ゴズリングが注目を集めるようになったきっかけは、商業的に成功したロマンティック・ドラマ『きみに読む物語』(2004年)への出演である。薬物中毒の教師を演じた2006年の映画『ハーフネルソン』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされ、社会に上手くなじめない孤独な主人公を演じた『ラースと、その彼女』(2007年)ではゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。また3年後・2010年に公開された『ブルーバレンタイン』では、2度目のゴールデングローブ賞ノミネートを受けた。2011年には、ロマンティック・コメディ映画『ラブ・アゲイン』、政治ドラマ『スーパー・チューズデー ?正義を売った日?』、アクション・スリラー『ドライヴ』に出演し、前2作で第69回ゴールデングローブ賞の主演男優賞2部門にノミネートされた。監督デビュー作となる『ロスト・リバー』は2014年に公開されたが酷評された。映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015年)、『ラ・ラ・ランド』(2016年)での演技は好評を得て、後者ではゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を獲得したほか、2度目のオスカーノミネートを受けた。
ゴズリングのバンドであるデッド・マンズ・ボーンズ(英語版)は、バンド名と同じ名前のデビュー・アルバムを2009年にリリースし、北米ツアーも行った。彼はカリフォルニア州ビバリーヒルズにあるモロッコ料理屋 Tagine の共同オーナーでもある。動物の倫理的扱いを求める人々の会[3]、インビジブル・チルドレン(英語版)、イナフ・プロジェクト(英語版)の支援者でもある。また、この地域の紛争に関する意識を高めようと、チャド・ウガンダ・コンゴ民主共和国東部を旅した経験も持つ。 ゴズリングはオンタリオ州ロンドンで[4]、製紙工場の巡回セールスマンだった父トーマス・レイ・ゴズリング(英: Thomas Ray Gosling)と[5](父方の親戚も多くが製紙業に携わっていた[6])、秘書でその後高校教師も務めた母ドナ(英: Donna)の間に生まれた[7][8]。父トーマスはイングランド系・スコットランド系・フランス系カナダ人のルーツを持っており、ゴズリングの高祖父に当たるジョージ・エドワード・ゴズリング(英: George Edward Gosling)は、イングランド・ロンドンのパディントン出身だった[9][10]。
幼少期