ライアン・ゴズリング
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彼の『オンリー・ゴッド』での演技は(神はこの映画を許し給うか?)[注釈 7]は、ひとつの長く湿っぽい凝視である」と述べた[137]。『バラエティ』のピーター・デブルージュは、「壁紙の方がライアン・ゴズリングより感情を大きく表現している」と述べた[138]。『ニューヨーク・タイムズ』のスティーヴン・ホールデンは、「自動機械に精神生活を提案してやることもできず、『オンリー・ゴッド』のゴズリング氏はスローモーションの呆然状態であるかのように演技している」と批判した[139]。『ローリング・ストーン』のピーター・トラヴァースは、ゴズリングについて「何かを書き付けられる白紙だと意図されており、しばしばただの虚ろな存在になる」と述べた[140]。『ロサンゼルス・タイムズ』のベッツィ・シャーキーはゴズリングの演技に失望し、「ほぼ無口なスタント・ドライバーとしては印象的で人の心を打つのに、(中略)ジュリアンに全く間に合っていない」「『オンリー・ゴッド』でゴズリングは、命を吹き込まれるのを待つマネキンのようにしか動いていない」と酷評した[141]。『ニューヨーク・ポスト』のサラ・スチュアートも、「『きみに読む物語』の嫌なやつという汚名から逃げたがっているのは分かるが、もう十分だ」「ゴズリングは言葉少ない男性という人格を繰り返している」と述べた[142]

2013年初頭、ゴズリングは「自分が何をしているのか全く分からなくなっている。一旦休んで、なぜ、どのように[俳優業に取り組んでいる]のか再評価するのは自分にとって良いことだと思う。それに多分、それが[演技]について学ぶ良い方法だと思う」[注釈 8]と述べて、俳優業を一時休止すると発表した。第67回カンヌ国際映画祭(2014年)にて

ゴズリングの監督デビュー作『ロスト・リバー』は、2014年の第67回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品された[144][145]。ゴズリングの執筆した「ファンタジーノワール」(英: "fantasy noir")には、クリスティーナ・ヘンドリックスシアーシャ・ローナンベン・メンデルソーンマット・スミスなどが出演した[145][146][147]。映画には主に酷評がついて回った[148][149][150]。『ガーディアン』のピーター・ブラッドショウは、映画は「我慢できないほど思い上がって」(英: insufferably conceited)おり、ゴズリングは「調和や謙遜という感覚を全て」失っていると書いた[151]。『バラエティ』のジャスティン・チャンは、「病気持ちの魅惑状態」として退けた[152]。映画は『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』を手掛けたニコラス・ウィンディング・レフンのものと酷似していると非難されたが、当のレフンは映画を気に入り、「僕らは双子で、そういう訳で同じ映画を作るんだ。生まれた時に生き別れたけど互いを見つけたんだ」と述べている[153]

2015年の金融映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』で、ゴズリングはボンドトレーダーを演じ、作品は翌年の第88回アカデミー賞アカデミー作品賞にノミネートされた。『アトランティック』のデイヴィッド・シムズは、ゴズリングは「人に取り入るように面白く、どういうわけかずっとこちらを引きつけ反感を誘う。数年間二流の芸術映画という落とし穴でさまよった後、再び自由になった彼を観るのは素晴らしいことだ」と述べた[154]。『ローリング・ストーン』のピーター・トラヴァースは、「低俗な物言いの名手であるゴズリングは、カメラに向かって真っ直ぐ話しかけ、火山のように凄まじく面白い」と述べた[155]。『エンターテインメント・ウィークリー』のクリス・ナシャワティは、ゴズリングがうぬぼれ屋の魅力を滲み出させていると述べた[156]。一方で『ボストン・グローブ』のピーター・キーオウは、ゴズリングの演技はブラッドリー・クーパーのまがい物に過ぎないと述べた[157]
2016年 - 現在:話題作への相次ぐ出演第41回トロント国際映画祭(2016年)に登場したゴズリング


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