モンスターズ・インク
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実際、笑い声は悲鳴の10倍も効率が良いエネルギー供給源となり、会社の業績はV字回復、エネルギー不足にも改善の兆しが見えていた。

社員も子供も笑う最高の会社を作り上げるも、サリーはブーのことを忘れられず、いつもブーが描いた絵とドアの破片を眺めていた。ある日、サリーはマイクに連れられて会社の研修室へ訪れる。そこには壊されたはずのブーのドアがあった。確かに細々に破砕されたドアはマイクによって、長い時間と労力を懸けて修復されていたのだった。サリーが持っていた最後の一片をはめこむことで、ドアは完全に修復され、ブーの部屋と繋がった。サリーがドアを開けてブーを呼ぶと、彼を呼ぶ声が返ってきた。それは聞き慣れた人間の女の子の声だった。
登場人物
主要キャラクター
サリー (Sulley)
本作の主人公。本名:ジェームズ・フィル・サリバン (James Phil. Sullivan)。モンスターズ・インク社内一の怖がらせ屋で、悲鳴エネルギー獲得量は常にトップ。身長240センチの巨体に2本の角、紫斑点のある水色と青緑の毛むくじゃらの姿が特徴。外見は恐ろしげだが、性格は温厚かつ謙虚で社員やモンスター・シティ市民からも慕われている。毎日の筋トレを欠かさない努力家で、その吠え声は今やウォーターヌース社長すらも驚かせるほど。基本的には堂々とした冷静な人物だが、当初はブーを見て怖がるなど臆病な部分もあり、『モンスターズ・ユニバーシティ』でもマイクにそれを打ち明ける場面がある。一人称は「俺」。自分達の世界に入り込んだ少女を当初はただ怖がるだけであったが、過ごしていくうちに情が移って彼女を「ブー」と名付け、今まで誰も犯したことのなかった「人間の子供を愛してはいけない」という掟を破ってしまう。そして彼女を元の世界に戻すため、徐々にマイクをも引きずり込んでの大騒動に発展する。物語の中盤ではウォーターヌースの命令で誤ってブーの目の前で吠えたことでブーを怖がらせてしまい、自分自身に罪悪感を覚える。さらにウォーターヌースによってマイクと共にヒマラヤに追放されるが、過去に同じくして追放されていたイエティの協力で帰還し、ウォーターヌースとランドールに捕らえられていた彼女を救出、和解した。事件解決後はウォーターヌースがCDA(Child Detection Agency、子供検疫局)に逮捕されたことを機に4代目の社長に就任。ブーとの冒険とマイクとの会話で笑い声が悲鳴の10倍ほどのエネルギーを持つことを突き止め、子供を笑わせてエネルギーを供給するシステムによってモンスターズ・インクを再始動、業績を回復させた。そしてラストではマイクが修復したドアを通り、ブーと再会した。後日談である『キングダム ハーツIII』などで現在も交流を深めている。
サリーのママ
電話をかけたマイクが「お前のママから電話だ」と言う台詞のみの登場。サリーやマイクとは別の町に住んでいるらしく、彼らのCMを「家族全員で見た」と話していた。
マイク (Mike)
本作のもう一人の主人公。本名:マイク・ワゾウスキ
(英語版)(Michael Wazowski)。サリーの親友であり、仕事のアシスタントでもある。一つ目に黄緑のボールから手足が生えたような体つきが特徴。サリーと同じく、一人称は「俺」。お調子者で頭の回転が速くよく喋るが、短気でそそっかしい性格。社内の受付嬢セリアと熱愛中。同居しているサリーには仕事中のサポート以外にも毎朝怖がらせのトレーニングをコーチしており、敏腕アシスタントぶりも発揮している。しかし書類の整理ができないため、事務担当のロズが大の苦手で、よく心にもないお世辞を言って機嫌を取ろうとするが毎回見抜かれている。小柄であることが災いして、最前列でサリーとモンスターズ・インクのCMに出演していたものの会社のマークで隠れてしまったり、サリーと雑誌の表紙を飾った際もバーコードに隠れてしまったりするなど不憫な役回りを担うことがしばしばあるが、本人は写っているので気にしていない様子。サリーに協力してもらい、セリアの為に最高のデートを企画するが、モンスター界にやってきたブーの出現によりおじゃんになってしまう。自分との友情よりも現実主義ゆえに騒動を引き起こしたサリーに八つ当たりするが、サリーやブーのことを放っておけず最後まで協力した。事件解決後、モンスターズ・インクがサリーにより再運営された後は「笑わせ屋」として働いており、子供を笑わせるための鉄板ジョークとして、自分が子供の頃は幼稚園があまりにも楽しすぎて留年したこと、スポーツドッジボールが得意で負けたことがない(ボール役だったから)ことを語っていた(ただし子供の反応はいまいちだった)。他にも飲み込んだ物を巨大なゲップと共に吐き出すという離れ業も見せる(こちらは大笑いを誘った)等、前日談である『モンスターズ・ユニバーシティ』での夢であったアシスタントとしてではなく社員として働く夢を叶えた。『キングダム ハーツIII』によると現在社員ではトップらしい。EDのNG集ではその場を誤魔化すために出任せに言った『とにかくそれを送り返そう、さもないと』を本当に劇場化し、内容も自分を主役にして多少美化している。ラストには彼と瓜二つのママが登場した。また、『ファインディング・ニモ』のエンドロールにカメオ出演しており、海中をシュノーケリング姿で泳いでいる。
ミセス・ワゾウスキ
マイクのママ。息子の『とにかくそれを送り返そう、さもないと』の劇場におけるゲストとして登場し、息子の晴れ姿を喜んでいた。息子に瓜二つで髪型はロズに似ている。
リトル・マイキー
マイクが子供の頃から持っていたクマのぬいぐるみ。一つ目で4本の足を生やしたような姿をしている。ブーも気に入っており、そのぬいぐるみを抱きしめているのを見たマイクがブーから取り上げるが、逆に取り上げられたショックでブーを泣かせてしまう。
ブー (Boo)
本名:メアリー・ギブス (Mary Gibbs)[注 1]。ひょんなことからモンスターの世界へ入り込んでしまった女の子。クローゼットのドアは白地に花柄があしらわれた物。幼い故、好奇心旺盛で目を離すとすぐにいなくなってしまう。まだ言葉を上手く話せないが、サリーを「にゃんにゃん(Kitty)」と呼んで懐き、マイクのフルネームも覚えてしまう。初対面のサリーを恐れず、社内保育の保母や児童たちともすぐに打ち解けるなど物怖じしない性格。一方、自身の部屋を担当する「怖がらせ屋」であったランドールのことを最初は恐れていたが、サリーがランドールに追い詰められ絶体絶命になった際には、勇敢にもランドールに突如掴み掛かったまま彼をおもちゃのバットで複数回殴り、サリーを守った。サリー達に連れられて再び会社へ向かう際には、サリーが徹夜で作成した椅子の生地で造った胴体、モップの髪、電球の目玉のモンスターの着ぐるみを着用している[注 2]。ウォーターヌースらの陰謀により危険な目に遭うがサリーに助けられ、サリーとマイクの協力により無事に人間の世界へと戻っていった。2人と別れた後、ブーのドアはドア・シュレッダーによって処分されてしまったが、マイクの手によって修復され、サリーが持っていたドアの破片をはめたことにより再会を果たし、現在も交流を深めている。『キングダム ハーツIII』では日本語版も海外版も映画で使われたボイスを流用している。モデルはスタッフのロブ・ギブスの娘で当時2歳のメアリー・ギブス。ブーのお部屋には『ファインディング・ニモ』のニモ人形や、『トイ・ストーリー2』のジェシーの人形がある。
サブキャラクター
セリア(Celia Mae)
モンスターズ・インクの受付レディ。マイクと熱愛中。一つ目で5本の髪の毛全てが蛇、手足は触手、スレンダーボディの外見の持ち主。一人称は「私」。マイクは彼女を「ハニー」(日本語版では「セリりん」)と呼び、彼女はマイクを「(かわいい)ギョロ目ちゃん」と呼んでいる。実はブーがモンスター界に来た日はセリアの誕生日デートだったが、ブーの出現で台無しにされる。その後、CDAに消毒されたことによって
[注 3]マイクを見損ね、一時は破局寸前となったが、真相を知ったことでブーを元の世界に返す協力をしてくれた。その後は和解し元の熱愛関係に戻っている。
ロズ(Roz)
モンスターズ・インクで事務・怖がらせ屋が脅かす担当の子供達の管理を担当するナメクジの様な体に纏まって逆立った白髪、つり上がった眼鏡が特徴のおばさんモンスター。無愛想でスローな口調が特徴だが、仕事の鬼であり、書類の不備が多いマイクに常に目を光らせている。前日談のユニバーシティの時点で終盤マイクとすでに出会っており、「ずっと二人(マイクとサリー)を見ている」と一目置いていた。実は事務担当は表の顔で、その正体はウォーターヌースの悪事を暴くために物語の2年半前より派遣されたCDAの隊長だった。NG集では、本編で登場しないはずの場面に突然登場し、出演者を驚かすなど普段の態度から想像できないほどイタズラ好きでお茶目な一面を見せた。
イエティ (Yeti)
ヒマラヤで暮らす気の良い雪男。一人称は「俺」。過去に何らかの理由でモンスターシティから追放されるが、今の暮らしを楽しんでいる。前日談のユニバーシティではモンスターズ・インクの郵便局員だった。


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