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ヤリタナゴ
ヤリタナゴ Tanakia lanceolata
分類
ヤリタナゴ(槍?、Tanakia lanceolata )は、タナゴ亜科アブラボテ属に分類される淡水魚の一種。種小名 lanceolataは「小さな槍をもった」の意[1]で、和名とほぼ同義である。ヤリタナゴ 朝鮮半島西部と日本(本州、四国、九州北部)に分布する。日本産のタナゴ類としては、日本国内における分布域が最も広範な種である[1]。 大きく分けて7系統が存在する[1]。体長10-13cm。体形は側扁し、タナゴ類としては体高が低く、近縁種とされるアブラボテに比べ前後に細長い。体色 側線は完全で、側線が通る鱗の数(側線鱗数)は36-39。口角に1対の長い口ひげがある。背鰭の条間膜には、アブラボテ属の特徴として紡錘型の暗色班が入る。分布が極めて広いため地域によって形態に差異がみられる。九州産のものは特に形態差が大きく、体高が低くスマートであるほか、背鰭条数が本州産のそれよりも1-2本多い。 オスの婚姻色は産地により多少の差異がみられる。体色は胸部が鮮やかなオレンジ色に、その他は淡い緑に染まる。背鰭前縁と尻鰭下縁、産地により尾鰭中央後端にオレンジ色が発色し、下腹部および腹鰭、尻鰭下部は黒くなる。メスには淡いオレンジ色の短い産卵管が現れる。 流れが緩やかで水草の豊富な河川、湖、池沼、用水路等に生息する。食性は雑食で、小型水生昆虫や甲殻類、藻類等を食べる。寿命は3年[1]。 繁殖形態は卵生で、3-8月にドブガイやマツカサガイ、ニセマツカサガイ等のイシガイ科淡水生二枚貝に産卵する。孵化した仔魚はそのまま母貝内で成長し、1ヶ月ほどで母貝から浮出する。1年で成熟し、寿命は2-3年である。 準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト) 開発による生息地の破壊とそれに伴う二枚貝類の減少、ブラックバスやブルーギルの食害等により生息数は減少している。霞ヶ浦ではオオタナゴによる競合駆逐が問題となっている。2007年には環境省レッドリストの準絶滅危惧カテゴリに記載された。東京都、神奈川県では絶滅した[2]。
分布
形態
生態
保全状態評価
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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