USB規格ではホストコントローラの規格を定義しておらず、以下のホストコントローラ規格はUSBの仕様外である。複数のホストコントローラ規格がある。これらは制御方法が異なるため、それぞれ別のドライバが必要である。ただし同一ホストコントローラ規格内では共通のものが通常使える。 コネクタ一覧規格USB 1.0 端子類/コネクタの形状はUSB 2.0までは転送プロトコルと同じ規格で、3.0以降は転送プロトコルとは独立した規格で定められている。ミニA端子B端子、ABソケットについては拡張規格であるUSB On-The-Go規格内で定められている。定義されている端子形状には以下のものがある。
UHCI (Universal Host Controller Interface)
インテル社が開発し、インテルおよびVIA社のx86用チップセットで採用されている。USB 1.x時代に開発され、Full/Low Speed対応。
OHCI (Open Host Controller Interface)
マイクロソフト社、ナショナル セミコンダクター社、コンパック社が開発し、インテル・VIA社以外のチップセットで使われている。USB 1.x時代に開発され、Full/Low Speed対応。
EHCI (Enhanced Host Controller Interface)
インテル社が開発した。ただしコントリビューター(貢献者)としてコンパック社、ルーセント・テクノロジー社、マイクロソフト社、NECが挙げられている。USB 2.0規格で新設されたHigh Speedをサポートする。通常Full/Low Speedデバイスとの通信を行うための"Companion HostController"(UHCI、OHCIが普通)が同一チップ内に実装され、Full/Low Speedデバイスがハブを通さず直接接続されたときに通信を担当する。EHCIはFull/Low Speedデバイスとの通信も行うことができるが、その場合にはデバイスとの間にあるUSB 2.0規格ハブによりHigh Speedへの通信速度変換が行われた上で実行される。
xHCI (eXtensible Host Controller Interface)
インテル社が開発した。USB 3.0規格で新設されたSuperSpeedをサポートする。すでにインテルより提供が開始され、周辺機器の開発が始められている。
WHCI (Wireless Host Controller Interface)
インテル社が開発した、Wireless USBのホスト規格である。UWB一般の制御とWireless USBのホスト部と複数の機能を同時に定義している。Wireless USB部分の制御方法はEHCIと似ている。
ScanLogicのSL811HST、NXPセミコンダクターズのISP1160等
組み込み用途向けのマイコンバス直結型USBホストコントローラー。規格化はされていないのでメーカーが異なると全く互換性は無い。
物理接続
端子類/コネクタ
1996USB 1.1
1998USB 2.0
2001USB 2.0
改訂版USB 3.0
2008USB 3.1
2013USB 3.2
2017USB4
2019
最大転送速度12 Mbps480 Mbps5 Gbps10 Gbps20 Gbps40 Gbps
A コネクタ非推奨
B コネクタ非推奨
C コネクタ後方互換のみ
(Enlarged to show detail)
ミニA コネクタN/A非推奨
ミニB コネクタN/A非推奨
ミニAB コネクタ[注釈 1]N/A非推奨
マイクロA コネクタN/A非推奨
マイクロB コネクタN/A非推奨
マイクロAB コネクタN/A非推奨
A コネクタ オス
A コネクタ メス
B コネクタ オス
C コネクタ オス
C コネクタ メス
ミニA コネクタ オス
ミニB コネクタ オス
マイクロB コネクタ オス
マイクロB コネクタ メス
マイクロB コネクタ オス
マイクロB コネクタ メス
USB 2.0までの対応品
USB Aプラグとソケット (Standard-A)
USB Bプラグとソケット (Standard-B)
ミニUSB仕様
ミニAプラグとソケット
ミニBプラグとソケット
ミニABソケット
マイクロUSB仕様
マイクロAプラグとソケット
マイクロBプラグとソケット
マイクロABソケット
USB 3.0までの対応品
USB Aプラグとソケット (Standard-A)
USB Bプラグとソケット (Standard-B)
マイクロBプラグとソケット
USB 3.1までの対応品
USB Aプラグとソケット (Standard-A)
USB Cプラグとソケット