なお、紛らわしい社名を用いていた日本のユナイテッド・テクノロジー・ホールディングス(2009年にUTホールディングスへ社名変更、現在のUTグループ)は資本・人材を含め一切無関係である。 多くの複合企業と同じように、ユナイテッド・テクノロジーも様々な事業分野にかつて進出していた。 ※設立や統合のあった年を太字にして示す。[2]
かつて行っていた事業
ハミルトン・テスト・システムズ(Hamilton Test Systems) - 自動車の排気ガス試験設備。現在はアメリカのエンバイアロンメンタル・システム・プロダクツ( ⇒Environmental System Products)の一部となっている。
インモント・ペイント・アンド・レジンズ(Inmont paint and resins) - ドイツの化学会社、BASF AGに売却された。
モステック・セミコンダクタ - 1980年に買収、1985年にトムソンに売却後、現在STマイクロエレクトロニクス。
ノルデン・システムズ(Norden Systems) - ノースロップ・グラマンの傘下となり、軍事用電子システム製造会社、ノースロップ・グラマン・ノルデン・システムズ(Northrop Grumman Norden Systems) となった。
UTオートモーティブ - アメリカの自動車部品メーカーリア・コーポレーション
UTCパワー - 分散電源システム事業。ClearEdge Powerへ売却された。
UTCフュエルセルズ - 燃料電池事業。民生用から宇宙用まで手がける。
UTコミュニケーションズ - 電話の通信機器会社LexarとStromberg Carlsonを買収したが、1985年にMemorexへ売却された。
ロケットダイン - ロケットエンジン製造事業。エアロジェットへ売却された(エアロジェット・ロケットダイン)。
シコルスキー・エアクラフト(Sikorsky Aircraft) - ヘリコプタ製造事業。ロッキード・マーティンの傘下となり、同社の一部門となった。
キヤリア - 世界シェア上位の空調設備メーカー。エア・コンディショナーなど空調システムの製造販売を行っている。日本では、東芝との合弁企業東芝キヤリアで事業展開している。
オーチス・エレベータ - 世界シェア上位のエレベータ・エスカレータメーカー。製造、設置、メンテナンスサービスを行う。日本法人は日本オーチス・エレベータ。
年表
1853年 - エリシャー・オーティスがエレベータ工場設立(1861年にオーチス・エレベータとなる)し、ニューヨーク万国博覧会でエレベータの安全装置を発表
1857年 - オーチスが初の乗用エレベータをニューヨークの小売店に設置
1862年 - オーチスが初めてアメリカ以外の国(カナダ・ニューファンドランド)にエレベータを販売
1900年 - オーチスがエスカレータを発表
1902年 - ウィリス・キャリアが、近代的なエア・コンディショナーを開発
1903年 - オーチスがギアレス駆動の電気エレベータを発表
1915年 - ウィリス・キャリアがキヤリア・エンジニアリングを設立