2005年6月21日にスイスのジュネーブを本拠地として設置されている国際標準化機関・Ecma InternationalでUMDの物理フォーマットがECMA-365として承認された[3][4]。
なお記録型UMDに関してはハリウッドなどの強い要請もあり、著作権保護の観点等を理由に規格化はされなかった。リーダ・ライタもソフト開発側を含め提供はされていない。 直径60mm(2.4インチ)のポリカーボネート製でCLV方式の光ディスクがカートリッジに収められ、2層で約1.8GBの容量を持つ。ディスク自体の厚さは0.6 mmでCDやDVDなどの半分である。中央の0.3mmの部分に記録層がある。 ディスクがカートリッジに収められているMDやMOが備えている保護シャッターは無く、記録面がむき出しになっている為、指紋や埃などで傷が付着しないよう取り扱う必要がある。 ディスクは片面2層を使って波長660 nmの赤色半導体レーザーで読み取る。記録方式には、PSPのゲームを記録する「PSP Game」、ATRAC3plus形式の音声を記録する「UMD Audio」、MPEG-4 AVC形式の動画を記録する「UMD Video」が存在する。 UMD Videoの内、音楽作品を収録するものは「UMD MUSIC」(ユーエムディー・ミュージック)、その他の映像作品を収録するものを「UMD VIDEO」(ユーエムディー・ビデオ)と呼ぶ。つまりUMD Videoという規格の中に「UMD MUSIC」と「UMD VIDEO」のサブジャンルが存在する。 転送レートは10Mbps。 ディスクに固有IDを持たせる128ビットAESによるコンテンツ著作権保護などのセキュリティ技術が導入されている。 またUMD VideoにはDVD-Videoと類似したリージョンコードが設けられており、本体と異なるリージョンのタイトルは再生出来ない。なおゲームソフトにもリージョンコードが設定されているが、特別なプロテクトは施されていない為にコードに関係無く外国版のゲームを起動・プレイが可能である。 リージョンコードコード地域 ゲームソフトとしては2004年12月12日から各ゲーム会社より発売された。詳細は「PlayStation Portableのゲームタイトル一覧」を参照 音楽ソフト(UMD MUSIC)としては、ソニー・ミュージックエンタテインメントからは2005年4月13日に発売開始された[5]。 映画・アニメなどの映像ソフト(UMD VIDEO)も2005年4月より27社から発売されると発表され[6][7]、同年4月11日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントが3タイトルを発売することを発表した[8]。そして同年4月13日にカプコンより『バイオハザード』[9]、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントより『スパイダーマン2』『バイオハザードII アポカリプス』『ヘルボーイ』が発売された[10]。
構造
記録方式
UMD VIDEO
UMDに映像コンテンツを収録したディスクで、DVDと同様チャプター、メニュー画面があり音声、字幕も複数記録できる。この規格を利用したゲームにUMDPGもあるが、大半がPC用アダルトゲームの移植で占められている。
UMD MUSIC
UMDに音楽ビデオコンテンツを収録したディスクで音声はATRAC3plus等があり、UMD MUSICによってはコーデック、ビットレートを選択して再生することが出来る。
保護機能
0制限なし
1米国、カナダ、米国領域、ラテンアメリカ
2EU、日本、近東、南アフリカ、エジプト、グリーンランド、仏国領域
3韓国、台湾、香港、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール
4オーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島
5ロシア、東ヨーロッパ、パキスタン、インド、アフリカ、北朝鮮、モンゴル
6中国本土
ソフトウェア
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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