲と同様、愛海と共に歩をいじめていたが、愛海が仲間であるはずの廣瀬をいじめ始めたことから愛海に恐怖心を抱くようになり、廣瀬の自殺未遂や咲の転校などの事件を経て、「廣瀬の次は自分達の誰かがいじめられる」と愛海を警戒し始める。夏休みの愛海グループでの旅行からの帰った際、エミとの会話で学校生活における保身目的で愛海と友達になったことを話している。のちに戸田のカンニング偽装の一件で愛海から離反、女子生徒3人組やエミと共に新しいグループを結成し、一転して愛海を嘲笑するようになる。翌日、学校からの処分を恐れて歩いじめに参加していた女子生徒3人組と共に演技で歩に謝ろうとするが、本心からの謝罪ではないことを見抜かれて失敗した。


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