モンティ・パイソン
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ライフ・オブ・ブライアン(1979年)
『ホーリー・グレイル』に続いて制作された。監督はジョーンズが担当した。聖書をパロディ化した内容であったため、あちこちで論争を巻き起こし、公開禁止の地域も多数現れた。
モンティ・パイソン・ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル(1982年)
『人生狂騒曲』の準備中にハリウッド・ボウルで公演されたライブの映画化。
人生狂騒曲(1983年)
「人生」を主題にしたオムニバス。監督はジョーンズ。1989年にチャップマンが死去したため、これがパイソンズとしての最後の仕事となった。
パイソン後
ソロ活動の開始

『空飛ぶモンティ・パイソン』第4シリーズに参加しなかったクリーズは、『フォルティ・タワーズ』を制作。俳優としてマイペースに活動し、ヒットした映画『ワンダとダイヤと優しい奴ら』ではペイリンと共演している。

ペイリンとジョーンズのコンビはテレビコメディシリーズ『リッピング・ヤーン』を制作した後、ジョーンズは監督、ペイリンは俳優の方へと進んでいった。

ギリアムは映画監督の道へ進み、パイソンの全メンバーが登場する『ジャバーウォッキー』で初の単独監督後、『バンデットQ』(クリーズとペイリンが出演)、『未来世紀ブラジル』(ペイリンが出演)、『バロン』(アイドルが出演)などで監督作の出演者にパイソンメンバーを起用している。

アイドルはニール・イネスらとビートルズのパロディ・バンドラトルズを結成する他、俳優としても活動する。
ポスト・パイソン作品

結成20周年のベストスケッチを集めたテレビスペシャル『ベスト・オブ・モンティ・パイソン』で6人集まったのを最後にチャップマンが死去し、パイソンズは解散状態になる。結成30周年のイベント『ライブ・アット・アスペン』などでたまに集まることはあるが、また新しく何かを制作する話は出てきては立ち消えになっていたらしい(『ホーリー・グレイル』の続編を作る案など)。ペイリンは「5人だけでも何かはできるかもしれないけれど、グレアムが欠けてるとそれはもうパイソンズとは言えないんだ」と語っていた。

最近の活動には、2002年に行われたジョージ・ハリスンの追悼コンサートである『コンサート・フォー・ジョージ』への参加[注 1]、アイドルが企画し2005年に初演された、『ホーリー・グレイル』を元にしたミュージカル『スパマロット』、パイソンズが自選したスケッチ集『モンティ・パイソン・パーソナル・ベスト』、2009年にテリー・ジョーンズの息子ビル・ジョーンズが制作した6部構成のドキュメンタリー番組『Monty Python : Almost the Truth (The Lawyer's Cut)』(日本版のDVDタイトルは『モンティ・パイソン・アンソロジー』)、アイドルが企画しロイヤル・アルバート・ホールで公演された40周年記念のコメディオペラ『ノット・ザ・メシア』などがある。

2011年6月には、チャップマンの自伝『A Liar's Autobiography: Volume VI』が映画化されることが発表された。それはチャップマンの回想録を元にしたアニメーション映画で、14のアニメ会社がそれぞれ違うスタイルで1パートずつ制作し、それをつなぎあわせた3D作品になる。アイドルを除く4人のメンバーが声優として制作に携わっており、チャップマン自身が生前に録音した肉声も使用される。2012年内にイギリスで公開された。また、日本でも邦題を『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 グレアム・チャップマン自伝』として公開された。

2012年1月には、ジョーンズの監督するSFコメディ映画『ミラクル・ニール!』において再びアイドルを除くパイソンズの面々が集合することが発表され、のち2014年2月にはアイドルの参加も決まった。パイソンズは素顔の出演ではなく、宇宙人の声を担当した。
モンティ・パイソン 復活ライブ!詳細は「モンティ・パイソン 復活ライブ!」を参照

2013年11月19日、モンティ・パイソンの再結成が正式に発表され、本国イギリスではトップ・ニュースとして報道された。パイソンズは2014年7月1日にロンドンO2アリーナで一夜限りのライブを行うことを予定したが、チケットが2013年11月25日の発売開始後43.5秒で完売し、新たに7月2日から5日までの4公演を追加した。しかしそのチケットもすぐに完売、さらに7月15日から20日までの公演が追加され、最終的に10回公演となった。最終日の様子はイギリス国内450館、世界1500館の映画館で中継上映された。ライブは『Monty Python Live (Mostly): One Down, Five to Go』と題され、メンバー全員が(チャップマンもあの世から)参加している。ワールドツアーなども検討されたが、メンバーの多忙により断念しており、おそらくこれがパイソンズ最後のライブとなることをペイリンが明かした。また、ライブに合わせ2014年5月にはベスト盤CD『Monty Python Sings』が6曲の新曲を加えて再発された。
メンバーの関係の変遷

パイソンズには『空飛ぶモンティ・パイソン』第2シリーズ以降から仲を深めたメンバー間の亀裂が生まれていた。特にクリーズとジョーンズは度々衝突し、短気なジョーンズはある日クリーズと口論になりタイプライターをクリーズの頭に投げつけ、大出血させてしまったこともあった。しかし近年二人の仲は比較的良好なものになり、互いにツイッターでフォローし合う仲にまでなっている。

一方アイドルは『空飛ぶモンティ・パイソン』の頃から一匹狼として知られ、脚本をほとんど一人で書いていた。一度チャップマンが一緒に書いたことがあるものの、アイドルは自身のアイデアに対する一切の干渉を嫌いたいへんやりづらかったとチャップマンの伝記で言及されている。キャロル・クリーヴランドも後年「他のメンバーは気さくだったがエリックだけは気難しく仕事がやりづらかった」と語っている。このアイドルの性格は解散以降も変わらず、自身が制作に関わった『スパマロット』ではクリーズが神の声役を行っていたが突然役を降板させ自分が代わりに役を担当したことからクリーズが激怒し、収益を独り占めしようとしているとして他のメンバーとの関係も急速に冷え込んでいる。クリーズは3番目の妻との間で取り決められた多額の慰謝料があり、アイドルはクリーズには慰謝料を払うだけのギャラを払ったのだからアンフェアではないと反論している[2]
メンバー右上から時計回りに、エリック・アイドル、テリー・ギリアム、マイケル・ペイリン、ジョン・クリーズテリー・ジョーンズ


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