さらにUSB 2.0/3.0の登場によって転送速度が大幅に向上し、従来はIDEやSCSI、イーサネットなど高速転送規格が必要だったハードディスクドライブ等の機器との接続にも用いられている。
USB 3ではマイナーバージョンが乱立し、ユーザーに混乱を引き起こした。USB Promoter GroupのCEO、Brad SaundersはUSB 3における混乱を受けて、USB4を元にした新規格が作られた際には、マイナーバージョンではなく新名称を与える方針を公表した[2]。 当初はインテル、マイクロソフト、コンパック(現:ヒューレット・パッカード)、ディジタル・イクイップメント・コーポレーション(現:ヒューレット・パッカード)、IBM、NEC、ノーザンテレコム(現:ノキア)が仕様を策定したが、2017年9月現在では、NPOのUSBインプリメンターズ・フォーラム (USB-IF) が仕様の策定や管理などを行なっている。USB-IFは、Apple、ヒューレット・パッカード、インテル、マイクロソフト、ルネサスエレクトロニクス、STマイクロエレクトロニクスの6社が主導企業であり、合計996社で構成される。 類似独自規格の乱造乱立を防ぐ目的で特許自体は存在しているが、特許使用料は無料とされている。なお、USBデバイスの製造においては製造者を識別するためのベンダーIDの申請を行う必要がある。 多くの他のバス規格では、特許料の支払いの関係で個別での契約が必要であるなど、中小法人の参入が難しかったのに対し、USB規格ではルールさえ守れば事実上誰でも参入可能なことが普及を促進したと言われており、玩具など幅広い機器が発売されている。 USB規格は、最大転送速度の向上などを求めて何度か規格が拡張されている。これらは1.1から4まで上位互換であり、機能や性能が下位規格に縛られる事を除けば、下位規格品と上位規格品を接続しても正しく動作する事が求められている。 USBの比較規格名(旧名称)仕様発行日最大データ転送速度(実効速度)最大伝送距離給電能力 (5V)備考
規格所有者
USBの各世代
USB 1.01996年1月半二重12 Mbps (1.5 MB/s).mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}
5 m
USB Type-Cは4 mまで
500 mA
USB Power Delivery対応のUSB Type-Cは1.5 Aまたは3 A
USB 1.11998年9月
USB 2.02000年4月半二重480 Mbps (60 MB/s)
USB 3.2 Gen 1
(USB 3.1 Gen 1)
(USB 3.0)
2008年11月全二重5 Gbps (500 MB/s)
3 m
USB Type-Cは2 mまで[3]
900 mA
USB Power Delivery対応のUSB Type-Cは1.5 Aまたは3 A
SuperSpeed USB
USB 3.2 Gen 2
(USB 3.1 Gen 2)
2013年8月全二重10 Gbps (1.21 GB/s)1 m[3]
1000 mA
USB Power Delivery対応のUSB Type-Cは1.5 Aまたは3 A
SuperSpeed USB 10Gbps
USB 3.2 Gen 2x22017年9月25日全二重20 Gbps (2.42 GB/s)
1000 mA
USB Power Delivery対応の場合は1.5 Aまたは3 A
SuperSpeed USB 20Gbps
USB Type-Cのみ対応