その後2005年5月16日にはユニバーサル・スタジオが6タイトルを発売することを発表した[11]ほか、バンダイがPlayStation 2用ソフトの『創聖のアクエリオン』発売時、購入者を対象に同名アニメの第1話などが収録されたUMD Videoがもらえる、応募者全員サービスを実施した[12]。
なお、映像・音楽ソフトはDVD販売コーナーではなく、PSPのゲームソフトと同じ売り場で取り扱いされていた[13]。 PC Watch編集部の本田雅一は「PSP専用から標準ビデオ用メディアへの脱皮を目指すUMD」と題した文章にて、PSPや将来のUMDビデオプレーヤーの普及次第で、DVDのような配布コンテンツや電子ブックとしてのUMDの活用可能性があることを述べた[14]。 AV Watch編集部ではUMD Videoの画質や音質、使い勝手を検証するために、2005年4月13日発売の第1弾タイトルを購入した[13]。映像ソフトに関してはブロックノイズもほとんどなく、ポータブルプレーヤーとして屋外で視聴することを考えれば、十分高画質と評価する一方で、音質は高域の伸びや低域の厚みに乏しく、音量に不足があると低評価を下した[13]。一方で音楽ソフトに関しては音質も良好で音量不足もないが、DVDと比較すると音場の狭さや厚みの無さが気になると評価した[13]。この結果、同時期に発売された任天堂の『プレイやん』と比較にならないほど高画質であり、直接の競合製品はポータブルDVDプレーヤーになるが、DVDは据え置き型のプレーヤーやPCでも再生できるのに対して、UMDはPSPでのみ再生可能という汎用性のなさの割に、DVDとほぼ同額という価格設定は適正ではないと評した[13]。 またPSPを所有するユーザーに対する、インターネットリサーチサイト「C-NEWS」が2005年8月に行った調査では、UMD Videoの所有率は男女ともに1割強であり、未所有で購入予定もないと回答した者は5割に達し、PSPはゲームでの利用が中心であることが明らかにされた[15]。その中にあって、同年9月14日の発売が発表された『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』[16]は男女とも5割以上が購入あるいはレンタルで見てみたいと回答するなど関心が高く[15]、発売後はスクウェア・エニックスの完全自社製作作品ということで映像作品ながらコンピューターゲーム専門店にも流通したり、ゲーム雑誌にも積極的に記事を掲載したりしたことでUMD Videoの作品では一番の売り上げを記録した。
映像・音楽ソフトとしての反響・評価