モルドバ語
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сs /s/
тt /t/
уu /u/
фf /f/
хh /h/
ц? /?/
чci または e の前の c に対応する/?/
ш? /?/
ыa, iラテン文字では、語頭と語末で i 、それ以外で a を使う/?/
ьi語末/?/ (前の子音が口蓋化することを表す)
э? /?/
юiu /ju/, /?u/
яea, ia /ja/, /?a/

ロシア語からの借用語では以下の文字も使うことがある: Ъъ [-]、 Щщ [?]、 Ёё [jo]/[?o]
ラテン文字からキリル文字への変換

ラテン文字キリル文字備考
二重音字 ia、 ea の一部でない場合



cкe、 i の直前でない場合
ceче
chкe、 i の直前
ceaча
ciчи下記以外の場合
чьアクセントのない語末で
ч/чь一部の語の語末において単数形と複数形をこのように書き分ける
ciaчиа
cioчо
ciuчу

eе二重音字 ea の一部でない場合
eaяほぼすべての語、ひとつの音節として発音される場合
еаcorean (朝鮮の) など、別々の音節として発音される場合
eeaея
eieееcheie (鍵) などの語で

gч を ?、 к を г と読み替えることを除き、 c と同様
hхc か g の直後で e または i の直前である場合を除く
iи子音の間にある場合、あるいは子音の直後で音節をなす場合の語末
-ь直前の子音が口蓋化することだけを表している(音節をなさない)場合の語末で
-й母音の直後の語末で
iaя語頭または母音の直後で
-ияRomania (ルーマニア)、 teoria (理論)、 detalia (詳細) などの語で
-иа-借用語で
-ья-固有語の語根で
-иа-借用語、インターナショナリズム
ieе語頭または母音の直後で
ье普通は固有語で: pierdut (失われた)
иеteorie (理論) などの語、または借用語で: Uniunea Sovietic? (ソビエト連邦)
iiий語末で
-ии-子音の間にある場合
iiiии語末で
ioйо語頭で
ио語頭で稀に使用される
йо母音の直後で
ио子音の直後で
iuиу接尾辞 -?iune など
ю語頭または母音の直後で
ю[?u] と発音する場合のみ: ochiul (目・定冠詞付き) → окюл
ьюinterviu (インタビュー) 一語のみ






pп







xкс
кз


ルーマニア語との軋轢

独立以前に学校教育を受けたルーマニア系モルドバ人は、大学レベルの高等教育でルーマニア語を修学していないため、特別に個人的な努力を行わない限り、ルーマニア語で最終学歴を終えたルーマニアのルーマニア人に比べて一般的にルーマニア語における表現力に乏しく語彙が少ない。こうした事情からルーマニアのルーマニア人の目にはモルドバ人が無教養に映り、ルーマニア系モルドバ人はこれに劣等感を持つことがある。

また人によってはロシア語とルーマニア語を混ぜて話すこともある。単に単語を交ぜるだけにとどまらず、ある文をロシア語で話した後に次の文をルーマニア語で話すなど、同じモルドバ人ですら困惑するような場合が存在する。当然ルーマニア人やロシア人にとっても解釈ができなくなってしまう。

2001年から2009年までモルドバ共和国の大統領を務めたウラジーミル・ヴォローニンは、モルドバ人ではあるがロシア語を母語としており、ルーマニア語が下手なことで有名である[注釈 4]。歴史解釈に関しても一般のルーマニア系住民と異なっていたためかねてから問題となっていたが、2006年7月にルーマニア大統領トラヤン・バセスクの発言がきっかけで確執が再燃し、ヴォローニンのロシア寄りの歴史観を元にした発言とバセスクに対する反論がルーマニアのテレビで放映された。この際、ヴォローニンはルーマニア語で発言していたにもかかわらず、先に述べた理由で語彙が不足であったこと、語用が不適切だったこと、文法上の誤りを大量に犯していたことなどからルーマニア人にとって理解し難いものとなり、発言中ルーマニア語の字幕が画面下部に流れた。ちなみに、通常ヴォローニンは国内のスピーチではルーマニア語ではなくロシア語を使っている。

このようなヴォローニンのモルドバ的なルーマニア語の話し方は、モルドバの田舎に住む教養水準の低い人々によく見られる傾向である。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ルーマニア語としての人数も含む
^ a b かつて ISO 639-1 に mo が、 ISO 639-2 に mol が割り当てられていたが、2008年11月3日付で削除された ⇒[1]。現在表記されているコードはルーマニア語のもの。
^ ルーマニア語もかつて18世紀頃まではキリル文字で記述されていたが、その当時とは表記が異なっていた。
^ ソ連邦から独立した諸国家の指導者にはこのような人物が珍しくない。トルクメニスタン初代大統領ニヤゾフトルクメン語が苦手でロシア語を母語としていた。

出典^“Chisinau Recognizes Romanian As Official Language”. Associated Press. rferl.org. (2013年12月5日). ⇒http://www.rferl.org/content/moldova-romanian-official-language/25191455.html 2015年1月12日閲覧。 

関連項目ウィキメディア・コモンズには、モルドバ語に関連するカテゴリがあります。

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