モヘリ島
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降水量は多く、土壌は肥沃であり、また3島中もっとも開発が遅れていて人口密度が低いため、アンジュアン島やグランドコモロ島からモヘリ島への人口移動が活発に起きている[2]

島の森林にはコモロオオコウモリ(英語版)、マングースキツネザルなどが生息している。周辺の大陸棚は100mの等深線まで伸びており、海域は生物多様性に富み、アオウミガメザトウクジラジュゴンなどが生息している。2020年、島と周辺海域は生物圏保護区に指定された[3]。また、南部の火口湖の淡水湖のジアニ・ブドゥニ湖は1995年にラムサール条約登録地となった[4]
歴史

この島はもともとアンジュアン島のヌズワニ・スルターン国に帰属していたが、1830年に分離してムワリ・スルターン国となり、1886年にフランス保護国となった。1909年にフランスに併合され、スルターン制が廃止された。1974年の独立に対する国民投票では独立賛成派が多数を占め[5]、これを受けて1975年グランドコモロ島(ンジャジジャ島)、アンジュアン島(ヌズワニ島)と共にコモロ(コモロ共和国)として独立。しかし独立後、首都モロニのあるグランドコモロ島の支配に対する不満が蓄積していき、コモロ政府の失政や経済停滞もあって、1996年にアンジュアン島と共に独立を宣言し、フランスに再植民地化を嘆願する状況となった[6]2001年にコモロ新憲法が採択され、コモロ連合への連邦再編と各島に独自の大統領と自治政府を設置するなどの自治権拡大が盛り込まれたため、コモロに留まることとなった。またこのとき盛り込まれた連合大統領の3島輪番制によって、2011年にはモヘリ島からイキリル・ドイニン大統領が選出され、2016年まで務めた[7]
住民

住民はコモロ人、日常語はコモロ語、宗教はイスラム教スンニ派がほとんどを占める。北岸のバンダル・エス・サラームには空港が存在する[8]
脚注^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p23-24
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p121-122
^ “Mwali Biosphere Reserve, Comoros” (英語). UNESCO (2021年4月14日). 2023年1月25日閲覧。
^ “Lake Dziani Boundouni 。Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1995年2月9日). 2023年4月12日閲覧。
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著、花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社、2001年8月10日、ISBN 978-4560058428 p62
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p177-178
^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/comoros/data.html 「コモロ基礎データ」日本国外務省 令和元年9月9日 2019年10月13日閲覧
^ エルヴェ・シャニュー、アリ・ハリブ著 花渕馨也訳「コモロ諸島」白水社 2001年8月10日 ISBN 978-4560058428 p23

関連項目

コモロの行政区画

外部リンク

Moheli, l'ile nature des Comores

消滅した国々?アンジュアン、モヘリ - ウェイバックマシン(2006年2月15日アーカイブ分)

Parc marin de Moheli










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