イングランドの地方
ヨークシャー (Yorkshire)
行政区画
古典的区分シャイア/カウンティ
行政カウンティ
(1889-1974)ノース・ライディング
ヨークシャー[1](Yorkshire 英[?j??k??]、米[?j??k?i?][2][3])は、イングランドの北部にある地方である。一地方としてはイングランドで最大の面積をもち、様々な固有の文化を持っている。.mw-parser-output .toclimit-2 .toclevel-1 ul,.mw-parser-output .toclimit-3 .toclevel-2 ul,.mw-parser-output .toclimit-4 .toclevel-3 ul,.mw-parser-output .toclimit-5 .toclevel-4 ul,.mw-parser-output .toclimit-6 .toclevel-5 ul,.mw-parser-output .toclimit-7 .toclevel-6 ul{display:none} スコットランドが独立すると言うなら、ヨークシャーだってそうする資格がある。 ― バーナード・インガム(サッチャー首相の報道官)[4]
概要
ヨークシャーはイングランドの北部にある。
「ヨークの白薔薇」の旗
("If the Scots can have independence, then in terms of being a viable unit Yorkshire can too. " - Bernard Ingham
「ヨークシャー」という地方概念が確立されたのは9世紀に遡り、単一の地方としては、イギリスで最大の面積をもつ[5][6]。面積はおおよそ1万5000km2で、おおむね日本の岩手県と等しい[7]。面積比では「ヨークシャー」はイングランドの国土の約12%を占めている。この割合を日本に当てはめると九州全域と四国の半分を合わせたものに相当する[注 1]。ヨークシャーの人口規模(約530万・2011年現在[8])はアイルランド、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ニュージーランドなどの国家に匹敵し、アメリカの14の州よりも多い[9]。
「ヨークシャー」は他の地方と比べて著しく広いため、歴史的に何度も、いくつかに分割して行政などの機能を振り分ける試みが行われてきた。しかしそうした試みは常に議論を呼んできた。19世紀以降、とくに1970年代以降に地方再編が繰り返されており、地方区分の法的位置づけ、名称、範囲などが変わっている。このため厳密な意味での「ヨークシャー」は年代によって違いがある。こうした経緯にもかかわらず、「ヨークシャー」は地理・文化の観点で一体の地方とみなされており、古典的な「ヨークシャー」概念は様々な場面で今も用いられている[6][10]。
本項ではもっぱら古典的な「Yorkshire」を「ヨーク地方」とし、特定の時期や地方自治制度の文脈に限って「ヨークシャー」などの表現を用いることとする。
一般的に、ヨーク地方は、自然が豊かな地域とみなされている。広大で、大都市のまわりにも、昔のままのカントリーサイドの風景が残されている。ヨークシャー・デイルズ(Yorkshire Dales)やノース・ヨーク・ムーア(North York Moors)がその典型である[11][12]。ヨーク地方はしばしば「神の恵みの土地(God's Own Country)」と称される[10][13] 。
ヨークシャーの紋章は「ヨークの白薔薇(White Rose of York)」である。これはかつてのヨーク王家の紋章であり、青地に白薔薇の旗がヨークシャーの旗としてよく使われている[14]。