ユニオン・パシフィック鉄道
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さらに路線を建設、あるいはローカルな鉄道を吸収しつつ、東はコロラド州デンバー、西はオレゴン州ポートランドを経て太平洋岸北西部へと延伸した。さらに1880年、デンバーとカンザスシティを結ぶカンザス・パシフィック鉄道(KP。この区間の開業によりアメリカ大陸両岸を結ぶ鉄道が全通した)を買収した。

1872年、 クレジット・モビリエ社のスキャンダル (en:Credit Mobilier of America scandal) に巻き込まれ倒産。「ユニオン・パシフィック・レールウェイ」と会社名を改め、1880年1月24日、主要出資者としてジェイ・グールドを戴いて社を更生した。新会社は1893年に再度倒産するも、1897年7月1日に会社名を「ユニオン・パシフィック・レールロード」に戻して再発足している。こうした会社名のマイナーチェンジはアメリカ鉄道会社の倒産後の更生の結果としてはありふれたものだった。その間、UPは資産売却を進め、1870年、UPの中央支店はミズーリ・パシフック鉄道 (MP) のそれとなり、南部支店は新たに組織されたミズーリ・カンザス・テキサス鉄道 (MTK) に譲渡されている。

再生した会社はすぐに業績を回復し、1901年にはサザン・パシフィック鉄道 (SP) の経営権を獲得できるほどに体力があったが、1913年合衆国最高裁判所により経営権を切り離された。最終的には1996年、活動上の思惑からSPを買収した。1980年代には、MPとMKTを再び吸収した。

1936年、UPはアイダホ州サンバレーにリゾートを建設。その夏にはオマハの技術部門が初めてのチェアリフトを設計した。

1948年から1970年代初期にかけて、世界でも類を見ない大規模な編成からなる電気式ガスタービン機関車 (GTELs) を運用した。GTELsは一時、鉄道輸送における10%以上を運んだが、70年代の燃料コストの増大によって使用は停止された。
保有車両
現有車両

2007年の年度報告書[2]によれば、UPが運用する車両数は下記のとおりである。車両によっては、UP所有だったものをリース会社に売却し、そこからリースを受けているものもある。

ディーゼル機関車
種別自社所有リース車両合計 平均経年
ロード・スイッチャー4,3303,7048,03414.8
スイッチャー4883252030.5
その他1125516720.6
合計4,9303,7918,721
貨車
種別自社所有リース車両合計 平均経年
ホッパ車(有蓋)13,86421,57335,43728.8
ホッパ車(無蓋)13,4315,21618,64728.6
無蓋車7,6396,14113,78026.6
有蓋車8,1324,14012,27227.1
冷蔵車3,3095,2918,60022.3
長物車大物車3,6871,1494,83630.2
その他127585712
合計50,18944,09594,284

比較用に2014年度報告書に記載されている車両数も併記する[3]。数字は2013年度末のものである。

ディーゼル機関車
種別自社所有リース車両合計 平均経年
ロード・スイッチャー5,4312,3487,77918.0
スイッチャー3441435833.9
その他725712934.1
合計5,8472,4198,266
貨車
種別自社所有リース車両合計 平均経年
ホッパ車(有蓋)13,36214,53127,89320.0
ホッパ車(無蓋)8,2714,28412,55528.1
無蓋車6,3674,71111,07823.7
有蓋車3,7651,4005,16528.2
冷蔵車2,6514,1926,84324.9
長物車大物車2,6901,1813,87128.9
その他21329350
合計37,12730,62867,755

保存車両

4000形蒸気機関車(ビッグボーイ)

3985号蒸気機関車(チャレンジャー)

844号蒸気機関車 - 通称"FEF-3[注釈 1]


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