ライオン・キング
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その光景を見たスカーは冥途の土産に「俺がムファサを殺した」と耳元で暴露する。それを聞いて激怒したシンバは崖から脱出してスカーに襲いかかる。みんなの前で真実を言わざるを得なくなったスカーはハイエナ達に後詰をさせて逃げ惑うものの、とうとうシンバに追い詰められてしまった。弱気になったスカーは「真実の敵はハイエナだ」と命乞いをして見逃してもらうとするが、シンバにはそんな見え透いた嘘は通じなかった。「無力な叔父を殺す気か?」と弱音を吐くスカーにシンバは「お前とは違う」と言い放つ。それを聞いて命拾いしたスカーは何でもすると言うが、シンバが言い渡したのは永久追放だった。スカーは出ていくフリをしてシンバを油断させ襲いかかるが、一瞬の隙を突かれそのまま崖から突き落とされた。スカーが起き上がるとそこにはハイエナ達が待ち伏せしていた。ホッとしたスカーは「真実の友よ」とつぶやくが、前述の命乞いを全てハイエナ達に聞かれており、ハイエナ達からも愛想を尽かされ、食い殺されてしまった。

スカーが倒されたことでプライド・ランドに平和が戻り、シンバは勝利の雄たけびを上げた。そして、シンバはプライド・ランドの新たな王となり、ナラと結婚して、その間に子供が産まれた。
登場キャラクター

※以下の紹介には、テレビ版での設定も含む。
主要キャラクター
シンバ
(英語版)(Simba)
本作の主人公である、子供のオスライオン。プライド・ランドの王であるムファサと女王サラビの息子。アハディとウルの孫。茶色と黄色の中間的な体色と赤い鬣(たてがみ)と目を持つ。一人称は幼少期の頃は「僕」と統一していたが、成長してから「俺」・「僕」と使い分けていた。ムファサとサラビの愛情を一心に受けて育つ。幼少期はやんちゃで、叔父のスカーにそそのかされた事にも気づかず、勇気を示そうとムファサの命に背いて危険なゾウの墓場へ行ってしまい、「勇気と無謀は違う」と叱られたこともあった。ある時スカーに乗せられ何も知らないまま遠吠えの練習をしていた際にヌーの大暴走に巻き込まれ、その事でシンバを助けたムファサが死亡してしまい、スカーの発言もあり故郷であるプライド・ランドから追放されてしまう。その後はティモンとプンバァに出会い、二匹に助けられながら共に育っていき、立派なオスライオンへと成長していく。その後、再会したナラにプライド・ランドがスカーとハイエナに乗っ取られたことを聞き戻るよう誘われるも、自暴自棄で自分の過去を忘れたいと思ったがために彼女の説得に応じなくなってしまう。しかし、ラフィキや父の幻に励まされ、ナラや自分を案じて合流したティモン達と共に帰還。一度は追い詰められるがスカーが父の仇であると知ると激怒し態勢を立て直す。スカーを撃破後、プライド・ランドの新たな王となった。『キングダム ハーツ』及び『キングダムハーツチェインオブメモリーズ』では召喚獣として登場する。『キングダム ハーツII』ではプライド・ランドでの仲間キャラクターとして登場する。名前はスワヒリ語で「ライオン」を意味する。
ナラ(英語版)(Nala)
サラフィナの娘で、シンバとは幼馴染で一番の親友。本作のヒロイン。真っ白の体毛で青い目をしている。一人称は「あたし」または「わたし」。プライド・ランドの危機の際には、群れを離れ、単身で助けを求めにきた。子供の頃はお転婆で活発な女の子であった。勝ち気なメスライオンであり、シンバとの取っ組み合いで圧倒することがあるなど、体力もある。ひょんなことから成長したシンバと再会し故郷に戻るよう誘うも、シンバが自暴自棄になっていたため彼の消極的な態度に腹を立ててしまうが、シンバがプライド・ランドへ戻る決意をしたと知り、和解した。スカーとの決戦時にはハイエナの群れに立ち向かった。平和が戻ってからシンバと結ばれ、プライド・ランドの王妃となる。『キングダム ハーツII』にも登場する。名前はスワヒリ語で「贈り物」を意味する。
ムファサ(Mufasa)
プライド・ランドの王であるオスライオン。シンバの父親であり、アハディとウルの長男でスカーの兄。息子同様の体色と鬣をしている。一人称は「私」(シンバの前では「父さん」)。シンバの良心的な父親であり、誰からも信頼されている誠実で誇り高い王であった。王である責任から厳格にふるまっており、ゾウの墓場へ立ち入ったシンバに事の重大さや、勇気と無謀の違いを厳しく説いたり、弟のスカーが取った不敬行為も贔屓せずに冷徹に対応した。しかし、最期はスカーの策略により、ヌーの大暴走に巻き込まれたシンバを助け、崖をあがくが、スカーに崖から落とされて殺害された。その後、シンバを天から見守り自分を見失いかけた彼を励ます。『キングダム ハーツII』にも登場する。
仲間
ラフィキ(Rafiki)
年老いた
ヒヒ(見た目はマンドリル)。呪術師であり、王の最初の子供の誕生の儀式では欠かせない存在となっている。ムファサの死とシンバの追放によってプライド・ランドがスカーによって支配された時は落ち込んでいたが、偶然にも風に飛ばされたシンバのフケの臭いを嗅いでシンバが生きていることを確信する。自分を見失って悩んでいたシンバを導いた。また、プンバァとティモンにハクナ・マタタを教えた人物でもある。年は取っているものの格闘技術は相当なもので集団で襲ってきたハイエナを仕留めたほどである。一人称は「ワシ」。なお、3でティモンは最初に彼に会っているが、当時その設定がなかったため、ラフィキがナラやティモン達に「王(シンバ)は戻られた」と言う場面で初対面という設定になった。『キングダムハーツII』にも登場する。名前はスワヒリ語で「友」を意味する。
ザズー(Zazu)
プライド・ランドの王に仕える執事アカハシコサイチョウ。幼少期のシンバ、ナラの面倒をみることもあり、そのやんちゃぶりには手を焼いていた。王に忠実である故かムファサの命令には逆らえず、彼にシンバの狩りの練習相手になるよう押し付けられている。シンバ誕生の儀式を欠席したスカーに対して「出来損ない」「家族の恥さらし」「敷物にしてひっぱたいてやります」などと陰口を叩いていた。ムファサの死によってスカーが王となってからもプライド・ランドへ残ったが、スカーによって骨で作った檻に幽閉され、彼の傍若無人な振る舞いに辟易していた。しかし、ティモンとプンバァによって解放された。礼儀正しく、ツッコミ役を担うことも多い。一人称は「わたくし」。
ティモン(Timon)
砂漠のオアシスに住むミーアキャット。陽気な性格でお調子者。一人称は「オレ」。プンバァと共にシンバを助けたことが縁で親友になった。当初は肉食のシンバを怖がっていたが、シンバを味方にすれば外敵に襲われずに済むと考え仲間として歓迎した。シンバの子育ての時にはザズー同様、やんちゃぶりに手を焼き、その苦労を「子育て地獄」と称した。口が悪い上に小心者で、危機に陥ると保身に走ることもある一方、プライド・ランドへ戻ることを決めたシンバを放っておけずに協力するなど面倒見が良い。頭の回転が非常に速く、様々な作戦を思いつく[3]。以前は穴掘りの仕事が嫌になったのが災いして、ハイエナに故郷を襲われた折に仲間から除け者にされてしまい、自ら故郷を出た。放浪中にラフィキにハクナ・マタタの精神を学び、プンバァと出逢う。『キングダム ハーツII』にも登場する。
プンバァ(Pumbaa)
ティモンの相棒のイボイノシシ。大変な大食いで虫が大好物。一人称は「オレ」。砂漠で倒れていたシンバを見つけ、助けたことが縁で親友になった。ティモンと違い、シンバを恐れずにペットとして飼おうとした。気が優しく力持ちで、成長したシンバがナラと再会したことでオアシスでの生活が終わることを危惧するティモンの妨害に協力するが、彼らに感動して共にプライド・ランドへ渡る。のんきでおっとりしてはいるもののブタと呼ばれるのが嫌いで、ハイエナたちに「ブタ」と呼ばれた際には激怒し、ハイエナの群れを蹴散らした。本人曰く「オレを呼ぶときは“ブタさん”だ!」。ティモンと出会う前は、体臭やおならの臭いが酷く群れから追い出され、そのせいで友達がいなかった。『キングダム ハーツII』にも登場する。名前はスワヒリ語で「にぶい」を意味する。

スカー(Scar)
アハディの次男で、ムファサの弟(敵)であるオスライオン。シンバの叔父。黒く長い鬣と痩躯、左目の傷が特徴。本作のディズニー・ヴィランズ。一人称は「俺」。モデルはバーバリライオン


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