モビルスーツ
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西暦2307年時点ではユニオン・AEU・人類革新連盟といった三勢力が独自の設計思想でMSを運用していたが、いずれもバッテリー駆動方式が一般的[104][注 20]。その後、私設武装組織「ソレスタルビーイング」(以下CB)が保有する半永久機関「太陽炉(GNドライヴ)」を搭載したモビルスーツ“ガンダム”が登場すると従来兵器を圧倒[102]。後にCBからの内通者によってその技術も各陣営へと技術が流出し、GNドライヴ搭載機は世界各国に普及していく[102][注 21]。西暦2364年においては戦争が根絶された事から元の作業用機械であるワークローダーが再び導入されている[107]
動力源・駆動方式(ガンダム00)

ソレスタルビーイング(以下CB)が所有するガンダムには太陽炉(以下GNドライヴ)という半永久機関が搭載され推進・動力供給・防御・ジャミングを一手に担う。これによりガンダムが活動を開始した2307年当時、各国が所有するMSを遥かに上回る能力を持っていた。2307年時点の各国のMSの動力源については詳しく言及されていないが、内燃機関や太陽光発電を利用した外部電源方式を採用していた。後に、30基の擬似太陽炉(以下GNドライヴ[T])とそれを搭載する機体(ジンクス)がユニオン・人類革新連盟・AEUに提供されCBのアドバンテージは消失した。

5年後の2312年ではCBがGNドライヴを2基使用したツインドライヴシステムを搭載するダブルオーガンダムの他に、GNコンデンサーで稼動するGNアーチャー等のMSが完成している。またGNドライヴ[T]は連邦によって生産が行われ、主力兵器のほとんどがGNドライヴ[T]搭載機となったが、それを取り扱う施設の問題から場所によって旧世代機のMSも配備され続けている。また、イノベイター勢力が保有するガデッサ等のMSにも搭載されているが、彼等の技術によって改良が加えられ小型化・高性能化されている。

2種類存在するGNドライヴの相違点は、発生するGN粒子の特性・稼働時間の有無・生産性の違いが挙げられる。GNドライヴは「トポロジカル・ディフェクト」と呼ばれる現象を稼働原理としており、活動時間はほぼ無限の半永久機関となっている。反面生産性は皆無でGNドライヴの製造には膨大な時間[注 22]と木星のような高重力下の環境が必要とされる。これに対しGNドライヴ[T]は、電力によりGN粒子を発生させるといういわばGN粒子変換器で、活動時間が有限であるが出力に関しては同等の能力を持っている、また生産性も高く量産にも向いている。GNドライヴ[T]が生成するGN粒子は真紅[注 23]の光を放つ。このGN粒子の放つ光の違いから、GN粒子の光だけでどちらのドライヴを搭載しているかは識別可能である。

また、通常の3倍以上の機体スペックを発揮するトランザムシステム (TRANS-AM) がGNドライヴのブラックボックスに搭載されていた。これはオリジナル特有の能力だったが、後にGNドライヴ[T]でも同システムが発動出来るようになりこのアドバンテージも無くなっている。トランザムシステム発動中は機体スペックを大幅に引き上げるメリットがあるものの、蓄積したGN粒子を大量消費するため発動後の機体性能が大幅に低下する。またGNドライヴ[T]にて同システムを発動しGN粒子を使いきった場合、最悪ドライヴ破損にも繋がるデメリットも存在する。

擬似GN粒子の人体に対する影響はドライヴから放出されているだけなら特に毒性は無く、ビーム兵器用に高圧縮した時のみ毒性が発生する(改良型では無毒化された)。またオリジナルのGN粒子もある特定条件下では強い毒性が発生する性質がある[注 24]

第2世代の段階でGNドライヴを2基搭載するツインドライヴシステムの構想は存在したものの、機体の大型化を招くのと安定度の不安から実現しなかった。後にイオリア・シュヘンベルグ(ヴェーダ)によって送られたトランザムシステムと共にツインドライヴの情報がプトレマイオス側に送られ、これにより実現化の目処が立っていたがドライヴ同士のマッチングの問題が発生、ガンダムエクシアと0ガンダムに搭載されていたGNドライヴによって同調に成功したものの出力が安定していなかったが、後にそれを制御するシステムを備えたオーライザーが完成し、ツインドライヴシステムの全能力が発揮されることになった。
推進方式(ガンダム00)

CBの所有するガンダムはGN粒子を噴射するGNバーニアを用いており、それ以外のモビルスーツは水素や電気を推進剤としている。ユニオンにおいては、水素をフレームに浸透させることで燃料を確保する方式を採用。また、太陽光発電システムから直接電力を受信することでエネルギーを得る機体も存在する(AEUの機体)。一方の人類革新連盟のティエレン宇宙型やティエレンタオツーは燃料タンクを装備しているなど技術的には古いといえるが、水を燃料とするなど他国とあまり変わらない。CBの支援組織「フェレシュテ」が保有するガンダムの一機、ガンダムアブルホールもGN粒子を噴射するGNバーニアと水素を燃料とするプラズマジェットを使い分けることができる。
操作(ガンダム00)

人類革新連盟のモビルスーツは立座型コクピットとなっており、直立状態で操縦を行う。コクピット内にはモニターがなく、パイロットは専用のヘッドマウントディスプレイが取り付けられた専用のスーツを着用しヘッドマウントディスプレイから外部情報を得る。また、宇宙型ではコクピット内は真空になっており、パイロットにはヘッドマウントディスプレイから外部情報と共に空気が送られている。
武装(ガンダム00)

CBのガンダムが使用する武装の大半がGNドライヴ(太陽炉)から供給されるGN粒子を用いたビーム兵器であるのに対し、他の国家群は実弾兵器のみの状態が当初は続いた。しかし、後にCBから内通者が出たことにより、CBのテクノロジーが世界に拡散し、「擬似太陽炉」が開発された。この擬似太陽炉とビームライフルを標準装備した初の量産型MS「GN-X(ジンクス)」が開発され、地球連邦はCBを一旦は壊滅させるほどの大戦果をあげることができた。しかし4年後に活動を再開したCBは再度ガンダムを開発。これに対抗する国家群の兵器の進歩も止まらず、CB側は機体のパワーアップ機構「トランザム」と連動した武装の開発、国家群改め地球連邦は擬似太陽炉の出力と信頼性向上を果たし、ガンダムに勝るとも劣らない大出力ビーム砲を装備した機体、さらにはトランザムを模倣した機体も登場した。MSの分類という点では、国家群のうちユニオンおよびAEUは「ユニオンリアルド、AEUヘリオンなど高機動・可変MSによる汎用性」を重視していたのに対し、人類革新連盟は「ティエレンなど重装甲型MSの大量配備」を重視しており、国家ごとのドクトリンの違いによりMSの系統が決まっていた面が大きい。これらの違いは国家群が地球連邦として統合後、主力MSがGN-X系や、その発展型のアヘッド系に移行したことでほぼ統一された。さらに上位機種として、イノベイドの士官が登場する「ガ」シリーズも開発されたが、こちらは明確に砲撃戦用、格闘専用など役割を明確化している。

遠隔操作兵器として、GNビットと、それを発展させたGNファングが登場する。こちらの制御手段は、ハロなどの機械的バックアップを受けるか、脳量子波を用いて自力で制御するかの2つが判明している。

ほかに特殊な武装としては、CBのメインコンピュータ「ヴェーダ」とリンクする機体全てを制御下に置くガンダムナドレのトライアルシステム及びセラフィムガンダムのトライアルフィールドがある。
運用設備(ガンダム00)

ジンクス系列の機体に搭載されているGNドライヴ[T]はスターターが必要な関係上、専用の設備が必要となるため、MS母艦との連携が必須となる。
大気圏突入能力(ガンダム00)


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