ヤッターマン
[Wikipedia|▼Menu]
本物は第14話と第34話で見つかっており、第34話ではヤッターマンが確保したものの、第84話でドロンボー一味に奪われている。

ドロンボー一味、3人乗り自転車(通称「タンデム自転車」「おしおき三輪車」)で敗走する途中、「おしおきだべぇ」の一言でドクロベーの「ママより怖いおしおきタイム」が始まる。おしおきの際、ドクロベーが「ミュージック」とコールすると、ベートーヴェンの『運命』のイントロ部分が、おしおきファンファーレとして流れ、直後におしおきが執行される。内容としては主に「動物に襲われる」、「ミサイルや爆弾に撃たれる」、「岩や隕石などの下敷きになる」、「檻に閉じ込められる」、「釜茹でや火あぶりにされる」、「水中や砂地獄に落とされる」というパターンが多い。変わったところでは、95話で逃亡の時に劇中でドロンジョが約束を破ったキーザーの軍隊に追いかけられるというものもあった[注釈 14]。後期には、「おしおきポーズ」が登場し、その決めセリフは「ドクポンタン」[注釈 15]

第17話や第47話では、おしおきに逆上した一味が「ドクロベーのスカポンターン!!」と叫ぶシーンもあり、その後とどめのおしおきをされている。


ヤッターマン、ナレーションと共に凱旋する。

本作品では2年と1か月[注釈 16][注釈 17]、ほぼ毎回にわたって以上のフォーマットに則ったストーリー作りが通された。制作者側も後期エンディングテーマ「ドロンボーのシラーケッ」の歌詞などで、こうした「マンネリ」を自らネタにしてもいる。一方、前作でよく見られた「敗北した際の責任のなすりあい」は本作品では踏襲されず[注釈 18]、また時折上記のパターンが破られることもあるなど、視聴者を飽きさせない工夫がされている。

後期に入るとナレーションの富山敬がBGMに合わせて歌うこともあった。歌詞はおおむね次のとおりであり「♪きょーうもゆーくゆーく 夕日のなーかーをー せーいぎーのみーかたーヤーッターマンー きーよくたーだしくうーつーくーしくー がんばーれー ヤッター ヤッターマーン」、時々サビの部分だけ歌って終わることもあった。第31話・第34話・第61話・第96話・第99話・第101話・第103話・第105話では、ヤッターマンの凱旋シーンが省略された[注釈 19]

上記のフォーマットは、テレビアニメ2作目でも概ね踏襲されている。
登場キャラクター


ヤッターマン

2人揃って「ヤッターマン」。ヤッターワンを完成させた2人はドロンボー一味の悪巧みを知り、ヤッターマンとなって戦う。基本的に何らかの形でドロンボー一味の企みを察知する。
高田 ガン(たかだ ガン) / ヤッターマン1号
- 太田淑子 / 喜多村英梨タツノコ VS. CAPCOM)本作品の主人公。愛称は「ガンちゃん」で、13歳の少年。一人称は「俺」。父が経営する高田玩具店の一人息子。身長165cm。正義感と熱血漢に溢れる性格の持ち主だが、ドロンボーに対しては容赦がなく、悪党相手とはいえ、彼らを騙したり、悲惨な姿を見ようとするなど正義の味方らしからぬこともする。武器はケンダマジックだが、第37、38話のみタカトクが販売していたシュルシュルカッター(薄い物を切り裂く熱線銃。元は発泡スチロールを電熱線の熱で自在に切り取る工作用器具)も使用している。いつもは常に青色のツナギを着ており、変身する際は空に投げたツナギを裏返しに着装してヤッターマン1号となるが20話ではスーツが隣に落ちるハプニングに見舞われている。ドロンボー一味の前に姿を現す際は決め台詞(「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えない!」というパターンが多い)を発す。決め台詞後には歯をキラリと光らせるが、第62話では目と歯に続いて股間を光らせ、ドロンボーの3人をズッコケさせ、ドロンジョに「光ってりゃいいってもんじゃないよ!!」と言われた。後期以降からはドロンジョを捕まえて口説くシーンが定番になり、彼女の心を弄ぶが、アイちゃんの怒りを買い、お仕置きされる。注射が大嫌い[5]。第101話で描かれた50年後の姿では、白い髭を蓄え、腰痛[注釈 20]持ちであり、ドロンジョと抱き合って満更でもない表情をしていた。
上成 愛(かみなり あい) / ヤッターマン2号
声 - 岡本茉利 / 加藤英美里(タツノコ VS. CAPCOM)愛称は「アイちゃん」で、12歳の少女。一人称は「私」。ガンちゃんのガールフレンド。父が経営する上成電気店の一人娘。身長161cm。正確な誕生日は不明だが、第13話では誕生日を迎えている。1号同様正義感が強く愛に満ちているがドロンボーには容赦がなく、悪党相手とはいえ暴言を吐くなど正義の味方らしからぬこともする。武器はシビレステッキ。12歳だが、ガンちゃんに合わせて20歳弱程度の女性の体格で描かれている。ガンちゃんと同じようにいつもは黄色のツナギを着ている。変身する際は空に投げたツナギを裏返しに着装する。決めゼリフ(まれに「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えないわよ」とブリっ子のように言う場合あり)の後に目をキラリと光らせる。2人の決めゼリフの後にドロンジョが「目医者歯医者のコマーシャルやるな!!」などとしばしば反発する。また、第97話では上半身の至るところがキラキラ光る場面が見られた。第78話ではボヤッキーに決め台詞を先に言われて、ガンちゃんの胸にすがりついて泣き出した。稀だが一部の回ではボヤッキーやトンズラーとの戦いで二人にセクハラをされたり、第75話ではとっさの機転で自爆しようとするドクロベエのロボットを投げたボヤッキーにより下着姿にされたことがある。シリーズ後半でドロンジョに「2号さん」と揶揄される。ガンちゃんとは相思相愛だが、ガンちゃんとドロンジョが良い雰囲気になるとしばしば嫉妬心を露わにし、シビレステッキで制裁することもあった。第101話で描かれた50年後の姿では、丸々と太って笑顔を絶やさない温厚なキャラクターになっていた。
オモッチャマ
声 - 桂玲子[注釈 21]サイコロ型ロボットで、ガンちゃんの父親が経営する高田玩具店のマスコット。前作のチョロ坊と同様にロボットでありながら喜怒哀楽の感情を持つが、ガンちゃんには感情を否定されている[注釈 22]乾電池をエネルギー源とし頭からプロペラを出して飛行することができる。ドロンボー一味のアジトに乗り込み、悪事を一番先に察知する役割。ドロンボー一味のインチキ商売を自ら手を下して暴いたこともあり(第28話)、さらにはインチキのからくりを逆に利用して悪戯をしたこともある(第38話)。一方でおませな一面もあり、インチキ商売の偵察中にドロンジョの美貌に目が行ってしまい、ガンちゃんに「ませてるんだから!」と一喝されたり(第7話)、ガンちゃんとアイちゃんのラブシーンを想像して2人に「ませすぎ!」と一喝されている(第86話)。成人男性を吊り上げることもできる(第81話)。ヤッターキング用のメカの素を内部に格納していたこともあるが、1度取り出すと重すぎて自力では持てなくなり乾電池が切れる描写がある。ヤッターキングの内部仕様変更後は、椅子取りゲームを妨害された第66話を除き、メカの素を取り出す直接的な描写は見られない。少々生意気な一面もある。一人称は「ボッチ」で、語尾は「?だコロン」。第101話では、人間であるヤッターマンやドロンボー一味ばかりか、双方のメカも古くなった描写がされる中、オモッチャマだけ「ボッチは歳取らないから」とそのままの姿で出ていた。ヤッターペリカン初登場の第14話から新ヤッターメカ登場までの間の第44話を除く[注釈 23]ペリカン出動話数、および第58話のエンディングでは、企画書時点での名称「サイコロン」でクレジットされている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:166 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef