ヨグ=ソトース
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@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}『ダニッチの怪』にて人間の女性と子をなした事は、ヤハウェの見立てと考察されており、新潮文庫2019年版にて翻訳を行った南條竹則も文庫巻末にて解説している。正確には子の方に視点を置いて、ヨグ=ソトースを父と呼ぶ怪物をイエスになぞらえている[注 3]と言い、ブラックユーモアと付け加えている。またリチャード・L・ティアニーのThe Drums of Chaosではヤハウェの正体をヨグ=ソトースとし、イエスはヨグ=ソトースの落とし子であるという設定になっている[要出典]。この作品における旧神は酷薄な支配者であり、宇宙を破壊して一切を旧神の抑圧から解き放つことがヨグ=ソトースとイエスの目的であるとされる。[22]
名前

日本語への翻訳(音訳)による表記ブレがある(例:ヨグ=ソトホート、ヨグ・ソトト、ヨグ・ソトホース)。また本質的には人間に発音できない名称であり、なんとか人間の言語で表記したものがYog-Sothothなのだという。これらはクトゥルフ神話の存在としてはスタンダードな設定[要出典]。ハイパーボリアでは「Yok-Zothoth(ヨク=ゾトス)」[23]、アヴェロワーニュ(英語版)では「イォグ=ソトース(Iog-Sothoth)」の訛りで呼ばれた[要出典]。

別名や形容も多数。以下は代表例[要出典]。
門にして鍵(The Key and the Gate)
ネクロノミコン』での記述[要ページ番号]。[24]
全にして一 一にして全なる者

(The All-in-One, The One-in-All)窮極の門の奥に「一にして全、全にして一」である存在がおり、それはおそらくヨグ=ソトースと呼ばれているものなのだろうと「銀の鍵の門を超えて」で語られている。[25][26]
戸口にひそむもの(The Lurker at the Thereshold)
次元の門の向こう側に潜み、手先を使って門を開けさせ、地上への侵略を企てることからの異名[要出典]。
外見

定まった形を持たない、神聖な超越神[要ページ番号]。[27]

だが具体的に顕現する姿は、「絶えず形や大きさを変える虹色の輝く球の集積物」[要ページ番号][28]、「一つ一つが太陽のように強烈な光を放つ玉虫色の球体の集積物」[要ページ番号][29]として知られる。ただしこの姿はあくまで表面であり、本体はその奥にいる、触角を持つ粘液状の怪物であるという[要ページ番号][30][31]

銀の鍵を用いて第一の門を通り抜けると、「旧きものども」が窮極の門を守護している。旧きものどもの筆頭はヴェールをかぶったウムル・アト=タウィルであり、彼はヨグ=ソトースの化身であるとも代理者であるともいわれている[要出典]。リン・カーターによると、ウムル・アト=タウィルはかつて他の魔道士と同様にヨグ=ソトースの崇拝者として窮極の門を訪れ、ヨグ=ソトースに仕えるために自己を抛って旧きものどもの統領にまで上り詰めたのだという。[32]

現在よく知られている「虹色の球体」という姿は、ダーレスの『暗黒の儀式』およびレイニー/カーターの辞典で広まったものである。考えたのはラヴクラフトであるが、ちらりと言及した程度でありヨグ=ソトース自体を登場させてはいない。ラヴクラフトは『ダニッチの怪』では、ウェイトリー家のおぞましい双子を指すことで父神の実態をほのめかしている[要出典]。また友人宛の手紙では「思い通りの姿をとれる」「気体にも液体にも固体にもなれる」「触腕ある姿を好む」などと述べている[33]
性格

ラヴクラフトはその作品中でヨグ=ソトースの性格を具体的に語ってはいないが、ウィリス・コノヴァーに宛てた1937年1月10日付の書簡に「執念深い傾向で有名」と記述している。[34]また、当時ラヴクラフトらと仲が悪かったフォレスト・J・アッカーマンにヨグ=ソトースをけしかけることをコノヴァーが提案したときは「蠅を潰すような仕事を外宇宙の不滅なる魔神にやらせるとは失礼千万だと断られてしまいました」と返信した。[35]
代表的な登場作品
チャールズ・ウォードの奇怪な事件[要ページ番号][36]:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
1927年執筆・初言及された作品。作中時1928年。死者を蘇生させる呪文と、崩壊させて元の塩に戻す呪文に、ヨグ=ソトースの名前が含まれる。ヨグ=ソトースそのものは登場しない[要出典]。
ダニッチの怪][要ページ番号][37]:ハワード・フィリップス・ラヴクラフト


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