他の説ではセム語派の言語に源流を求め、アッカド語の erebu[注釈 6] (「太陽が沈むところ」) が元だとも言い[36]、フェニキア語の ereb[注釈 7] (「夕方、西」) [17]やアラビア語の Maghreb[注釈 8](マグリブ)やヘブライ語の ma'ariv[注釈 9]と同根語だと言う。ただし、マーチン・リッチフィールド・ウエスト(英語版)は、Europaとセム語の単語との間には、音韻論的に合致する部分がほとんど無いと主張した[37]。 ヨーロッパの大半の言語で、発音こそ違えど綴りは Europa であるが、英語・フランス語では末尾音が脱落し、Europe となる。英語での発音は「?j??r?p」「?j?r?p」で、オクスフォード英語辞典オンラインが示す「Europe」の発音記号は、イギリス英語では「?j??r?p」「?j??r?p」、アメリカ英語では「?j?r?p」「?jur?p」である。 日本語の「ヨーロッパ」は、何らかの外国語の発音を直接に音写したものではない。この語は、戦国時代末?江戸時代初期にポルトガル語の Europa(エウロパ)から借用され、「えうろつは」と表記され、「エウロッパ」と発音された。促音の挿入は、原音を反映したものではなく、当時の日本語では促音・撥音の後にのみ p 音が現れたためである(capa → かっぱ もその例)。その後、「エウ」が拗長音
各言語での語形
漢語では「欧羅巴(歐羅巴)」と音写されたため、中国語では漢字で「歐洲」と表される。日本語においても「欧州連合」のような漢字表記もあるが、カタカナ「ヨーロッパ」の方が一般的である。ちなみに、「欧(歐)」という漢字は、本来「体を曲げてかがむ」という意味であり、「吐く・もどす」「殴る」「うたう」の意味にも用いられたが、現在ではこれらの用例はほとんどなく、当て字としての「ヨーロッパ」の意味で用いられている。 多くの主要言語では Europa から派生した単語が、大陸(もしくは半島)を指して使われる。しかしトルコ語では、ペルシャ語を語源とする Frangistan (フランク人の土地)という単語が、正式名称の Avrupa や Evropa よりも多用される[38]。 ヨーロッパとは歴史や伝統、文化に共通する地域を類型化してできた地域名であり、地学上はユーラシア大陸西端の半島にすぎない。そのため、領域は観念的なものである。
他の語
領域詳細は「ヨーロッパの地域」を参照
国際連合による分類国際連合によるヨーロッパの分類.mw-parser-output .legend{page-break-inside:avoid;break-inside:avoid-column}.mw-parser-output .legend-color{display:inline-block;min-width:1.5em;height:1.5em;margin:1px 0;text-align:center;border:1px solid black;background-color:transparent;color:black}.mw-parser-output .legend-text{} 北ヨーロッパ 西ヨーロッパ 東ヨーロッパ
ロシア連邦の北アジア部
南ヨーロッパ 西アジアの国が持つ南ヨーロッパ部の領土(トルコ)
上記の国家のアジア部分
西アジアの国が持つ東ヨーロッパ部の領土(ジョージア及びアゼルバイジャン)