モーリシャス
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ただ、燃料は輸入に頼っており、2008年現在、電力も水力発電は32%に過ぎず、残りの68%は火力発電に頼っている[32]
鉱業詳細は「モーリシャスの鉱業(英語版)」を参照

2006年の時点で、鉱物燃料の輸入は総輸入の17%を占めている。輸入鉱物で主体となっているは2%、セメントは1%である。また、地元企業に輸入ダイヤモンド加工を手掛けている所が多いことが報告されている。

同年3月、同国政府は輸入への依存と石油価格の上昇に対する懸念から、インドのONGCと海洋掘削(英語版)に関する協定に署名している[33]。.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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観光業

製糖業・繊維産業・工業と並ぶ、もう1つの主要産業は観光業である。2005年には観光客数は75万人を数え、GDPの15.8%を占めていた。観光客の多くはヨーロッパから訪れており、中でもフランスからの観光客が全体の28.5%を占めて最大勢力となっている。2003年の観光客の平均宿泊日数は10.4日であり[34]、長期滞在型のバカンス客が主流となっていることを示している。
国際金融

モーリシャスの中央銀行はモーリシャス銀行(英語版)であり、通貨であるモーリシャス・ルピーを発行している。

モーリシャスはいわゆるオフショア金融センターないしはタックス・ヘイヴン(租税回避地)の1種であり、インド・中国・アフリカ諸国などと租税条約を締結し国際投資の際のタックスプランニングの中間地として利用されている。

インドについてはモーリシャスの現地居住者の会社がインドで上げた収益への課税が免除(無税)されている。このため海外からのインド投資の44.24%(2000-2007年)はモーリシャス居住者籍の投資会社からのものである。海外からのインド向け信託投信なども多く設定されている。中国については1994年租税条約によりキャピタルゲイン免税と配当課税の軽減税率適用が締約されたが、2006年の改定により、大量持分(直接・間接25%以上)投資者がキャピタルゲインを上げた場合には、中国での本則(10%)のキャピタルゲイン課税が行われることとなった。

2023年3月28日、英国のコンサルティング会社ヘンリー&パートナーズと、南アフリカ共和国の調査会社ニュー・ワールド・ウェルスは、「アフリカ・ウェルス・レポート2023」を発表した。それによると、アフリカでの個人資産は大幅に増大し、モーリシャスでは、2012年と比べて69%も増加、急速に経済成長していることが示された[35]

2022年12月末時点のアフリカの国別の100万ドル以上の資産の保有者数は、南アフリカ:3万7,800人(2012年比21%減)、エジプト:1万6,100人(同25%減)、ナイジェリア:9,800人(同30%減)、ケニア:7,700人(同30%増)、モロッコ:5,800人(同28%増)、モーリシャス:4,900人(同69%増)、アルジェリア:2,800人(同26%減)、エチオピア:2,700人(同23%増)、ガーナ:2,600人(同24%増)、タンザニア:2,400人(同20%減)、となっており、モーリシャス経済の力強さを示した[36]
交通詳細は「モーリシャスの交通(英語版)」を参照

モーリシャスは元々が小さな島の集まりであるため、1922年まではボートでしかアクセスが出来ない状態が続いていた[37]

現在の同国には2,066q(1,284マイル)の道路があり、その内48.5%が幹線道路、28.7%が二次道路、3.6%が高速道路、残りの19.2%が他の種類の道路で構成されている。2019年にはメトロ・エクスプレスが開通した。

空運では、フラッグキャリアとしてモーリシャス航空がアフリカ、アジア、ヨーロッパへ就航している。

詳細は「サー・シウサガル・ラングーラム国際空港」を参照。
国民モーリシャスの人口ピラミッド2011年)詳細は「モーリシャスの人口統計(英語版)」を参照

モーリシャス共和国に居住する人口は2016年12月の推計で1,264,000人である。女性人口637,032人、男性人口624,176人である。モーリシャス島の人口は1,219,265人、ロドリゲス島41,669人、アガレガ諸島およびセイント・ブランドン島は合わせて274人と推計されている[38]。モーリシャスの人口密度はアフリカ諸国の中では第1位である。
民族

民族に関して公的な統計はないものの、モーリシャスは多民族国家である。住民はインド系(印僑)が68%、アフリカ系と白人の混血によるクレオールが27%、華人が3%、フランス系が2%である[39]。インド系住民の多くはかつてクーリーとして渡って来た人々で、彼らの受け入れに使われた施設の遺構アープラヴァシ・ガートは、ユネスコ世界遺産に登録されている。
言語「モーリシャスの言語」を参照

1814年以降から独立まで約150年にわたってイギリスの植民地であったため、公用語は形式上では英語であるものの、法的には定められていない。議会での公用語も英語だが、国民議会議員は誰でも議長にフランス語で呼び掛けて良いことになっている[40]。英語とフランス語は一般的にモーリシャスの公的な言語として、政治、行政、裁判やビジネスのための言語として受け入れられている[41]。モーリシャスの憲法(英語版)は英語で書かれているものの、民法などの幾つかの法律はフランス語である。

学校の生徒は英語とフランス語が必修で、選択科目としてアジア系諸言語やクレオール語を学べる。学校での教育に用いられる言語は学校により異っている。ただ、通常はクレオール語、フランス語、英語である。

これらの言語の中でモーリシャスで最も話されている言語は、17世紀?18世紀初頭にかけてのフランス領時代に発達したフランス語系統のモーリシャス・クレオール語である[42]。モーリシャス・クレオール語は90%以上の国民の母語であり、日常会話として家庭などで話されている。ただしモーリシャス・クレオール語は、話し言葉主体であり、読み書きなどの教育は受けないので、読み書きや敬語的な表現などを用いた会話では一般的にフランス語を使用する。多くの新聞やメディアはフランス語であり、ビジネスでもフランス語が使用されるなどフランス語圏となっている。

また、多くの国民はモーリシャス・クレオール語、フランス語に加えて、宗主国の言語である英語も理解するトライリンガルであるものの、英語は学校教育を終えると日常生活では使う機会に乏しいために、読み書きはできても聞き取りや会話などは苦手な人も少なくない。そのため、アメリカ映画など英語で作成されたテレビ番組などは、フランス語に吹き替えられて放送される。その他、家庭内ではポルトガル語ヒンディー語タミル語テルグ語客家語ボージュプリー語ウルドゥー語マラーティー語などが使われる。

モーリシャス人は状況に応じて使う言語を使い分けており[43]、教育や職業的な場面ではフランス語や英語が好まれる一方、音楽、宗教、文化的な活動ではアジア系言語が主に用いられる。メディアや文学は主にフランス語である。

かつてはボージュプリー語を母語とする者も多かったが、その数は年々減少し、家庭でのボージュプリー語の使用は減っており2000年では人口の12%あったところ、2011年の統計では5%まで低下している[44]
宗教ヒンドゥー教のタイプーサム祭「モーリシャスの宗教(英語版)」を参照

モーリシャスは公的に世俗的政府であると定められており、信教の自由は憲法に明記されている[45]。このこともあって、多様な宗教が共存する国である。


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