モービー(Moby、1965年9月11日 - )は、アメリカコネチカット州出身のミュージシャン。作詞、作曲、演奏、編集など全て自身が行う。これまでリリースしたアルバムのトータルセールスは2000万枚を記録している。
「Voodoo Child」名義での活動や、ブリトニー・スピアーズへの楽曲提供なども行っている。また、ニューヨーク自宅近のカフェ「Teany」、グッズショップ「The Little Idiot」を運営している。厳密な菜食主義者でもある[1]。レイブ音楽に関わっている人物としては珍しく、一切ドラッグを摂取しないといわれている。好きな映画監督は北野武[2]。写真家や執筆家としての一面もあり、チャリティー活動にも力を入れている。
「Moby」という名前は、彼の曽々おじ[3]であるアメリカ作家ハーマン・メルヴィルの代表作品『白鯨』 ("Moby-Dick") にちなむ。 1982年にハードコア・パンクバンド『Vatican Commandos』のメンバーとして音楽活動を開始し、ギターを担当する[4]。その後、ポストパンクバンドの『AWOL』やノイズバンド『Shopwell』などで活動。テクノを中心に、ハウス、ハードコア、ビッグビート系など、ジャンルに捉われない多彩な作品を発表している。1980年代末にイギリスで起きたセカンド・サマー・オブ・ラブの影響を受けて1990年代初頭からDJ活動を始め、Angelo Badalamentiの『ツイン・ピークス』のテーマ曲をサンプリングした『GO』がレイブ・アンセムとして大ヒットとなり、一躍世界的なダンス・アクトの仲間入りをする。その後、レイブを離れ音楽スタイルを徐々に変えつつ、古いブルースなどをサンプリングしてダンス・トラックに載せた、1999年のアルバム『Play』によってそれまでのクラブ音楽のリスナーを越えて一般チャートで大ヒット、『Porcelain』(ポルセリン)は、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』のメインテーマとなり、アルバム収録曲がすべてTVCMに使われるなどして、全世界で1000万枚を超えるモンスター・ヒットとなった。
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