シリーズ第1作。現代の日本で発生した原子力発電所事故から15年後の世界を舞台に、ペルム紀の生態系崩壊以来地球の地下で生き永らえていた古代生物ムートー(英語版)と、その捕食者であり古代地球の生態系の頂点に君臨していたゴジラの復活を描いている。本作品で、シリーズにおけるゴジラと古代生物、特務研究機関モナークなど物語の共通項となる存在が登場する。
2004年、『ゴジラ対ヘドラ』の監督を務めた坂野義光が、東宝からIMAXによる『ゴジラ』の短編映画製作権を取得し、紆余曲折を経てレジェンダリーが企画を引き継ぐことになった[33]。2010年3月にレジェンダリーが『ゴジラ』の映画化の権利を取得したことを発表し、製作が公式に進められることになり[34]、2011年1月にはギャレス・エドワーズが監督に起用されることが明らかとなった[35]。映画はワーナーと共同製作で進められ、2013年に撮影が終了し、2014年に全世界で公開された[36]。
『キングコング:髑髏島の巨神』詳細は「キングコング:髑髏島の巨神」を参照ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
シリーズ第2作。ベトナム戦争終結直後の世界を舞台に、未知の島・髑髏島に古代生物の調査に訪れたモナークの調査員とアメリカ陸軍兵士を通し、成長過程にあるキングコングを描いている。本作品では、キングコング以外にもスカル・クローラーなど髑髏島独自の生物が多数登場し、エンドロール後にはゴジラ・モスラ・ラドン・キングギドラが次作に登場することが示唆された[37]。
2014年7月、サンディエゴ・コミコンで『Skull Island』と題したキングコングの企画を発表し、ユニバーサル・スタジオ配給で公開予定であることが明かされ[38]、9月にはジョーダン・ヴォート=ロバーツが監督に起用されたことが発表された[39]。2015年9月には配給がユニバーサルからワーナーに変更され、シリーズの拡大を企図した[40]。2017年に全世界で公開され、映画には日本のサブカルチャーを愛好するヴォート=ロバーツの嗜好が反映され、多くのアニメ・ゲーム作品のオマージュが含まれている[41]。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』詳細は「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を参照マイケル・ドハティ
シリーズ第3作。『GODZILLA ゴジラ』から5年後の世界を舞台に、復活した神話時代の生物たちとゴジラの戦い、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようとするモナークの活躍を描いている。本作品ではゴジラ以外にもモスラ・ラドン・キングギドラが登場するほか、『GODZILLA ゴジラ』に登場した芹沢猪四郎(渡辺謙)、ヴィヴィアン・グレアム(サリー・ホーキンス)が引き続き登場する[42][43]。
当初、レジェンダリーはエドワーズに引き続き監督を務めてもらう予定だったが、彼は小規模な映画作品に取り組むために監督を降板した[44][45]。2017年1月に、マイケル・ドハティが監督に就任することが決定した。元々は脚本のみ担当する予定だったが、レジェンダリーとの信頼関係が構築されているドハティが就任することになったという[46]。撮影は親会社である大連万達グループが所有する青島市の青島東方影都で、『パシフィック・リム: アップライジング』と共に撮影を行うことを発表した[47]。主演には『ストレンジャー・シングス』の好演で有名となった子役ミリー・ボビー・ブラウンが抜擢され、撮影は6月19日からアトランタで開始される[48][49]。2月には、2005年版『キング・コング』でブルース・バクスター役を演じたカイル・チャンドラーとヴェラ・ファーミガが、ブラウンが演じる子供の両親役で出演することが判明した[50][51]。
2018年7月21日、当時開催中だった「コミコン・インターナショナル2018」で実施された本作品のプレゼンテーションに主要俳優陣とドハティが登壇して予告編が解禁され[注 1]、ベアー・マクレアリーが音楽を担当することや、原典作品の怪獣のテーマ曲もアレンジして使用することが発表されたほか、ゴジラ・モスラ・ラドン・キングギドラ以外にも怪獣が登場することが、ドハティによってほのめかされている[53][54]。