モンゴル語族
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分類と話者数はJanhunen (2006)[1]による。ただし、南部モンゴル語群については、Nugteren (2011)[2]による。
モンゴル語族


ダウール語 (96,000人)

中央モンゴル語群

カムニガンモンゴル語(英語版)(エヴェンキ族によって話される)(2,000人)

ブリヤート語 (330,000人)

標準モンゴル語 (5,200,000人)

東部・中部方言

ハルハ方言(英語版)

チャハル方言

コーチン方言(英語版)


オルドスモンゴル語 (123,000人)

オイラト語 (カルムイク語含む) (360,000人)


南部モンゴル語群(英語版)

東部ユグル語 (4,000人)

Shirongolic

モングォル語 (150,000人)

バオアン語 (6,000人)

サンタ語 (200,000人)

康家語 (1,000人)



モゴール語 (200人)[要出典]

文字と文献「モンゴル文字」も参照「キリル文字で表記されるモンゴル諸語の比較」も参照

モンゴル民族がモンゴル諸語を文字で表記することは、1204年チンギス・ハーンナイマンを破ってウイグル語を使う書記官を捕虜とし、文字により言葉を記録することの利を理解して諸子にウイグル文字を学ばせたのが始まりであると歴史書には記録されている。現存する最古のモンゴル語文献資料は、1224年頃に建てられたと見られる「チンギス・ハーン碑文」ことイェスンゲ紀功碑である。しかしながら、絶対年代が明確である現存資料としては、1246年11月11日の紀年を持つモンゴル帝国のハーン、グユクによるローマ教皇インノケンティウス4世に宛てた勅書に推された玉璽の銘文が最古の(ウイグル式)モンゴル文字モンゴル語の資料である。

ただし、中国資料に記録された契丹の言語にあてられた漢字がモンゴル語で解釈できるという説があり、将来、契丹文字が完全に解読されて契丹語がモンゴル諸語に属すると証明されれば、契丹文字碑文が現存する最古のモンゴル諸語文献ということになる。

13世紀後半にはチンギスの孫クビライに仕えたチベット仏教の高僧パクパ(パスパ)がチベット文字をもとにしてパスパ文字を考案したが、の終焉とともに廃れた。現在も内モンゴルで使われ、モンゴル国で使用の是非が議論されているモンゴル文字は、チンギス・ハーン以来のウイグル式文字である。

ソ連領内で使われるブリヤート語とカルムイク語、並びに同国に影響を強く受けたモンゴル国のハルハ・モンゴル語もキリル文字による言文一致の正書法が考案された。ブリヤート語は36文字、カルムイク語は39文字、ハルハ・モンゴル語は35文字である。

なお、上の分類で「孤立的諸言語」とされた諸言語はいずれも文字をもたず、伝統的な書き言葉をもってこなかったが、中国内のモンゴル諸語では、ラテン文字アルファベットを用いて書き言葉を創り出す努力が払われている。
脚注^ Janhunen, Juha (2006). "Mongolic languages". In Brown, K. (ed.). The encyclopedia of language & linguistics. Amsterdam: Elsevier. pp. 231?234.
^ Nugteren, Hans (2011). Mongolic Phonology and the Qinghai-Gansu Languages (Ph.D. thesis). Netherlands Graduate School of Linguistics / Landelijke ? LOT.

関連項目

鮮卑語

柔然語

契丹語

モンゴル系民族

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、モンゴル語族に関連するカテゴリがあります。

『モンゴル諸語』 - コトバンク










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